その40・世界は今、僕の掌と後頭部に(※下品注意)
▼その40・世界は今、僕の掌ふたつに(※下品注意)
(※時間経過・前回から数時間後、A、ベッドの上に座って青い顔)
「……だいぶ吐きましたね」
「そりゃナビさん、人の生首ふたつなんて、人生で初めて見ましたもの……さっきまであのふたり、生きてたんですよ? サーベルタイガー倒してホッとした途端、全部がこう、リアルに迫ってきて……うぅ」
「まあ、そうですよねえ……」
「あんなにあっさり、人って死ぬんですよね。久々に思い出しました……あの人たちだって、やりたいことがあったろうになあ……」
(※A、長い溜息と共にこれまでのことを回想。涙が溢れる)
「この前、撃とうとはしましたけど、あれは……」
「判ってます、年収1千万円だから殺そうという意味じゃなく、せいぜい身体の近くに銃弾を撃ち込んで怖がらせたかった、でしょ? でも銃弾も刃も手元が狂えば『あれ』になっちゃう。だから私は止めたんです……判って下さって嬉しいですよ」
「でも……それにしても、あんなにあっさり人が殺せるなんて! なんですかあのY崎課長とかいう人!」
「もう手慣れてる感じでしたね」
「ああいう人が実際にいるなんて……(A、色々耐えられなくなって泣き始める)」
「まあ、転生して三日目で余りにも色々起こりすぎましたからねえ……ストレス限界にきてますな」
(※テントの入り口開く。FとBが入ってくる)
「大丈夫か、A」
「A、大丈夫?」
(※A、慌てて涙を拭う)
「Fさん、Bまで……まあ、なんとか」
「元気ないな……どうだ、一発するか?」
(※F真顔、B後ろで真っ赤)
「へ?」
「オレは本気だぞ。ほれ」
(むみゅにゅり)
「!」
「あ、あああああたしだって」
(ふにゅ)
「あ……あっ、あっ、あっあっあっあっあっあっあっあっあっ!」
(※ベッドに腰掛けたAの手をそれぞれの胸元に差し入れているBとF)。
「どうした?」
「ぼっ、ぼっ、ぼっ、ぼっ、ぼぼぼぼくの手の中に今お、おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいが! おっぱい!おっぱい!」
「ばか、おっぱい連呼するな! 聞こえちゃうでしょ!」
「いいじゃねえか、恥ずかしいことなんかねえしさ」
「あー、15年&ン十年ものの童貞なところへ、おっぱいの感触の過入力でオーバーロードしてますな。しかしFさん、ボディアーマーに包まれててっきり貧乳だと勘違いしてましたが意外と大きいですね。95のFはありますな」
「掌全体が埋まりそうなずっしり質量おっぱいが右手に! 掌で包み込めそうなささやかおっぱいが左手に! 僕は今世界の半分を握っている!」
「だ、だれがささやかおっぱいよ!このバカ!」
「いいじゃねえか、こいつ童貞だろ? 感動してくれてるんだよ」
「はあ、すごい、すごい! 女の子から触らせてくれるなんて! 生涯お金払うかラッキースケベなじゃなきゃこんなことないって思ってたのに思ってたのに!」
「なんか自覚症状がいじましくってツッコむ気にもなりませんが……」
「世界が世界が今! 僕の掌に掌にいいいっ!」
「ば、ばか! 指動かすな!」
「いやあの、だだだだだだって! だって! おっぱいおっぱいおっぱい!」
「ふふふ、少年、F、B、三人で何をしているの?」
「あらら、Aさんの背後のテントの壁が開いて、中からHさんが現れましたよ? こういう構造になってましたか。まあ迷宮みたいな巨大テントですから非常用の逃げ口は必要ですよねー」
「ああ、ここここの僕の顔を後ろから左右にかけて包み込むのは包み込むこのテラテラ光ってしっとりした物体は!」
「そう……私はH。少年、今日は色々大変なものを見てあなたが衝撃を受けて吐いていたと聞いたから、特別に、特別な特別をしてあげるために……私は来たの……ふふふ、私はH。こういうときには動く女」
「ああ、いやあの凄い、凄いおっぱいおっぱいおっぱい! 凄い凄い凄い凄いおっぱいおっぱいおっぱい! 凄い凄い凄い凄い凄いおっぱいおっぱいおっぱい!~っ!」
(※A、FとBの胸を両手に、Hの胸を背にしてのけぞったまま白目を剥いて硬直)
「あ、昇天しちゃった……長年の童貞の哀しさ、ですなあ」
「……ばか!」
「まあまあ、ついでだからB、H、こいつの御大事見ておけよ……すげえんだぜ?」
「な、なにを……!」
「いいからいいから。ほら、そのまんまになってるからこうすると……」
「!」
「ほら、すげーだろ? 多分子供イッパイできるぜ?」
「私はH……今とても、自分の不犯の誓いをどうにかして無効化出来ないか、智慧を巡らせている女……」
「だろ? なあB、この際だから気絶してる最中でも既成事実をつくっておくってのはどうだよ?」
「うそ……あのAが……この前観た時よりも大きい……Aがこんな……盗賊訓練学校の教材だってこんなの……キュウ」
「Bさんの純情さもAさん並みですな」
「あら、倒れちゃった」
「私はH……この際だからドサクサで私たちふたりだけでも少年とスケベエするのはどうかしらと提案してみる……女……」
「ダメだよ、あくまでもBが正妻、そういう取り決めだってE王女様が決めちまったからな、ルールには従わないと……」
「なんと惜しい……私はH……私はH……」
「ほれ手伝え、BとA、裸に剥いて寝かせて様子見ようぜ?」
「あらあら、別の意味で悪巧みが始まったみたいですねえ……」
息抜きの下品話です。R18にならないようにしておりますが……




