逆転のサティスファクション
「…はあ…はあ…
くそっ!なんでオレがこんな目に…!」
赤い帽子、赤いランニングシャツを着た少年は当惑した。目の前で人が死んでいるからだ。
「…そうだ、こうすればいい。」
次の瞬間、少年は( ◜◡◝ )を召喚していた。そして少年は( ◜◡◝ )に乗って空の彼方へと消えていった。
彼の名前は小野寺キョウスケといった。彼が何者なのかはおいおい明らかになっていくことであろう。多分。ともかくもキョウスケは( ◜◡◝ )「('ω')」に乗って宇宙へと飛び立っていった。彼の目的は今、地球を攻撃している奴らの本拠地である宇宙コロニーを叩くことである。そんな彼の前に敵が現れた。その敵が彼めがけて襲い掛かるも簡単に撃破される。
「こんな戦いじゃ満足できないぜ!」
そんな世界でも五本の指に入るといわれる彼には人に言えない重大な秘密があった。彼は目に呪いを持っていた。詳しくは後で語られるであろうが、その呪いが彼を蝕んでいた。彼はその呪いを克服しようとしていた。
戦いを終えると彼は本拠地の( ◠‿◠ )に戻った。
「お帰りなさい、キョウスケ」
('ω')のオペレーター、松田ナツミが彼にねぎらいの言葉をかけた。
「ふん、コロニーの奴ら、たいしたことないぜ。」
「あら、召喚前はだいぶ追い詰められていたようだけど?」
「うるせえ、あれはなあ…」
「まあ、あなたが無事で何よりだったわ」
「それだけじゃ満足できねぇ!この戦いで『敵』を掃討し終えれば、この( ◠‿◠ )の名は世界にとどろく!」
そんな中、突如として警察が乗り込んできた。
「小野寺キョウスケくんだね?」
「なんだ、いきなり」
「( ˘⊖˘)殺害容疑でタイホする。ついてきたまえ。」
「なんだと!殺さなくちゃこっちがやられるんだ!それが戦争の常識だろう!それにお前たちが全然戦力にならないから俺たちが戦わなくちゃならないんだろうが!」
「確かにお前の言っていることは正しい。だがお前のやっていることは認められない。コロニーの人々を無差別に攻撃するようなマネは、俺は許せん!!それにコロニーの奴らともわかりあうことができるかもしれない。」
「だからお前は腰抜けなんだよ!とにかくここで捕まる気はねえ!さらばだ( ^o^) !」
キョウスケは('ω')を起動させその場を振り切る。だが( ^o^) も彼の愛機に乗って追撃を始めるのであった。
「俺と決闘しろ、キョウスケ!」
「フン、ならやってやろう。(◞‸◟)、セット!決闘!」
まずはキョウスケのターン…次の瞬間、( ^o^) は敗北していた。
「な…まさか…くそっ、こうなったら(´へεへ`*)、頼んだ!」
( ^o^) の相棒の刑事、(´へεへ`*)もキョウスケを追っていた。
「また決闘か…?無駄なことを。」
「言っておくが、俺は決闘者ではない。」
「何?」
(´へεへ`*)は銃らしきものを頭に当て…
「(◜◡‾) !!」
引き金を引いた。
キョウスケの前に( ◜◡◝ )大の巨人が現れた。
「俺は(◔౪◔)使いだ。いけ、(◜◡‾) 、(◜◔。◔◝)!」
キョウスケはなすすべもなく電撃にのまれた。
「ぐあああぁぁぁあぁ!」
キョウスケの('ω')は大破した。
その瞬間、キョウスケの目が輝いた…
「は…!!ここは…?」
キョウスケは気づくと見知らぬ場所に立っていた。
「俺は…そうだ…あの時…突然視界が暗くなって…何が起こったんだ?」
キョウスケは混乱していた。
「そうだ、それよりもここはどこだ?」
周りを見渡しても、何もない荒地が広がるばかり。
そこでキョウスケは人を見つけた。一人の老人が少し離れたところにいる。
キョウスケは話しかけた。
「ここはどこだか教えてくれ。」
すると老人は、
「ここは( ◠‿◠ )…跡地。かつて栄え、もはや滅びてしまった町さ。もっとも、それも300年前のことだが。」
「なんだと…」
すると老人の目が怪しく光った。
「それよりもお前さん…うまそうだ。」
老人の背中が割れ、中から化け物が出てきた。
「う、うわあああああ!」
キョウスケは化け物から逃げようとした。
だが、化け物は執拗に追いかけてくる。
「あっ!」
キョウスケは石につまづいて転んでしまう。
「ぐへへ…観念しな!」
「もうだめだ…やられるっ!
「う、うぐああああああ!」
その時、化け物の身は真っ二つに切り裂かれた。
「な、何が起きた?」
キョウスケの目の前には化け物の返り血を浴び、長い日本刀を持った一人の少女が立っていた。
「き、君は・・・?」
「私は『魔喰い十二柱』の三人目、高堂リョーコ。それよりあなたは?」
「俺は小野寺キョウスケだ。」
「そう、それよりあなたの赤い帽子に赤いランニング…あなたがもしかして予言にあった『紅の聖戦士」なのかしら。それにしては弱そうだけど。」
「『魔喰い十二柱』とか『紅の聖戦士』とかよくわからないんだが…」
「とにかく町へ戻りましょう。」
一方、現代…
「…ということで、俺たちは容疑者を取り逃がした。」
署内は重たい空気に包まれた。なにせ、犯人は宇宙に放り出されたはずだからだ。誰も探す気が起きない。
その中で、捜索に名乗りを上げたのは( ^ω^ )だった。
「こうなったら、私が出るしか…」
「やめた方がいい。」
マフラーをつけた謎の少年が遮った。
「( ՞ਊ ՞)!お前…(´へεへ`*)が言う?」
「彼は、もうこの世界にはいない。」
「え?で、でも…」
「彼に近づくのなら、君たちはとんでもない闘いに巻き込まれる。僕は( ՞ਊ ՞)…というのは仮の名。本当は13番目の(☋` )、( ◔ ౪ ◔ )。(´へεへ`*)君、わかっているよね、僕が来たということは…」
「まさか…(´◓q◔`)か?」
その瞬間。ハルマゲドンが起こった。
その原因は異世界での戦いであった。あまりに激しいエネルギーが次元を歪ませ崩壊を引き起こしたのだ。その戦いは2対1で行われていた。
「ぐはぁ!」
「(╹ω╹)!」
「その体ではもう戦えないでしょう…とどめです」
「くそ…父さんの敵が…母さんの敵が…目の前にいるのに!!」
「…(╹ω╹)…。」
「(゜∀゜)!!(╯⊙ ⊱ ⊙╰ )!」
「無駄ですよ。そんな攻撃では私は止められない。」
「('o')!」
「ダメだ(╹ω╹)!(´◔‿ゝ◔`)は不可能だ!そんな事をしたら君の体は…!」
「もうこれしか手はないんだ…」
「やめろー!!」
「('o')!(╯⊙ ⊱ ⊙╰ )!(╯⊙ ⊱ ⊙╰ )(╯⊙ ⊱ ⊙╰ )(╯⊙ ⊱ ⊙╰ )(╯⊙ ⊱ ⊙╰ )…( ◔ ౪ ◔ )!」
「はっ」
その瞬間、キョウスケの目が覚めた。
「夢だったのか…」
もちろんキョウスケは( ◜◡◝ )など持っていないし、目に呪いがあったり時間をさかのぼったという経験もないただのNEETだ。
今日も職を探すために戦っている。
<完>