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ヤンデレ女神に転生させられてしまった  作者: やすくん
第1章
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ゴーレム決戦④

くそ!どうすれば良い!このままでは全滅だぞ!


どうすれば・・・


俺は脳内で魔法リストを展開していた。何か状況を打破できる魔法がないか・・・

その中で1つの魔法を見つける。


これは!


『サモン・ゴーレム』

ゴーレムを召喚し、代わりに戦わせる。

搭乗し操作する必要有。


これならいけるか?


詳細は?

全長18m、ビームライフル、シールド装備、時には男の憧れハンマーも装備、等々


ダメだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!


こんなの使えない!こんな魔法なんか使ったら・・・


『U』NEIどころの騒ぎじゃないぞ!著作権にモロ引っかかる!フローリア・・・、何て魔法を用意してくれたんだ・・・

間違って使わないように永遠に封印だ!


「はあ、はあ、はあ・・・」


「あなた、大丈夫ですか?」


「あぁ・・・、大丈夫だ・・・、ちょっと、ヤツの攻撃以上にダメージを喰らってな・・・」


「まさか?またフローリア様の仕業ですか?」


「その通りだ・・・、危うく、全てが消え去るところだった・・・」

「あいつの悪ノリには限界が無いみたいだな・・・」


「どうしたんだい?もう諦めたのかい?」


「諦める訳がないだろ!この俺の命がある限り、諦める事は絶対にない!」


「そうだ!旦那様が諦めないのに我々が諦める訳がないだろう!」


「凍牙お兄ちゃんは最強だった。だから、私も最強でないといけない!お兄ちゃんの為にも負けられないんだぁああああっ!


美冬が吠えながらゴーレムを殴り続ける。ゴーレムはわずかに後退するが、装甲には傷一つ付いていない。しかし、美冬の拳は割れてしまい、血だらけになっていた。

美冬はゴーレムに殴られ飛ばされてしまう。数回バウンドし転がり、ヨロヨロと立ち上がった。


「美冬ーーー!」


「はぁ、はぁ・・・、負けない・・・、絶対に・・・、絶対に・・・、絶対!に負けないんだぁああああああっーーーーーーーー!」


突然、蒼太の右手が光り、白い光の玉が飛び出し上空に浮かんだ。


そして2つに分かれ、1つは蒼太の右手に戻り剣の形になった。

いつもの刀とは違う。刀身の長さが前よりも長くなって、更に白く輝いている。


「凍牙・・・、お前・・・、美冬の為に本気で怒ったのか・・・」


もう1つの光の玉は美冬の胸に吸い込まれ、美冬の全身が白く輝く。

光が収まると、両拳に白く輝くガントレットを装備した美冬の姿が現れた。

そのガントレットは狼の顔をモチーフにしたような形状だ。


「何・・・?これ・・・、力が・・・、力が湧いてくる・・・」

「この温かい感情・・・、まさか?」


「お兄ちゃん・・・、ありがとう・・・」


美冬の目から涙が零れた。


「この力なら!」


美冬がゴーレムに向き直りストレートを叩き込む。


グシャァァァ!!!


ゴーレムが木端微塵になった。


「バ、バカな!神鉄で出来たゴーレムだぞ!破壊するには神器以外は無理な筈だ!そ、それを・・・」


「これが俺達の絆の力だ!神の理さえ凌駕する力だぁああ!」


「俺も負けていられない!みんな!行くぞぉおお!」

「おぉおおおおおおおおおおおっーーーーーー!」


蒼太の体から大量の青いオーラが吹き出し、春菜達を包み込む。


「これは!」

「力が湧きあがってくる!」

「そして、温かい・・・」


青いオーラを纏った夏子と千秋がゴーレムに立ち向かう。

夏子はゴーレムを一太刀で両断し、核を破壊する。

千秋は細切れにして破壊する。


「凄い・・・」

「何て力だ・・・」


「これは夢だぁぁぁ!そんな事がある訳ないんだぁぁぁーーー!」


絶叫しているゴッド・ゾーダからロケット・パンチが飛び出し、蒼太の方に向かってくる。


「ここは私が!行きなさい!アタック・ビット!」


春菜が叫ぶと、光の玉からロケット・パンチに向かって魔法が飛び、粉々に破壊した。


「嘘だ!嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


「嘘ではない!これが俺達の家族の絆の力だぁああ!」


「たかが人間がぁぁぁ!」


ゴッド・ゾーダが残った左腕を振りかぶり、殴りかかろうとする。


「ソータお兄ちゃんに指一本触れさせない!」


美冬が一瞬で蒼太の前に移動し、ゴッド・ゾーダの左ストレートに向かって右ストレートを放つ。


「右のぉおお!マグナムゥウウッ!・ブレイィイイックゥウウウッ!」


15m以上あるロボットのパンチを、たった1人の女の子のパンチが受け止めてしまった。


「こ、こんな事がぁぁぁ!」


お互いの動きが止まったが、ゴッド・ゾーダの左腕が拳の方から細かいヒビが入り、腕全体に広がり爆発した。

その隙を突いて、夏子と千秋が駆け寄り、両足の膝から下を細切れにする。

支える足が無くなり、ゴッド・ゾーダは前のめりに倒れてしまう。

倒れる先に美冬が構えて立っていた。


「左のおぉおおおお!ファントムゥウウウウッ!・クラッアアアアッシャーァアアアアアアッ!」


倒れてくるゴッド・ゾーダのボディに美冬の左ストレートが炸裂する。


「無敵のゴッド・ゾーダがぁぁぁ!嘘だぁぁぁ!」


大きな破壊音を響かせながら、ゴッド・ゾーダはうつ伏せに倒れてしまった。

腹から背中まで大きな穴が貫通し中に美冬が佇んでいたが、すぐさまジャンプし離れると、


「春菜!今だ!」


春菜に向かって叫ぶ。


「はい!美冬さん!展開!アタック・ビット!」

春菜が間髪入れず魔法を絨毯爆撃の様に放った。


「ぎゃぁぁぁぁぁーーーーー!」


ボロボロになっているゴッド・ゾーダに蒼太が駆け寄る。


「終わりだぁああーーー!」


蒼太が凍牙を振りかぶる。刀身が真っ白に輝いた。


「行っけぇえええええーーーーーー!」


凍牙を振り下ろすと白く輝く衝撃波が発生し、ゴッド・ゾーダの方に地面を抉りながら衝撃波が走っていく。


「こ、このゴッド・ゾーダがぁぁぁぁぁぁーーーーーー!」


真っ二つになり、そして大爆発した。




「終わったな・・・」

「みんな、ありがとう・・・」


「強敵でしたね。みなさん無事で良かったです。」

「さすがに今回はヤバかった・・・」


春菜と夏子が安堵の顔を蒼太に向けた。


「さぁ、クリスタルを回収して帰ろう。」


「「「「はい!」」」」




「まだだ!まだ終わらない!全てを賭けて貴様を滅ぼす!」


「何!」


ゴッド・ゾーダの残骸の方に振り返ると、残骸の上空にゾーダがボロボロの状態で浮かんでいる。

顔も老化が進んでしまったのか、更に老けていて体も老人そのものになっていた。


「これで貴様らは最後だぁぁぁぁぁっ!」


ゾーダの上空に巨大な魔方陣が浮かび上がった。

魔方陣の中から何かが出てくる。


「そ、そんな・・・、バカな・・・、まだ、そんな隠し球を・・・」


出てきたのは、先ほどのゴッド・ゾーダよりも更に大きなロボットだった。

大きさはゴッド・ゾーダの軽く3倍以上はある。


「俺の全てと言っただろう・・・、これを起動すれば間違いなく俺は死ぬ。」

「ならば!貴様達も道連れだ!そして、この世界も一緒に滅ぼしてやる・・・」


「このグレート・ゾーダなら可能だ・・・」


グレート・ゾーダの顔のパーツが開き、ゾーダが中に乗り込んだ。

そして、地上に降り立つ。


デカい!いくら何でも、デカ過ぎる・・・


そして、両腕を上げ俺達の方にロケット・パンチを放つ。


「小娘!これを防げるか!」


さっきとは比べものにならない大きさだ・・・


「負けるかぁああ!」


美冬が果敢に殴りかかったが、あっさりと弾き飛ばされてしまう。


「きゃぁぁぁーーー!」


ロケット・パンチはそのまま俺達の後ろの崖に直撃し、大量の岩が転がり落ちてきた。


「これで、逃げ道も無くなったな。」

「さぁ、俺の最後まで付き合ってもらおうか。」

「もっとも、それまで生きているかな?」


後ろを見ると、大量の岩が道を塞いでいる。完全に退路を塞がれた状況だ。


前には巨大なグレート・ゾーダ・・・


みんながパワーアップしたのに、この巨大さには通用しない・・・


評価、ブックマークありがとうございます。

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