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ヤンデレ女神に転生させられてしまった  作者: やすくん
第2章
158/184

機械神族⑧

コレが装備?

どう見ても普通のネックレスだぞ。


金色のチェーンには小さな宝石が飾られている。1つは赤色の宝石で、もう1つは青色の宝石だ。


「デウス、コレが新しい装備だと?この宝石に何か特別な加護がかかっているのか?」


デウスがニヤッと笑う。

「蒼太、慌てるな。これはあくまでも入れ物だよ。かなり大がかりなモノになったから、普段はこの宝石の中に収納してある。収納魔法の応用だな。冷華、雪、お前達専用の装備だ。赤色が冷華、青色が雪専用になっている、受け取れ。」


冷華と雪がネックレスを受け取り首にかけた。そのままでもとてもオシャレに見える。2人揃って美少女だから余計に胸元の宝石が2人のキレイさを引き立てるな。普段のオシャレにも使えるし、デウスのセンスには脱帽だよ。


「さて、ここだと本来の性能を引き出せないから場所を移そう。エリー、お前も一緒に来るのだ。お前の装備も試したいからな。」


天井に刺さっていたエリーがブルッと震えると、そのまま抜けて下に落ちてきた。スタッと華麗に着地した。

「やっとお呼びですか。さすがに私も反省しました。これからはちゃんとしますのので、もう虐めないで下さいね。」


「エリー、それはお前次第だよ。また痴女モードになれば容赦無くぶん殴るからな。」

クローディアがギロッと睨むと、エリーがガタガタ震えていた。


(クローディア、いつものお前と立場が逆だな。後輩が出来たから少しシッカリしたのかもな?)




「ここは?」

俺の目の前には見渡す限りの荒野が広がっていた。

デウスがドヤ顔で俺を見ている。


「ここはセントラルタワーの中央部分だよ。空間魔法を駆使してあるから広さはとんでもないぞ。モードを変えれば森林に海など色んな環境に変える事も可能だ。兵器などの実験にも使用しているから、多少の無理は大丈夫なはずだ。だけどなぁ、やり過ぎが当たり前のお前達だから不安はかなりある。蒼太、例の魔法を頼むぞ。」


「あぁ、アレね。まぁ、アレなら余程の事が無い限り大丈夫だな。分かったよ、使う時が来たら言ってくれ。」


「感謝するよ。」

そして冷華達の方に視線を移した。

「それでは、お前達の装備を解放してくれ。生体認証で本人以外には使えないようになっているから、他人に悪用される心配もないぞ。『装着!』と念じれば自動的に装着されるからな。解除するときは『パージ』と念ずれば装備が外れ収納されるよ。」


冷華と雪が頷いた。

目を閉じ集中した感じになった途端に2人が輝く。冷華は赤色に雪は青色に輝いた。


「こ、これは!」


2人の姿に愕然としてしまった。何という事だ!ここは異世界のはずでは?


「デウス・・・、コレって完全にコスプレじゃないか?この姿には見覚えがあるぞ。本編じゃなくて巻末の後書きのところに、ヒロイン達が自分の搭乗しているロボットのコスプレをしているイラストに似ているんじゃないのか?それを真似したのか?」


2人のデザインは微妙に違うが、大まかなところは一緒だ。ロボットの頭を模したヘッドギアに胸部装甲と手足の装甲、それに腰にも装甲を施してある。しかし、二の腕や太ももは完全に露出しているし、お腹周りもおへそ丸出しで全体的に少し露出のあるセクシーな感じの装甲になっていた。特に目を引くのが、背中に装備されているバックパックに取り付けられている大きな翼だ。冷華は飛行機の翼を模したY字タイプの翼だけど可動出来るようになっている。スピードで翼の開き方が変わってくるのだろうな。雪は天使のような羽が生えたようなメタリックな翼になっていて幻想的だ。収納していた宝石の色がイメージカラーなのか、冷華は赤色がメインで金色のアクセントを施された装甲で、雪は青色がメインで銀色のアクセントになっている。


確かにコスプレに間違いないのだろうが・・・


しかし、この2人が装着した姿はとても似合っている。イベントにでも参加したら注目度トップ間違い無しだぞ。それもダントツだろうな。マンガのヒロイン達にも負けないくらいだよ。さすがはフェンリル族の中でもNo.1、No.2と言われるだけの美少女だけあるな。


デウスがとても嬉しそうに俺を見ている。

「どうだ!これが最新の強化装甲だ!異世界ものにあるような派手な露出で気を引くだけが目的のビキニアーマーのような意味の無い甲冑でもないし、大事な部分は見た目にも物理的にもしっかりとガードしてあるからな。それこそ、ちょっとしたエロスが男の心を擽るのだよ!しかも、装甲は神鉄を使用している。強度は完璧だ!それにな、この2人だからこそこの姿が映えるのだよ!超絶美少女のケモ耳娘にスタイル抜群の容姿!露出部分の透き通るような白い肌!男心をそそるのは間違いは無い!美冬も候補に入れていたが、如何せん外観が少し幼いからな、ここまで映える事は難しいだろう。ふはははははぁあああああああああああ!私は天才だ!自分で自分を褒めてしまいたいくらいだよぉおおおおおおおお!」


デウスがとても興奮しているよ。説明をしていたら自分自身も盛り上がってきたみたいだな。両拳を握り締めて目が血走っているし・・・

クローディアもエリーも今のデウスの姿を見て引いているよ。


「デウス、目を覚ませ。」


ペシ!


デコピンを喰らわせてやった。


「きゃっ!」

可愛い悲鳴を上げてデウスがおでこを押さえて悶えていた。


「はっ!蒼太・・・、私は・・・」


「どうやら目が覚めたようだな。しかし、これをネタにするとは思っていなかったぞ。それにしても、この姿は新鮮だな。凍牙も喜ぶのは間違いないだろう、吹雪の次にあのマンガを気に入っていたからな。」


デウスが頭を俺の方に向けて上目遣いで俺を見ている。何をして欲しいのだ?

「蒼太、喜んでくれたか?出来ればお前のご褒美が欲しい・・・」


(そうか、アレね。)


デウスの頭をなでなでと撫でてあげた。とても嬉しそうにしているよ。

「最高だ・・・、このご褒美は・・・、もう蕩けそうだ・・・」

ホント、俺に対する自分の気持ちを認めたらデレまくってるよな。仕草も可愛くなってきたし。これが素のデウスかもしれない。


うっとりしていたデウスだったが、真面目な表情に戻った。

「それでな、この強化装甲の凄いところは飛行能力も備えている事だ。単に飛ぶだけではないぞ。慣性制御も行っているから、急な挙動でも装着者には余計なGはかからない。それこそ、アニメみたいな急加速、急旋回をしても意識を失う事もないし、動きは思いのままだ!なぜ飛行に拘ったのか!それは2人はフェンリル族だからだ、フェンリル族は天使族や女神族みたいな飛行能力は無い、スキュラ族は魔法が使えるから飛翔魔法で飛ぶことも可能だが、2人はそれが出来ないからな。特にアルテミスは遠距離戦は得意だが、今のままでは固定砲台にしかならないから攻撃のバリエーションも少ないからな。下手すれば空中からの相手の的にもなりかねん。制空権も戦いには大切な要素だと私は思っているから、空中戦も含めて立体的に攻撃をする事も可能にしておいた。これで隙はかなり無くなったぞ。他にも色々と機能を付けてあるが、使い方は彼女達の脳に直接説明するようになっている。瞬時の判断がモノをいう戦いもあるからな、いちいちマニュアルなんて見ながら戦う事は出来ないしな。」


そして冷華達の方を向いた。

「冷華、どうだ?お前のスキルで鑑定した結果は?」


冷華がかなり難しい顔をしていた。

「デウス様、これは本当に凄いですよ。装甲に神鉄を使用していますけど、その異常な重さを重力魔法で軽減しほとんど重さを感じないようになっていますね。それに、肌の露出している部分はイージスの盾レベルの防御シールドを施してありますから、装甲以外の場所の被弾も大丈夫のようになっています。装甲自体もハニカム構造で固い部分と柔らかい部分で衝撃を吸収できるようにしているのですね。しかも自動修復の機能まで付いていますから、傷や破損も自然に修復されるのには驚きですよ。関節部分は時魔法で時間が止まった金属にしていますし、絶対に摩耗しないようになっていますから、半永久的にメンテナンスの必要は無さそうです。そして・・・」


「・・・」

(うわぁ~、冷華がとんでもない説明をしているぞ。彼女には何があるのだ?)


「最後に感想ですが、残念ですけど、これは完全なる欠陥品ですよ。超高性能なカスタム装甲でしょうが、あまりにも機能を付け過ぎましたから、消費魔力が尋常じゃないです。私だと活動限界が30秒なんて一撃離脱や特攻の戦法にしか使えませんね。魔力が多い雪でも3分は持たないでしょう。デウス様、調子に乗り過ぎて色々とやらかしてしまいましたね。」


デウスがガックリと項垂れている。

「やはりそうか・・・、冷華の指摘した事は私も気が付いていたのだが、魔力変換も今までの中でも最高に効率を高めていても、これだけの稼働時間が限界とはな。」


「なぁ、デウス、冷華って何者だ?こんなにインテリなキャラではなかったけど・・・」


(うわっ!冷華が睨んでいるよ。怖い・・・)


「あぁ、そうだな、冷華のスキルについて説明をしていなかったな。冷華はレアスキルの『アイテム・マスター』のスキルを持っているのだよ。かつて、雹真と一緒にレオのところに来ていた時に私と偶然に会ってな、その時に冷華のスキルに私が気が付いたのだ。『アイテム・マスター』のスキルというのは、どんなアイテムでも瞬時に理解出来るのだよ。使い方、そのアイテムの効果に長所も短所もな。しかも、そのアイテムの最適な使い方も理解出来る。私の作った物でもパスワードやプロテクトをかけてもあっという間に突破されてしまうしな、その能力で試作品のモニターを色々としてもらっていたのだよ。」


(それでか、納得したよ。)


「だからか、冷華がいきなりサテライトの登録者になった事もあったし、デウスの武器や装備品を色々と持っていた訳か。しかもな、我が家の家電も説明書も見ないでいきなり使いこなしていたのも納得だよ。」


「私が冷華を知っているのはそういう事だよ。しかしなぁ、私が魂を込めて作った強化装甲が、欠陥品と言われたにはちょっとショックだな。だけど、装着者の安全も考えると、機能を減らす訳にはいかん。魔力の供給をどうするかが問題だな。自慢の装備が出来たと思ったのにな・・・」


デウスが悲しそうだ。何とか力になれないものか?

魔力消費が大き過ぎるから魔力が圧倒的に足りないのだよな?無尽蔵の魔力があれば問題はクリア出来るのか?


「デウス、ここだけの話だけど、無限の魔力を供給出来るアイテムがあれば、この問題は解決出来るのか?」


「そうだ、この装備は全て魔力で稼働するようになっている。魔力の問題さえクリア出来れば完成したも同然なんだが・・・、いくらレオのところで厳重に保管してある神界の秘宝の竜の涙をもってしても、確認されている数個では全然足りん。どうすれば・・・」

デウスが腕を組みながら思案している。


(龍の涙だと?今の義父さんは大量に持っている事も知らないのだな。それなら・・・)


「デウス、手を出してくれないか?沢山あるからこぼすなよ。」


「蒼太、何だ?」

デウスが掌を俺の方に差し出してくれたので、俺の収納魔法に収納してある大量の竜の涙を取り出し、デウスの掌の上に山盛りにして置いた。


「そ、蒼太!これは!しかもこの輝きは・・・、紛れもなく竜の涙!それもこんなに大量に・・・、どうしてこれだけの量をお前が?」

信じられない表情で俺を見ているよ。こんなに驚いた顔のデウスは初めて見るな。ちょっと面白いよ。


「デウス、俺の妻の1人が誰だか忘れたのか?」


「そうか・・・、ミドリだな。それにしてもこの量は・・・、あり得ない量だぞ。これを巡って確実に神界が戦乱になる程の量だ。信じられん・・・、それに、竜の涙は嬉し泣きでしか生成出来ないはずだ。」


デウスが目を閉じ佇んだ。しばらくしてから再び目を開け俺をジッと見ている。

「ミドリはそれだけ幸せなんだな。私も同じくらいに愛してくれよ。」


「もちろんだよ。デウスもエリーも幸せにしてあげると約束したからな。」


デウスが嬉しそうに微笑んでいた。

「そうだよな、お前は約束を守る男だったよな。期待しているぞ。」


「安心しろ。ちなみに、今、目の前にある竜の涙はほんの一部だよ。足りなかったらまだまだ出してやるぞ。」


途端にデウスの顔が引きつってしまった。

「い、いや・・・、これだけあれば十分過ぎる。この2人分だけでなく、私とエリーの支援ユニットも大幅に強化出来るな。しかし、相変わらずの規格外ぶりだ、お前の妻になれて心から良かったと思うよ。」


「いやいや、俺1人で出来る事なんてタカが知れているさ。みんなが手伝ってくれるからこそだよ。」


再びデウスが嬉しそうに微笑んでいた。

「ふっ、とてつもない力を持っているくせに、そんな謙虚なお前だからみんなが喜んで手伝ってくれるのだろうな。私もその1人だよ。少し待っていてくれないか、すぐに改修を終わらせてくる。エリー!お前も手伝うのだ!」


エリーが頷くと2人の装備が輝き宝石の中に収納された。ネックレスをエリーが受け取った。

デウスとエリーの2人の姿がスッと消えた。転移魔法でも使ったのかな?




1時間後・・・


「待たせたな。改修は終わったぞ。それに、私とエリーの装備も大幅にパワーアップが出来た。心から感謝する。」

デウスがとても嬉しそうだ。

「さて、冷華に雪よ、新たに生まれ変わった強化装甲の姿を見せてくれ!」


2人が頷くと全身が輝いた。赤色と青色のコスプレ姿の状態で立っている。


(おや?デザインが少し変わっているぞ。さっきよりも細身になった感じだし、背面装備が変わっている。)


デウスがニヤッと俺に向かって笑った。

「気が付いたか?お前の提供してくれた竜の涙のおかげで魔力に余裕が出来たのだよ。装甲を更に圧縮して密度を高めて見た目も女性らしくしてある。防御フィールドもさっきまでの比ではないくらいに強化された。それにな、背面装甲も手直しをして、更に攻撃力も向上させたよ。」


確かに背面装備がガラッと変わっている。雪のデザインは基本は変わっていないが、翼が2枚から大小2枚ずつの4枚の翼に増えていて、ケモ耳が無ければ女神か天使と思うような美しい仕上がりになっていた。

冷華は大幅に変わっていて、翼が折りたたみ式に変更されており、大きな砲身が横に取り付けられている。これで砲撃戦も可能になったようだな。ホント、見た目は〇ン〇ムシリーズみたいだよ。


「そして、私とエリーの装備もお披露目しよう。エリー、分かっているな?」

エリーが嬉しそうに頷いた。


「えぇ、デウス様、呼び出し方法も運用法も完璧にマスターしています。では、呼び出しますね。」

エリーが右手を高々と掲げた。

「ファルコン!来なさい!」


急にゴロゴロと雷の音が聞こえ、上を見ると上空に稲妻が何本も走った。

その中から何かが姿を現す。

(鳥?いや、違う・・・、かなり大きいし銀色に輝いているぞ。)

何かが急速に近づてくる。

(これは!デカイ!大きな機械の鷲だ!」


エリーが大きくジャンプして両手を広げ叫んだ。

「フォーム・チェンジィイイ!」


かなり大きな銀色の鷲のロボットが、空中のエリーの真後ろまで接近した。エリーの身長と比べてもかなり大型のサイズだ。そのままガシッと掴まれて連れ去られたら面白いけどな。

その鷲が突然分離してバラバラになった。各パーツがエリーの全身に装着されていく。

全てのパーツが装着されると、エリーは空中に浮いて俺達を見ていた。

そしてニコッと微笑んだ。

「蒼太様、これが私の新しい力ですよ。蒼太様の協力でここまで仕上がりました。感謝します。」


エリーの姿も冷華達と同じ様な感じだ。鷲の頭部を模したヘッドギアを被り、背中には大きな翼が生えている。装甲は全てが銀色に輝いていて、とても豪華な感じだよ。

背面装備には翼以外に両肩にショルダーキャノンが装備されていて、腰には剣が左右に装着されていた。


(露出部分はアイツらと同じだな。しかし、今まで着ていた服はどうなった?まぁ、そこは深く考えないでおこう・・・)


デウスの方を見ると・・・

嬉しそうに俺を見ているし・・・


「蒼太、どうだ?登場の演出も変えてみておいたぞ。普通に装着するよりもインパクトがあるだろう?さすがはお前の提供したアニメだな。参考に見ていたが私も心を擽られたぞ。」


(えっ!マンガは送ったけどアニメは送ってないぞ、何があった?)


「さすがはお前の執事だよな。マンガだけでは動きが分かりにくいといって、後で動画が記録されているディスクを送ってくれたよ。DVDとかいうモノだったかな?気が利く男だ。」


(アカの仕業かぁぁぁ・・・、まぁ、デウスが喜んでいるから良しとするか。)


「では、最後に私の番だな。見ておれ!」

デウスがスッと右腕を上げた。

「バハムートよ!来い!」


ドォオオオーーーーーーン!


空気がビリビリと振動した。右腕を上げているデウスの後ろに、身長の2倍はあろう黄金のドラゴンが浮いていた。

「フォーム・チェンジィイイ!」


ドラゴンが輝き細かくパーツに分かれた。エリーの時と同じようにデウスの体に次々と装着されていった。


そこに立っていたのは・・・


黄金のドレスアーマーを纏ったデウスだった。


女神の鎧に似たデザインで、他の3人に比べて露出はかなり少ない。しかし、ドラゴンの巨大な翼が背中に装着されており、右手には黄金の剣を握り、左手には黄金の盾が装着されている。翼がドラゴンでなければ完全に女神と思ってしまうくらいの神々しさを感じる。デウス自身の美しさもあるのだろうな。

しかし、それ以上に目を引くのは、腰の背部に装着されていた大型のバスター砲だ。今は3つに折り畳まれているが、展開した時の長さはかなりのモノになるだろう。

まさか、バスターランチャーまで装備しているとは思いもしなかったよ。


デウスがニヤッと笑った。

「ふふふ、どうだ?この神々しさは?改めて私に惚れたかな?」


「あぁ、さすがはデウスだな。こうやって見るとフローリア相手でも見劣りしないよ。新しい女神が誕生したみたいだ。凄いとしか言いようがないな・・・」


デウスがとても嬉しそうに俺に抱きついた。

「喜んでくれて何よりだぞ。お前が満足してくれるのか?こうやって実際に装着してみないと分からなかったからな。このデザインに落ち着くまでどれだけ悩んだか・・・、最初はビキニアーマーみたいな装甲も考えていたが、私の肌を多く露出して蒼太以外の男にジロジロ見られるのも嫌だからな。この体は蒼太の為だけのものだから、他の男には見せるのも触らせたくもない。」


(しかしなぁ・・・、この物語はファンタジーのはずではないのか?いつの間に未来ロボットものに変わったのだ?)


「蒼太、ここは深く考えるな。そもそも、我ら機械神族が出てきた時点でこうなる展開は確定済みだよ。文句は作者に言うのだな。私もここまで責任は持てないぞ。」


「デウス・・・、フローリアみたいに心を読むなよ・・・、俺にもプライパシーが欲しいよ。」


デウスが俺に軽くキスをしてきた。

「夫婦になった時点でお前はもう私のものなんだよ。フローリアを始め他にも妻がいるからお前を独占するような事はしないが、私はもうお前無しではいられないくらいなんだ。私はお前の全てを知りたい。そして、私は全てをお前に捧げると決めたのだ。諦めるんだな。」


(はぁ~、デウスもヤンデレになってしまったか・・・、俺の周りって何でこんな連中ばかりなんだろう?)

評価、ブックマークありがとうございます。

励みになります。m(_ _)m

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