結果
逆転
今までの人生は底辺では無かったと思う。
でも人と比べ自分の悪い所に目がいく…
今まで逃げて助けてもらってきた人生。
突出能力に憧れるもん。
外見。内面。環境。どれでも突出してれば、
なにかと良いと思う。
平均平凡そんな過去を持つと憧れるってもんだ。
0か100を選べるなら賭けたい。
「次の勝負をお願いします」
震える声…力が入らない…
まだ序盤だ!
気合いだ!気合い!
「ふぅーーー。よし!」
限界まで息を吐き、気合いの一言。
「次?勝負って基本一回だよー」
「え?……終わり?」
力が抜ける
ぁははウケル一人相撲ってやつ?
そりゃなんだよ!
欲まみれの俺の考え好いてたんじゃないのかよ!
神にしたら俺達なんて玩具か…
欲まみれの顔、絶望の顔、を見られて楽しんだろうな…
クソ!クソ!クソ!
ムカつく!
「はいはい!うっそーーん!ビクッた?聞くまでもなく、ビクッて逆切れーウケル(笑)」
「もう一回?何度でもいいよー次もルーレット?それとも変える?」
「ルーレットで!」
一瞬フリーズしたけど、力が抜けたのか軽く答えられていた。
「じゃーー入りまーーす。」
カランと音とともに玉が勢い良く回り始めた。
クソ!早いんだよ!
ピーーー(自主規制)野郎が!
「満足させてますーー」
神に言い返されッハとした。
忘れていた、逆らえない力
目の前に居る事を…
「黒に全部!」
時間も無いのでまた黒にした。
特に理由は無し!
カランカランと乾いた音とともに黒に入った。
「おめでとう!アタリーーー!どーする?またチャレンジする?しちゃう?やっちゃう?」
「当然。もう一回お願いします。」
迷わない、いくとこまでやったらーー!
「いっきまーーす!」
即座の玉投げ。
……………………………………
「次もいっとく?」
7回当て128枚。
十分に当てたと思う。
でも…でも…中毒者なんだろう
悩んでるように考えているようだが、
もうヤるって決めてる自分が居る。
分かってる…儲けてる内に止める、
負けが少ない内に止める。
そして勝ったらもうヤらない。
でも…分かっちゃいるけど止められない。
中毒者の言い訳だ。
「やる!次で終わりだ!やったらーー!!」
「良いの?本当に?スキル無しは大変を越えて絶望だよ?まさに!生き地獄だよ?」
ブルッた…その言葉はブルッた。
劣悪な人生は想像出来ない…
今まで楽な人生だったから…
本当の苦労を知らない俺に生き地獄なんて想像なんて出来ない。
「やる!生き地獄なら死んで本当の地獄に行ってやるよ!」
何にも考えてない。
後の事なんて考えてないない。
まぁ今まで後の事なんて考えてなかったけど…
「ウケル(笑)」
神の言葉と同時に玉が転がる。
今まで全部黒だった。
確率の塊ってやつか?
何回かは忘れたが、二択なら50.50の割合になるって聞いた事がある。
その過程の中で連続で同じ目が続く時が有るらしい…基本知識は浅く広くの自分じゃ細かい事は分からない…
そろそろ赤か?それとも続いて黒か?
悩む…悩む…
うん!今までギャンブルで悩んで考えて選んだモノは当たった事は無い!
なら?
「ここに全部。」
……………
玉が入る…カラン…
入った…
「ヤったね!おめでとうさんー」
一点掛けの[0]にブチ込んでやったわ!
「やっぱりまだやる?」
やらん!終りだ!もう無理…
十分だ!もう十分に張った
気持ちがもう持たない…
基本ビビリのチキンだから…
死んでも変わらん!
「終りだ。換金タイムを頼む」
「はいよー4608枚だね!いやー稼いだねー今まで1番だよ!」
っお!まさかの1番
何事も1番って気持ち良い…
「まぁ今回が始めてだからねアハ!」
ウザ…
「それで俺はどんな力をゲット出来るんだ?」
「それなんだよねーどうしよっか?こんな事になるなんてね…ビックリだよ!面倒だなぁちなみにどんな力が欲しい?特別に希望を聞いてあげるよ!」
「!!希望?それはなんでもか?」
「っぷw何でもなんてムーーリーー!普通に考えて何でもなんて叶う訳ないじゃーーん!w
頭大丈夫?希望は頭を正常に戻すとかどう?っぷぷぷwwww」
ウゼーーー
なら聞くなや!
「とりあえず希望いってみん?ヘイヘイ!」
「なら想像を現実に出来る力をくれ!」
どんな力を貰っても1個の力じゃ物足りなくなる
なら数を作れる力が欲しい。
無理か?キツいか?
「想像を?うーーん?神になりたいの?」
っつ!そうか。想像を現実に出来るってのはそりゃ神だわ!
「神にはなりたくない!責任は要らん。自由に思うがままに生きたいだけだ。」
「それが神なんだけどね…まぁ神にも責任があるから神以上の存在だよそりゃー」
「うーーん…よし!制限つけた力をあげよう!」
うん?制限とは?なんじゃ?
「まぁそこは行ってからのお楽しみって感じにしといてねーまぁ悪いようにはしないよんw」
最後のwが気になる…
「ってことでいってらーー!」
「っへ?」
そこで意識は消えた…
テレビを消したようにプツンと……