初残業
残業をしていたら飯テロを急にくらい、深夜のご飯が別格と気づいてしまう。
私は大学を卒業してから半年、今の会社で働いている。実際に勤務し始めたのはここ最近で長々とくだらない研修を半年間受けていた。同期とも仲良くなってきていたところで配属は別々になり、今はただ早く今の職場に慣れることで精一杯だった。仕事は主にPCを扱う作業、パソコンと1日中睨めっこをしている。こんな日常だ。
ある日、その日は仕事が定時までに終わらず残業をすることになった。初めての残業と行うことで、なんだろう、少しワクワクした反面、日中の人がガヤガヤしているオフィスとは変わり、シーンとしている。少し寂しいのと何だか負けた気になるのは私だけだろうか?早く帰ろうとPCを夢中でカタカタしていると気づけば時間は21時半、22時には帰りたい、と考えながら作業を行なっているとどこからかカレーのいい匂い、!? 作業に夢中になるあまり、ご飯を食べるのを忘れていた。お腹が急に鳴り始める。
誰かがご飯を食べている?周りを見てみると、気が付かなかったがオフィスの端の方に残業を行なっている人がいた。私だけが残業を行っていたわけではないが、ほとんどの人は20時くらいには帰っていると思っていた。くそ、あと少しの作業なのにカレーの匂いに惑わされて作業が進まない、誰が食べているのか見てみると、カレーを食べているのは20代後半の先輩だった、、、まだ話したことのない人だ、あー今日はカレーを食べようと心に強く決め、飯テロのダメージをお腹と鼻にくらいながら、やっとの思いでこの日は作業を終わらせた。飯テロは怖い、夜の飯テロは尚更怖い、と実感した。