猫⁉︎黒猫⁉︎
チュンチュン、チュンチュン。
綺麗な部屋には朝の陽光が差し込んでいた。
あれ、昨日、離れの掃除をしようとして…猫が…
自分は部屋を見回してみたがやはり綺麗なリビングだ。
そして部屋の真ん中にはやはり白い扉。
そしてと考えていると…
「お主やっと目が覚めたか⁉︎」
そこには紛れもなく喋る黒猫がいた。
「あの〜すいませんが猫ですよね⁉︎」
自分は状況が分からず喋る黒猫に話しかけてみた。
「猫には違いはないが我はただの猫ではない!」
いや喋るから普通の猫じゃないっしょと心の中で突っ込んでみた。
「はぁ…?確かに喋る黒猫は自分も見た事がありません…。」
「まぁお主が混乱するのも分からんでもない。じゃが、お主は我と主従の契約が成ったのじゃ。これからは我と共に我が主として事を成さねばならん。」
契約⁈主⁈黒猫⁈よく分かっていないが喋る黒猫が状況を話してくれた。
この黒猫は、どうも異世界から地球の日本のど田舎のボロ屋に封印されてしまったらしい。で、このボロ屋の離れにモデルハウスかって部屋を魔法で構築して封印を解いてくれる人間を待っていたらしい。なぜ自分が封印を解けたのかは教えてくれなかった。
まぁ自分も異世界物は沢山読んでるしなんとなく分かるが…うーん…でどうすれば…⁇とか考えていると、
「まぁ主よ、お主は我に選ばれたのだ。契約が成ったからには我がお主に力を授けるゆえ、我が事を成すのに力を貸すのじゃ。まずは我に名を付けよ!」
名前ねぇ…名前?
「あっ、タマはどうですか⁈」
猫だし簡単な名前でいいかな笑とか考えていると
「お主死にたいのか!!我は見た目は猫だがただの猫ではないのじゃ!!」
その瞬間ものすごい威圧を黒猫からかんじた。
「ごっ、ごめんなさい!!すぐに付け直しますから!!」
「黒猫だから……やまと……とかどうですか?」
とりあえず思いついた名前を言ってみた。(決して某◯送会社からじゃないからね。)
「やまとか⁉︎この日本という国は昔はやまとと言われておったそうじゃないか!!よかろう!我が名はやまと!これからはやまとと呼ぶがよい」
「分かりました。黒猫のやまとさん。」
おいやまとで大丈夫だったよ。安易な名前を簡単に認めた黒猫であった。
「お主は主なのじゃからこれから我を呼ぶときはやまとで良い!分かったか⁉︎」
「分かりました。やまと!」
そう呼ぶと黒猫のやまとは可愛い猫の手をペロっと舐めて
「ニャーニャオ〜」
と鳴いた。
「これでよかろう。お主には力を授けた。頭の中でステータスと唱えてみよ!」
自分は黒猫のやまとの言う通りに頭の中でステータスと唱えてみた。すると、
名前 あらた
種族 人(黒猫に力を授かりし者)
レベル 1
体力 50
魔力 50
攻撃力 50
防御力 50
俊敏性 50
従魔 黒猫のやまと
スキル 黒魔法
黒猫の加護(黒猫パワー盛り盛り)
夢の扉
種族が人は分かるけど黒猫に力を授かりしものって、やまとが従魔になったからかな。ステータスはなんか自分はすごい普通っぽいてか弱そう。従魔は分かるけどなんか変なスキル付いてる。黒魔法は、なんか闇系の魔法っぽいけど引っ越しパワー上がるのかな?、黒猫の加護とは⁇そして最後の夢の扉⁇…あっ部屋の真ん中にある扉かな?
「確認したようじゃな。お主はもう人であって人ではない。そして我に選ばれたからお主には力を授けた。では、今から行こうぞ。」
「いや、力をなんかもらったのは分かりますけど、今から行くってどこへ行くんですか⁉︎」
黒猫のやまとは今から自分をどこかへ連れて行くらしい。ってどこへ⁉︎
「お主は我が成さんとする事をやり遂げる運命の者じゃ。そしてお主にはこの運命から逃れることはできない。我が契りの契約を破ればお主も我も魂も残らずに消えてしまうじゃろう。」
今、さらっと恐ろしい事言いましたよね。魂も……
「なんだか分からないけどやまとの目的の為に力を貸さないと自分はしぬんですね……ノオッ!!死ぬのはノオッ!!」
アラフォーで田舎スローライフを始めようってのにいきなり死亡フラグ立って拒否権無しやんかぁ。
「分かったなら、行くぞ!!」
「………はい…」
自分は泣く泣く黒猫のやまとの目的を達成するために力を貸す事になった。
そして離れの扉を開けたときから部屋の中心にあった真っ白い扉の前に黒猫のやまとと立った。