知っていますか? ヤン・ウェンリーの決定的な死亡フラグ
最近、銀河英雄伝説を見る機会がありまして、ながら見だったんですが、割と決定的なヤン・ウェンリーの死亡フラグを発見したんです。
背筋が凍るくらい、心底驚きました。
うおおおってね。
皆さん、どこかわかりますか?
カール・グスタフ・ケンプが、ガイエスブルク要塞をもってイゼルローン要塞に特攻する話なんですが、その後のナレーションに注目してください。
ユリアン・ミンツが歴史書に名前を残した初めての戦いだった的な事をナレーションで言っています。
実はこれ、ヤン・ウェンリーの決定的な死亡フラグです。
視聴1周目では、何かのフラグと気づけても、ヤン・ウェンリーの死亡フラグではなく、ユリアン・ミンツが何かしらの重要人物になる的なフラグなんだろうとしか思えないハズです。
銀河英雄伝説という物語全体の特性を掴みかねていると、あらゆる死亡フラグを跳ね返す、ヤン・ウェンリーの貴重な死亡フラグを聞き逃します。
というか、初回視聴時での、この時点での視聴者の思うユリアン・ミンツの立場はヤン・ウェンリーのお世話をする家族兼家政夫です。
将来ユリアン・ミンツがどうなるかなんて視聴者には予想もつきません。
政治家か、アーティストか、はたまたマスメディアの関係者か。
しかもこのユリアン、軍属への道へは進みますが、ヤン・ウェンリーのように軍学校に進むなら兎も角、ノンキャリの戦闘機乗りになります。
しかも、あのポプランの部下です。
視聴者の殆どは、この如何にも偉くならなそうな過程で、ナレーションでのユリアン・ミンツのフラグを忘れるんですね。
実は銀河英雄伝説において、歴史書に初めて名を記したシリーズは、ティア1の超中心人物のみに使われます。
対象は誰かというと、ラインハルト・フォン・ローエングラム、そして、ヤン・ウェンリーです。
つまり、ユリアン・ミンツが将来彼らと肩を並べますよというナレーションなんですね。
ここからは消去法になります。
この銀河英雄伝説という話は、戦争で活躍する英雄だけが中心になる物語なんです。
物語の特性を把握してないと忘れますが、他の職業の人物は中心にはなり得ません。
そして軍隊で中心になるというと二択になります。
ラインハルト・フォン・ローエングラムのような天才的な統治者かつ軍略家か、ヤン・ウェンリーのような純粋な軍略家です。
ユリアン・ミンツは、民主主義を守るヤン・ウェンリー陣営ですから、シビリアンコントロール的に純粋な軍略家しか道が残っていません。
しかし、そう考えると新しい謎が出来てしまいます。
ユリアン・ミンツが銀河英雄伝説においてティア1の軍略家になるには、明らかに邪魔な人物が物語内に居るのです。
そう、ヤン・ウェンリーです。
ヤン・ウェンリーが生きている限り、ユリアン・ミンツは銀河英雄伝説の中心人物になれるほどの功績を立てられたれないのです。
ナレーション後に筆者田中芳樹さんの隠しきれない溢れ出るヤン・ウェンリーへの殺意シーンが続きます。
ヤン・ウェンリーはユリアン・ミンツに助かったと言った後こう言います。
出来れば軍隊ではなく、歴史家として後を継いで欲しかった。
そう、俺の後を継いでくれシーンです。
将来ヤン・ウェンリーは死んで、ユリアン・ミンツが後を継ぐ事になります。
そう見れば、このシーン。
作者のすんごい殺る気まんまん死亡フラグシーンにしか見えなくなってきます。
ヤン・ウェンリーが何らかの出来事で物語から退場する道しか、ユリアン・ミンツがティア1の中心人物になる手段はありません。
明らかに意識して作っていますから、アニメ製作陣は全員ここをヤン・ウェンリーの死亡フラグとわかっていて作ったに違いないでしょう。
敗北したケンプ中将の死で家族の未来が閉ざされる中、ミュラーがヤン・ウェンリーへの敵討ちを宣言し、片や勝者のヤン・ウェンリーは、のほほんと家族と未来を語り合う。
この綺麗な対比の中、田中芳樹さんはヤン・ウェンリーを殺すと決めていた。
もう、考えるだけで頭の芯まで痺れるシーンですね。
私は原作に詳しくないので、原作でどうだったか、知っている人は、是非教えてください。
何故、ケンプ中将特攻の時にヤン・ウェンリーの決定的な死亡フラグが出たのか、個人的な考察はありますが、それはいつの日か機会があったら。




