時の洞窟とタケル!
「タケル〜♡タケルぅ〜!!」
よっちゃんマッチョゴリラはタケルハートな馬鹿でかい声を出して走ってきた。
「タケルぅ〜久々♡。あなたが居なくなってあたしすごぉく暇だたのよぉ。」
よっちゃんマッチョゴリラは目からハートが飛び出しながら黒猫のやまとに話しかけた。
「よっちゃん、久々じゃのぉ。かれこれ3000年振りかのぉ。息災そうで何よりじゃ。」
やまととよっちゃんはどうも物すごく昔馴染みな感じだ。物凄い昔から。
「ところでタケル、やっと出られたのね。」
「そうじゃ。長い時をよっちゃんとシスを待たせてしもうたが我もなんとか間に合ったようじゃ。それから今は、此奴、あらたたる人間の従魔としてやまとという名を授かったのじゃ。よっちゃん、我をこれからはやまとと呼んでほしいのじゃ。」
「分かったわ。タケルじゃなくでやまとね!OK!これからはやまとと呼ぶわねぇ。」
やまととよっちゃんは久々の再会を喜んでいるようだった。
「ところでよっちゃん、この世界は今、どこまで持ち堪えておる?奴はもう?」
「タケルじゃなかった、やまと、奴は世界の7割程を掌握しているわ。人間、魔族、海人族、どこの国も奴に操られ、奴がこの星を掌握して魔素を吸い付くすのも間近かしら。」
「そうか。もうそこまで来ておるとは、やはりだいぶ遅れてしもうたのぉ。」
2人は物凄い深刻な話をしていたが、やまとがこちらを向いて、
「そうじゃ、よっちゃん!これが我が主で我が加護を与えたあらたじゃ。急ぎで申し訳ないが時の試練を此奴に受けさせてくれぬか。時間がないようじゃしハードモードで。」
なんかさらっと今、ハードモードとか…
「分かったわ。早急にこの子を育てるわぁ。じゃあ、しばらく預かるわね。」
「あらたちゃん、よろしくね♡」
マッチョゴリラはウインクしたが、自分は物凄い寒気がした。
「ではよっちゃん、よろしくたのむぞぃ。」
「やまと、任せて!」
「お主よ、しかと励んでくるのじゃ。この修行をすればまず死ぬることはないぞ」
黒猫のやまとはいつものように手をペロペロしている。
自分は、仕方なく修行することになった。
「じゃあ、さっそく行くわよぉ。」
自分はよっちゃんに抱き抱えられると、あっと言う間にビーチの反対側にある森を抜けてどでかい火山の麓の洞窟の入り口にきた。
「さあ行くわよぉ。これが時の洞窟よぉ。今からあらたちゃんには修行してもらうからねぇ。」
自分は時の洞窟なる洞窟で修行するようだ。よっちゃんが言うには、時の洞窟は1秒が一日の感覚で時間が流れるそうだ。
「10日も修行すればあなたは多分めちゃくちゃ強くなるわよぉ。」
とマッチョゴリラのよっちゃんは笑いながら自分を抱き抱えて時の洞窟に入っていった。
「ノオッ〜!」
ただただ自分はノオッと叫んでいた。