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ヤンデレ女神に転生させられてしまった  作者: やすくん
第1章
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ロイヤルガード

前回は自分でもちょっと気持ち悪かったです。

もはや邪悪と言えるくらいに怪しい笑みを携えたフローリアがジワジワと迫ってくる。

フローリアの両手が俺の頬をそっと包んだ。


折角の第2の人生はフローリアの玩具で終わりなのか・・・

どうしようもない恐怖が襲ってくるが、まな板の上の鯉と同じ様に何も出来ず為すがままに蹂躙される未来が予測出来た。


「終わった・・・」



「あっ!」

唐突にフローリアが何かを思い出したように叫び、先ほどと全く違う真面目な顔になった。

「いけない、いけない。」

「念願の蒼太様にお会い出来た事で興奮し過ぎました。将来的には一緒になるのは確定ですが、その前に必要な事を伝えるのを忘れてました。」


監禁部屋に入るのは確定かよ・・・

誰でもいいから助けて・・・


「ここで説明するのはアレなので、祭壇のところでお話ししますね。」


「その前に・・・」

「折角お会い出来ましたし、ここにベッドもありますからちょっとだけ味見でも?やっぱり我慢できません!」

「私の初めては蒼太様とずっと決めていたのですよ。」


はぁぁぁぁぁ!

驚いた瞬間にフローリアの唇が俺の唇を塞ぎ、そのままベッドに押し倒された。

そして搾り取られた・・・






「う~~~ん・・・」

目が覚めたけど体がだるい・・・

横を見るとフローリアの顔が妙にテカテカしてニコニコした表情で眠っていた。

本当にさっきのあのフローリアとは思えないくらいの表情だな。

ずっとこんな感じていてくれたら良いのだけど・・・

フローリアがこんなにも俺を慕ってくれるけど、俺との接点は一体何だろう?


フローリアの寝顔に見とれていてボソッと言葉が出てしまった。

「この表情のフローリアはすごく可愛いんだけどな・・・」


パチッ!

唐突にフローリアが目を覚まし、またもや猛獣の顔になって、

「今、私の事を可愛いと言いましたよね!」

「今回は味見だけと思いましたが、やっぱり我慢出来ません~~~~~~!」


徹底的に搾り取られた・・・






やっと拷問部屋から解放されて、フローリアと一緒に祭壇に向かっていた。


「蒼太様がミイラのようになったのにはビックリしました。回復魔法をかけて無事に元通りになりましたが、蒼太様に何かあったと思うと心配です。」


元凶が何を言う!


「回復魔法で元に戻るのなら、これからは何度ヤッても大丈夫そうですね。ふふふ・・・」


フローリアが少し妄想モードに入っているが、フローリアの言葉を気にしたら負けの様な気がした。


祭壇に着いた。

「会わせたい人達もいるので、ここで説明をします。」

「蒼太様の件ですが、今の人の身ではこの神界でずっと居られません。あくまでも今存在できているのは転生したばかりで、これから蒼太様が異世界と呼ぶ世界へ行くための通過点みたいなものです。」

「私としては蒼太様と永遠に過ごしたい気持ちでいますが、神の掟によりそれは敵わない事なのです・・・。」

「ただ例外もあり、人間が神格を得れば神界に留まる事が出来ます。」

「神格を得るには善行を積み重ね魂が聖人とならなければ神格を得る事が出来ないと言われていますが、善行以外にも方法があり、邪神などの類いを討伐し世界を救った人も神格を得る事が可能です。」

「邪神を倒すとクリスタルに変化しますので、そのクリスタルを集めて神格を得て更に上位の神格にすれば、晴れて蒼太様と私が永遠にあの楽園コレクションルームで居られる訳になりますの。」


丁寧な説明セリフありがとうございました。

しかし!あの地獄部屋には意地でも行きたくない!折角猶予が出来たからには何とか回避する方法を模索しなくては・・・


「そう簡単には邪神は湧かないいんですけど、私は一つ裏技を見つけました。」


「女神になってからというもの、他の神からの求婚がものすごく多いんですよね。」

「もちろん蒼太様以外の神と結婚する気は全く無いですし、正直ウザいです。」

「今までは速攻で断っていましたけどね。」


フローリアの性格はアレだけど、見た目は男なら一目で惚れてしまうくらいの美貌だからな。

一目惚れする神も多いんだろう。


「そして!」

「求婚を迫ってくる有象無象の神どもに、『私と結婚したければ、私の世界にいる蒼太様を倒してからなら考えます。』、『蒼太様よりふさわしい人なら検討します。』と言っておきました。」


「ちょっと待て!何で俺が討伐対象になっているんだ?」

「言葉もおかしいぞ。俺が万が一倒されても検討するだけで、相手にメリットはほとんど無い感じがするんだが?もしかして、『検討します詐欺』?」


フローリアの目が泳いでいた・・・

当たりか。


「あはは・・・」


笑って誤魔化すな!


「話は元に戻しますが・・・」

「そのようにして他の神々が私の世界に来るように仕向けましたが、私の許可無く勝手に立ち入れば文句なしで邪神認定します。」

「相手は邪神ですから遠慮無く討伐してクリスタルを稼ぐ事が可能なんですよ。」


俺の踏み台になるためだけにフローリアに利用されるのか・・・

惚れた神が可哀想・・・

現実を知ったらどうなる事やら・・・


「頑張って神格を上げて私と同じ上位神になれば、一緒に居ても全く問題ありません。」

「輝かしい私たちの未来を目指して頑張りましょう。」


ここまで惚れられたら男としては本懐だけど、アレを見てしまった後だとねぇ・・・

素直に嬉しくなれない・・・


「万が一の事も起きない様に蒼太様には最強の護衛も付けておきますのでご安心を。」


「ロイヤルガード集合!」


「「「「はっ!!!」」」」


4人の美女がフローリアの後ろに並んだ。


「私の世界の最強の護衛です。」

「上位神並の実力がありますので、有象無象のチャラい神どもには決して負けませんよ。」



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