2/5
2
それらしいことを、
僕のテイストで語らせてもらうが、
こんな話を読んだ…。
厚化粧の大道芸人ラフマンは、
世を賑わせていた…。
そんな世界で、
一人の男が、
心療内科を訪ねた。
彼は、何を見ても聞いても、
悲しくて悲しくてたまらないと医者に述べた…。
それに対して、医者は、
「それなら、大道芸人ラフマンを見ればいい!彼を見て聞いて、あなたは、間違いなく元気になりますよ!!」と返した。
男は、それに対して言った。
「それが、ダメなんです…。」
医者は聞く。
「なぜ?」と。
男は顔を上げて、
「なぜなら、私が大道芸人ラフマンだからです…。」と医者に言った…。
…昨今、僕は思うのだが、
悲しみを知らない、分からない人に、
誰かを笑わせることは、できないのでは、
なかろうか…?