ここはどこ⁉︎そして猫!⁉︎
んしょ、んしょ。
この物語の主人公である自分は、すごくボロいがこれからの新居となるボロ屋の古い家を掃除していた。
ど田舎の山の中の土地付き一軒家、セカンドライフにはピッタリのぽつんと田舎ボロ屋笑(某TV番組もビックリ)
広さもなんと5LDK。もれなく離れ付き。1人では広過ぎるがまぁ田舎だし、ボロ屋だけどOK!
母屋の掃除も5日かけてあらかたおわり、やっと離れの掃除にたどり着いた。
「よし、じゃあ、離れの掃除始めますか!!」
自分は気合いを入れ直して離れの扉を開けた!
バチッ!身体全体に静電気に触れたときの感覚が走った。
「…えっと…えっ!」
とりあえず自分は扉を閉めて後ろを見てボロい母屋を見る。…もう一度離れの扉を開けてみる…
そこにはボロ屋にはありえない新築の香りに綺麗に整理された部屋、掃除もする必要のないモデルハウスのリビングのような広い空間の部屋があった。
そして、部屋の中心には白い扉がある。
なんじゃこりゃあ〜!!という某TVドラマの言葉を頭の中で叫びつつ部屋の中をマジマジと眺めていく。
ん〜なんじゃこの部屋は⁇意味分からん⁈
いやあモデルハウスみたいなこんな綺麗な部屋があったとは⁇でもなんで真ん中に扉⁉︎としばし呆然と立って考えていると。
「おい!」
「おい!お主!」
はて⁉︎どこからか声が聞こえてくる⁉︎
「だからお主!聞こえておるじゃろう!」
声が聞こえてくる方を見てみると、そこには黒い猫がいた。
「はっ⁉︎猫⁉︎しかも喋った⁉︎」
自分は驚きすぎて間抜けな顔をしていた。そんな自分に
「お主が契約者か。なんとも間抜けな面をしておるのう。」
黒い猫、黒猫はそう言ってきた。
「まぁ、仕方ない、主が契約者というからには我も腹を括ろうではないか。はよう我の頭を右手で撫でよ!」
会ったばかりの黒猫は突然話すし訳の分からない事を言ってきた。だいたいこの部屋にこの黒猫にこの話す状況訳が分からん。しかも黒猫は頭に右手で撫でろだと⁉︎
「お主ごちゃごちゃ考えておらずにはよう頭を撫でよ!」
いや自分は猫は嫌いじゃないけど…
「はよう、せいっ!!」
そう言うと黒猫の目が赤くほのかに光り、気付けば自分は右手を差し出して黒猫をの頭を撫でていた。
その瞬間!!
ピシューと音がしたと思うと
頭の中に「契約は成された!いかなるときも汝とともに我はあろう」
そして自分はそこで意識を失ったのであった。