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凶-路地裏からの物語-  作者: トレアドール/Toreador
Episode:Ⅰ -路地裏の探訪-
1/4

Prologue?

記憶を殆ど失った男と猫に変身出来る不思議な少女のヘンテコな物語


不定期更新になると思いますがよろしくです!


文才はまだまだ無いけど書いてくうちに上達させていきたいので、レビューもよろしくおねがいします

まるで海の底の様な景色が見える。周囲にはもちろん何も無い。ただ、水みたいな感触と、自分が呼吸している証である水泡だけがある。


 そんな景色が長々と続けば普通の人なら退屈で堪らないだろうな…。と俺はまるで他人事の様に考える。そして、

(しかし、どうすればここから元の場所に戻れるのか…?)

 と考え、困った様に自分の頭を手で掻……………け無かった。何故なら、腕が無いからだ。それだけではない、自分の体の感覚は……。


 無い。





 視覚で確かめようとも眼球を動かすことも叶わない。そもそも、視覚と聴覚以外は全て無くなっていた。ただ、この悲惨ひさんな状態でも俺?は楽観らっかん的な考えしか浮かばない。


 海らしき色の場所から時間を掛けだんだん暗くなってくる。そんな事になったら普通の人はもっと焦るだろうが、俺はいつまでも楽観的な考え方をやめることは無かった………。否、悲観的な考え方をしても何も解決しないと脳が悟ったからだ。


 だからと言って、このおかしな空間から抜け出すことを考えない訳には行かない。


 しかし、この聴覚と視覚しかない今の状態で何ができるのか…

 答えは火を見るより明らかだ。何も無い。


(Oh………Shit…、なんてこった。だが、そもそも俺は()()なのか?そもそも()()()()のか?)

 何もわからないまま、ただ時だけが過ぎていく。

 こちらの概念で一日は経っただろうか?

 急に視界が視界を埋め尽くす黒から、その真逆の眩しい程の白へと変わった。



 そして……







(………ヲ、タス…………ル。……スコシ…………。)


 急に女性の声が聞こえてきた。

 よく分からないが何故か安心できるような声だ。どこかで聞いたかわからないが。

 とにかく今の俺は声が出せない。その声に答える事ももちろん叶わない。



 すると、急に意識が朦朧としてきた。

(よく分からないが、俺は天に昇れるのか……。こんな空虚くうきょな時間も終わりだ…。)


 そうして俺は()()()()()

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