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ヤンデレ女神に転生させられてしまった  作者: やすくん
第1章
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お父さんがやって来た②

無事に創造神も俺の事を認めてくれたようで良かった。

ちゃんとフローリアも幸せにしないとな。


場が収まったところでフローリアが提案してきた。

「パパ、もうすぐでお昼だから、一緒にみんなでご飯を食べましょう。旦那様の料理を食べたら更に気分が良くなるわよ。」


「そ、そうか・・・、じゃぁ、わしも一緒にご馳走になろう。」


そして、渚と一緒に大急ぎで昼食の準備を行い、みんなでお昼ご飯にした。


「「「「「「いただきま~~~す!」」」」」」

創造神はいただきますの挨拶を知らないので、目が点になっていたが・・・


「う、旨い!」

創造神が喜んで食べているよ。作った甲斐があるもんだ。

「美味しいでしょ。旦那様と渚さんが作ったのですから、美味しくて当然ですよ。」


「な、渚だと!」

創造神が驚いている。渚の事を知っているんだ。

「フローリア・・・、あの渚なんだよな?闇女神の再来とまで言われた・・・」

「パパ!これ以上言ったら渚さんが可哀想よ!今は違うんだから!」

「わ、悪かった・・・」

フローリア強い。父とはいえ、1番偉い神様を叱っているよ。

「そうですよ。今まで渚さんが出てくるときはテンションMAXの状態でしたからね。だから、ああなってしまってたけど、普段の渚さんは可愛らしい女の子なんです。私達は誰も彼女の事を理解しなかったのに、旦那様だけはちゃんと渚さんを理解してくれたんですからね。それくらい、旦那様は凄いんです。」

フローリアがドヤ顔だ。

渚が真っ赤になっているぞ。本当に可愛いよ。

創造神が真面目な顔で渚を見つめている。

「渚よ、今まで悪かった・・・、お前の事を全く理解しようとしていなくてな。あの暴れっぷりだけで判断していた。心から謝罪する。」


渚に対して創造神は頭を下げてきたが、さすがに1番偉い神様に頭を下げられいるもんだから、渚もかなり慌てている。

「そ、創造神様!頭を上げて下さい!私なんかに頭を下げる事はありませんよ!」


「いや!わしが創造神だからこそ頭を下げなければならん。本質を見極められなかったわしが悪かった・・・」


「創造神様・・・」

渚の目から涙が流れている。今までが辛かったから、本当に嬉しいんだろうな。良かった・・・


「創造神様、私も暗い闇の底から彼に救い出されました。そして、今は幸せを実感しています。」

「わ、私も助けてもらいました。」

千秋と春菜も渚に続いて真剣な顔で創造神に訴えている。


「そうか・・・、フローリア、お前の見る目は間違いなかったな。」

「息子よ!これからもフローリアの事を頼むぞ!」


「はい!」


「はいはい、折角のお昼ご飯が冷めちゃうから、早く食べましょう。」

フローリアが湿っぽくなった雰囲気を察知して場の空気を変えてくれた。

それから、みんな昼食を楽しんだ。


昼食が終わって、帰る事となったはずだったが・・・


「息子よ。今日はお前に会えて良かったぞ。」


「自分こそ、ちゃんと挨拶もしないで申し訳ありません。」


「良い良い。」


義父さんの目つきが急に変わったぞ。一体何が・・・

「それでだ!お前を見ていると血が騒ぐ。どうしても、お前の力を見てみたくて我慢が出来ん。」

「娘に相応しいかどうではない!わしが戦いたがっているんだ!」

「フローリア!これはわしの我が儘だ!一勝負させてもらう。いくらお前でも止める事は認めん!」


「パパ・・・」

「こうなったら、私でも止められませんね・・・」


恐る恐るフローリアに聞いたみた。

「もしかして、創造紳って戦闘狂?」


「はい・・・今では大人しくなったのですが・・・、強い相手を見ると、もう喜んで戦うんですよ。こればっかりは誰にも止められません・・・」

「ここだと戦えませんので、例の世界に行きます。」


「分かった・・・」

やっぱり、フローリアの父だ、。欲望に忠実なのは全く同じだ・・・


「それでは、みなさん行きますよ。」


そして、俺は創造紳と戦う事になった・・・



そして、鍛錬の世界に着いた。


「フローリア、ここは久しぶりだな。お前達ロイヤル・ガードもわしがここで一時期鍛えたからな。あの時よりも強くなって嬉しいぞ!」

あんたは喜んでいるけど、彼女達は青ざめてるぞ。フローリアといい、一体どんな修行をさせたんだ?

それにしても、こんな爺さんが本当に強いのか?

やはり、魔法をメインで仕掛けてくるのか?

ただ、分かる事は・・・、油断は一切出来ない!


「ふはははぁ!こんな姿では満足に戦えんな!」

創造紳がローブを脱ぎ捨てた。


「え!」


俺の目の前にいたのはヨボヨボだった爺さんではない!

世紀末伝説のアレに出て来る覇王の姿だぞ!ゴンザよりも大きいし、単なるマッチョではない。無駄な筋肉など一切ない、本当にリアルに〇オウだよ!

あの爺さんの姿は何?絶対に詐欺だよ。創造紳詐欺だ!


勝てるかぁああああああ!


「久しぶりだな、この姿は。創造紳の肩書があると面倒でな。普段は変身魔法で爺さんの姿を演じているが、やはりこの本当の姿が一番落ち着く。」

「さて、闘神と呼ばれた、このレオの心をどこまで満足させてくれるかな?楽しみにしてるぞ。」


絶対に勝てる気がしません・・・


「旦那様~!死んでも安心して下さい。私がすぐに生き返らせますから。」

フローリア・・・

そんな風に言わなくても・・・


でもな、俺にも意地があるんだよ。簡単にはやられんぞ!


「ほう、さっきよりも顔つきが良くなったな。俺を殺すつもりでかかって来い!」

「義父さん、それじゃ、思いっきり行かせてもらいます!


「凍牙行くぞ!先手必勝だ!」

俺は走り出し凍牙をすぐに具現化して切りかかった。相手は丸腰だ。凍牙なら無傷で済まないはず!

しかも、リーチなら俺に分がある。先手はもらった!

あと一歩で間合いに入ると思った瞬間に、背筋に凄まじい悪寒が走った。

ヤバイ!

すぐに後ろに下がったが、俺の腹に痛みが走る。驚いて腹を見てみると、横一文字に浅く切られていた。

い、いつの間に・・・


「ほう、よく気が付いたな。もう一歩踏み込んでいれは、輪切りになっていたところだったのにな。」


気が付けば、義父さんの手には剣が握られていた。凍牙と同じ日本刀だ。


「ほとんどの者が、この一太刀で死んでいるのだが、息子よ、お前は生き残った。俺と戦う資格があるようだな。やはり、お前は強者だ。血が騒ぐ。」

「この刀は俺の神器だ。そして、この刀を抜く事は、相手の息の根を止めるまで戦う覚悟を表している。そう簡単に死ぬなよ。」


「こちらから行くぞ!」


義父さんが一瞬で俺の前に移動して上段から切りかかる。かろうじて受け止めたが、何て重いんだ!

息をする暇もなく左右からの切り返しが襲ってくる。転がりながら何とか回避した。


「はぁ、はぁ、強いですね、義父さん・・・」


「息子よ、逃げ回ってばかりでは、俺にには勝てんぞ。」

義父さんは正眼の構えで俺を見据えている。

くそ!全く隙が無い!どの方向から踏み込んでも輪切りにされるビジョンしか見えない・・・


「ならば!フレア・ストーム!」

魔法を放ち、時間差で切りかかった。

巨大な炎の嵐が義父さんを襲う。避けなければ直撃だ。避けた瞬間を切りかかれば・・・


「甘いっ!」

義父さんが大きく刀を振りかぶり、勢いよく振り下ろすと斬撃が飛んできた。

マ、マジか!

そのまま炎の嵐を一刀両断し、斬撃が俺のところに向かってくる。かろうじて躱したはずだったが、切られてしまう。


「ぐあぁ!」

く、左肩を切られた!だが、そんなに傷は深くない。まだまだいける!


「なかなか良い攻撃だな。だが、まだまだだ!」


つ、強い!どうする・・・


「どうした?もう終わりか?」


「まだだぁああ!無塵斬!」


キィィィーーーーーン!!!


「何だと!」

無塵斬が受け止められただと!光速を超える無数の斬撃で、誰も躱す事すら不可能な技の筈なのに・・・


「ふっ!さすがに少し焦ったぞ。奥義だけあって凄まじい技だ。確かに光速を超えた数億の斬撃は、まともに喰らったら俺でもどうにもならん。しかし、初動の太刀さえ押さえれば後は続かんからな。さすが我が息子、ここまでの技を見せるとは嬉しいぞ!」


初動を受け止めるだと!初動でも光速を超えているんだ。それを見極めるなんて、本物の化け物だ・・・


「それなら、防ぐこ事も出来ないコレでどうだぁああああ!」


「トール・ハンマァアアアアア!」

青白く放電した巨大なハンマーを握る。

あのゾーダ戦からかなり制御も上手くなったから、いきなり巨大過ぎる事は無くなった。それでも最少サイズにしても3mはあるけどな。


「これなら受け止められまい!」

「うぉおおおおおおお!」


「舐めるなぁああああああああああ!!!」


ガキィィィーーーーー!!!


「う、受け止めただとぉおおお!」

ハンマーが義父の剣に受け止められていた。いくら神器でも無事では済まないはずなのに・・・

し、信じられない!


「息子よぉおおお!父の壁は厚いぞぉおおおおおおおお!」


義父の裂帛の気合でハンマーが真っ二つにされた。


「ば、ばかな・・・」

そして、俺も袈裟切りにされ、深い傷を負った。

「息子よ、よくぞ俺を相手にここまで戦ったな。久しぶりに熱くなれたぞ。最後はお前の死で決着にするぞ。」

「フローリア!蘇生魔法の準備だ!覚悟ぉおおお!」


終りか・・・

しかし!いくら蘇生魔法で生き返れるとしても、負けるのは嫌だ!

負けたくない!負けたくない!

うっ!意識がどんどん無くなっていく・・・

トドメを差される前に決着がついてしまうのか・・・


いやだ!負けたくない・・・



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