お休み
ゆうきとお風呂に入った後部屋に戻ってきた。
ゆうきが女の子としての自覚が足りないくせに洗うのが上手だったり髪をとくのが上手だったりと意外なことが分かった。
ゆうきに女の子としての自覚を説くべくゆうきのほうを見るとゆうきは丸裸になっていた。
「ゆっゆうきっ?なっなにを!?」
ゆうきと一夜を過ごしてしまうのかときぐしたがゆうきは普段と変わらない。
「ねるんでしょう?」
いや寝るっていうのは普通に寝るっていう意味なんだろうけど
今言われると寝るって性的な意味に聞こえちゃう。
いやゆうきは無表情なんだけど。
「ゆうきって寝るときは裸で寝る派?」
って聞いてみると
首を振って
「汚れるから」
って言ってきた。
詳しく聞いてみるとあした替えの服があるかわからないから今のうちに水洗いして干しとくそうだ。
幸い部屋は内側から鍵をかけられるし鍵は部屋に入るときにもらったのと管理人役のメイドさんしか持ってないそうだから勝手にはいられて裸を見られることもない。
家庭的だなあ。思いつきもしなかったよ。
「水洗いってもむだけでいいの?やったことないんだけど」
ってゆうきに聞いたらゆうきが水洗いやってくれるどうだ。
さっきゆうきとは洗いっこしたから裸は見ているんだけど
こんな近くで脱ぐのを見られるのはちょっと恥ずかしいし、
それに部屋で裸になるっていうのがねえ。
そうしてゆうきに服を渡した。
部屋にまではお風呂はついてないけどシャワールームがあってそこで洗うらしい。
そうしてゆうきに渡して結構してから気づいたんだけど、
ゆうきに下着が見られるどころかもみ洗いされる。
それは恥ずかしい。下着だけでも自分でやらなくては。
とシャワールームに行くも
「下着?洗ったけど悪かった?」
と普通に聞かれた。
「・・・・いや、なんでもない。」
と答えるしかなかった。
というか干すとこが部屋しかないうえに女子同士だからって部屋を横断して下着とかがつるしてあるってのはどうなんだろう?
ゆうきは恥ずかしくないんだろうか?
いやお風呂場でもちらっと見たから初めて見たかっていうと違うんだけどさ。
あと洗濯物の下には床が濡れないようにタオルが敷いてある。
そこらへんも家庭的だ。
と感心しながらボーっとしていると。
「なに?」
不思議そうに聞かれてしまった。
ゆうきに聞きたいことがあると思われたのかもしれない。
「んーんなんでもない」
「つかれてる?」
ゆうきが心配そうに聞いてくる。
もう気遣いもできるしゆうきはいいお嫁さんになれるね。
もうゆうきは私の嫁って感じだね。
「大丈夫、大丈夫
さあ明日に向けて早く寝よう。」
「んっ」
ちょっと強がっちゃった。
ゆうきは強がってるって気づいてるようだったけど何も言わないでくれた。
そんなやさしいゆうきがすきだよ。
目をつむってしばらくすると私を不安感が襲ってきた。
今まで考えなかったけど、
いや考えないようにしていたのかも。
ここは私の知らない世界で私を保護してくれる人はいないんだって。
親とはうまくいってなかったけどちゃんと保護はしてくれた。
知っている人はたくさんいるけどその人たちもクラスメイトだ。
他人まで気にしてる余裕はないだろう。
そうなると私は一人で何とかしないといけなくてそれで・・・それで・・・・
そこまで考えたところで私の布団がめくれて何か温かいものが入ってきた。
この部屋には私とゆうきしかいないのでもちろんゆうきだ。
「ゆうき?」
ゆうきだというのはわかるけどなんで布団に入ってきたのかはわからない
「カウンセリングの本、ひと肌はストレスの軽減が見込めるってあった。」
そういってゆうきは抱き着いてきた。
ちょっとの間なんでその話をしたんだろうと思ったけどすぐわかった。
私、心配されてるんだ。
ゆうきも不安に感じてる可能性もあるけど多分ないと思う。
ゆうきは普段通りだったもの。全然動じてなかった。
召喚されてまで今まで
お風呂の時は動じてたっぽいけど
そうお風呂の後男子からゆうきのことを守るって思ったのに。
私のほうがゆうきに心配されている。
私の方が体が大きいから守らなきゃって思ったけど人の器はゆうきのほうが断然大きい
情けない。
ゆうきに心配されている自分が情けない。
強くなりたい。
せめてゆうきに心配されなくても済むぐらいには。
いいや私は強くなる!!
それはそれとして服は干してるから当然私たちは両方とも裸同士なわけで
当然その状況で抱き合えばいろいろ当たるわけで。
いや私はそっちのけはないんだけどなんかドキドキしてきて
って考えているとゆうきはもう寝ちゃったようだ。
これならちょっとぐらい悪戯してもばれない・・・・
・・・・っじゃなくて私にそっちのけはないから
あーもう
・・・・・不安はなくなったけど寝不足になりそう。
ゆうきはひと肌で安心するってことは知っててもドキドキして寝不足になるってことはわかってなかったようです。
基本的にゆうきの知識は学術書とかからですから




