夢の扉はどこでも扉の巻!!
今、自分は黒猫のやまとと共に扉の前に立っている。
「おい、では扉を開けるのじゃ。まずはあちらの世界に行って修行からじゃ!お主に我の加護を与えたのにお主は弱過ぎるじゃろうてすぐ死ぬからのぅ」
扉を開けるのじゃって開けてどこに行くかも分からんのに修行とか……
「おい早く開けるのじゃ!拒否権はないのじゃからな!」
急かす黒猫のやまとの威圧に押されて自分は白い扉のドアノブに手をかけた。(某TVアニメだとうわぁとか言いながら素敵な世界があるんだろうけど……)
「分かりましたよ。やまとの言う通りに開けますから!」
腹を括ってノブを回して扉を開けると……
ザッパーンっと言う音とともに物凄い威圧を放つデカい鮫が口を開けてこちらに飛んで来ている!!
「ノオッ〜!!」
物凄い勢いで自分は扉を閉めた。
「あの〜やまと、なんかデカい鮫が飛んできてたんですけど!!」
黒猫のやまとは猫のかわいい手をペロペロ舐めながら、
「すまんすまん、久々に力を使ったら行き先間違えてしもうたのぅ、すまぬのじゃ。」
すまぬってあんた、扉開けて1秒マジで死ぬ1秒前みたいやん。
黒猫のやまとは仕切り直しとばかりにニャオと一声鳴いた。すると扉のノブがキーカシャンと音を立てた。
「さあもう大丈夫じゃ!扉を開けてみるのじゃ。」
「ほんとですね!!今度は大丈夫なんですね!」
「大丈夫じゃから、安心せい!」
自分はその言葉を信じ、目を瞑ってエエイッとノブを回して扉を開けた。
そこには真っ白い砂浜にヤシの木、どこまでもコバルトブルーの海。
「のう大丈夫じゃろう。」
「ほんとだ。すごい綺麗なビーチに海ですね!あっ、あっちには水着の女の子達も⁉︎」
いや、あれはビキニを来たマッチョやないかい!!
「久々に腕が鳴るのう。」
黒猫のやまとは久々に来たのかやる気を出している。
「やまと、あれはビキニ姿のマッチョが見えるんですが……」
「お主はまずは修行じゃと言うたじゃろ。まずはお主が死なぬようによっちゃんに修行を頼んでおいたぞい」
よっちゃんってビキニマッチョのゴリラやん。白い砂浜には青い海に普通は美女だろ!!
そしてよっちゃんなるビキニマッチョが黒猫のやまとを見つけると手を振りながらドスドスドスっと物凄い威圧効果音を出して走ってきているのであった。