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ヤンデレ女神に転生させられてしまった  作者: やすくん
第2章
156/184

機械神族⑥

「何でこうなった?状況がほとんど理解出来ない・・・」


俺の隣でエリーが嬉しそうに腕を組んでピッタリと寄り添っている。

「えへへへ・・・、とうとう蒼太様のお嫁さんになれました。デウス様に感謝ですよ。」

反対側には黒目、黒髪のクローディアが忌々しそうにエリーを見ていた。


「エリー!私の方が先に旦那様の妻になっているからな。私が先輩だぞ!」


しかし、エリーがクローディアの言葉を鼻で笑っている。

「ふん、クローディア様、恋には先輩も無いですよ。相手の心にどれだけ自分を印象付けるかが勝負ですからね。負けませんよ。」


「それを言うなら、私が旦那様と知り合って結婚してからのこの1年、2人でどれだけ一緒に死線をくぐり抜けたと思っているの。青二才のあなたには負けないわよ!」


2人の視線がバチバチと俺の目の前で弾けている。


(勘弁してくれ・・・)




デウスは冷華のところにいた。

「冷華、済まないな。我々の茶番に付き合わせてしまってな・・・」


しかし、冷華はニコニコ笑っている。

「デウス様、構いませんよ。恋には駆け引きも重要ですし、勝負所を間違える訳にもいきませんからね。私は凍牙に対しては直球だけで結婚してしまいましたけどね。しかし、デウス様が蒼太さんに惚れていたなんてビックリでしたね。意外でしたよ。」


「まぁ、そう思われても仕方ないな。この前までの体は男の義体だったが、実は女の義体の期間の方が遙かに長かったのだぞ。だから、どちらかと言えば女の気持ちの方が強いのだよ。しかし、私も好きだという感情は理解していなかったのだ。」

デウスが胸に手を当てて思い出すように話を続ける。

「昨年くらいから1人でいると、蒼太が頭に浮かんで胸がモヤモヤするようになってな、それをフレイヤに相談したのだよ。フレイヤがニヤッと笑ってな、フローリアに相談するように言われた。それからフローリアに相談したのだが、私の状態を話すうちに笑い出してな、『それじゃ、私の旦那様に抱き締められる姿を思い浮かべてみて』と言われて、そうなった状態を思い浮かべたのだよ。そうするとだな、顔が赤くなるしドキドキしてくる。真面目な顔のフローリアに言われたよ。『それは恋だって』とな。まさかの私が恋だなんて・・・、自分でも信じられなかった。さすがに男の姿で告白もマズイから、こうやってクローディアの姿になったのもフローリアからのアドバイスだよ。エリーを間に入れてそれとなくアプローチする事も教えてくれた。蒼太は押しに弱そうに見えて実はかなりの頑固者だから、絡め手で攻めた方が成功の確率が高いとな。」


デウスが不思議そうな表情になっている。

「しかし、フローリアがよく私とエリーを妻に迎える事を許したものだ。蒼太にはあれだけの妻がいるのだぞ。更に増えるとなると負担にならないものなのか?」


冷華がニコッと笑う。

「デウス様は今までずっと1人だったのでしょう?その淋しさはフローリア様もよく分かっていると思いますよ。それが分かっているから、そんな寂しい思いを続けさせたくないからデウス様が加わる事を許したのではないのでしょうか?私はそう思いますよ。それに、デウス様が今まで協力してくれなかったら、今の蒼太さんも存在しませんし、私達も含めてみんなも幸せになる事が出来ませんでしたからね。次はデウス様が幸せになる番だという事でしょうね。」


デウスも冷華に釣られて笑った。

「そうか・・・、私も幸せになっても良いのか・・・、まぁ、これからはしっかりと女らしくしないとな。蒼太にちゃんと女と見てもらえるように・・・」

そして、チラッとクローディアとエリーに言い寄られている蒼太を見る。

「それにしても不思議な男だ。ワタルも人を惹き付ける男だったが、蒼太はそれ以上だな。この私が好きになるくらいの規格外の男だよ。私が蒼太のどこに惹かれたか研究するのも楽しみだな。まぁ、それは答えが出る事は無いかもしれないが・・・」

「冷華、もう少し待っててもらいたい。お前達にもちゃんと用意はしてあるからな。後はお前が見極めてくれれば完成に近くなるぞ。お前の能力は本当に頼りになる。頼んだぞ。」


冷華が頷いていた。



デウスが再びソファーに座り俺達を見ている。

「すまんな、個人的な事でお前達に長く時間を取らせてしまった。まぁ、私が蒼太の妻になれたのだから、とても有意義な時間だったけどな。蒼太よ、私達を受け入れてもらい感謝する。」


(はぁ~、受け入れたというよりも、完全に押しかけ女房だよ。まさかのデウスだよ!フローリアの許可があるって言うけど、今でも信じられない・・・、我が家に戻った時に、デウスがクローディアの姿になっていて、『妻になりました』ってみんなの前で発表したらどうなるんだ?軽くパニックになるのは確実だろう。その時が怖い・・・)


「クローディアのパワーアップは終わった。次は蒼太、お前だよ。」


「えっ!俺?俺が何でパワーアップに関係するんだ?」


「蒼太よ、今回の目的はお前が送ってくれた本を元にしての強化には間違いない。まぁ、多少は私の個人的な目的があったけどな。上手くいって良かったよ。」


(デウスゥゥゥ・・・、やっぱり俺を嵌めるのも目的の1つだったか。)


「蒼太に関しては別のアプローチから来ているが、この際だから一緒に話をしようと思っていたのだよ。ふふふ、蒼太よ、お前は本当に面白い男だよ。この私の常識を覆すからな。」

デウスがニヤニヤしている。俺のどこが面白いのだ?

「お前のクローンをつくる際に細胞から遺伝子の情報を読み取っていたが、意味不明の情報があったのだよ。人間の遺伝子としてあり得ない情報がな。その情報を元に再現してみると驚きの結果が出たよ。」


「まぁ、見てみろ。」


俺達の前の空間に映像が浮かんだ。3Dのフォログラム映像とはさすがデウスの技術力だな。


その映像を見た瞬間に、俺は戦慄してしまう。

「ば、ばかな!何で俺の遺伝子の中にこんなものがあった!あり得ないぞ・・・」


空中に浮かんでいた映像は忘れもしない、かつて魂の世界で会った事のある人物だ。その時はまだ凍牙も復活していなくて、2人で俺に会いに来て真の力を解放してくれた。

その人物がなぜ?



背中に大きな薄い青色の翼を生やして佇んでいる天使ブルーの姿だった・・・



「そ、そんな・・・、人間の俺の体に何で天使の情報が織り込まれていたのだ?」


デウスも不思議そうに映像を見ていた。

「それは私にも分からない。だけど、天使ブルーは正直、神界では最強の天使に間違い無かったぞ。現創造神であるレオよりも強いのは間違いないだろう。だけどな、アイツは優し過ぎた。レオとの最後の戦いでも本気で戦えなかったのだろう。例え自分が死ぬことになっても・・・、親友相手なら尚更だったのだろうな。」

そして、俺を見た。

「そのブルーは肉体的も最強だったが、1番の強さは魂の強さだよ。魔力とは違う、生物の根源的な力の源であると思っている。それが異常に強いのだよ。そんなのだから、あのトール・ハンマーみたいなデタラメな魔法を使う事も出来たのだろうな。地球の神も地球人として転生させた時もブルーの強大過ぎる霊力を抑え切れなかったと聞いている。切り離して封印する事によって何とか転生させる事に成功した訳だが、その有り余る霊力が肉体にも影響を及ぼしていたのかもしれん。魂に耐えうる肉体でいられるようにな。」


ビシッとデウスが俺を指差す。

「蒼太、お前の体には最強の天使ブルーの遺伝子が眠っているのだよ。霊力は既に解き放たれているが、その霊力を受け取る器がまだまだ小さい。フローリアの加護や今までの修行によって、お前自身の霊力に耐えられる体になった今でも十分に強いと思うが、本来のブルーの力とは程遠いのが現実だ。その器を呼び覚ませばお前は格段に強くなるのは間違いない。」


デウスがニヤッと笑う。

「どうだ?その力を解放してみる気にはならないか?真の神界の守護者としての力をな!」


この話は本当なのか?だが、デウスの言葉は嘘ではないと分かる。


(どうする?)


「まぁ、今のままでもお前は強い、それは私が保証しよう。だけどな、そろそろ邪神王の娘が封印より甦るとも言われている。正直、そいつは父親の邪神王よりも強いと思う。その為に神器を開発したが、実際に戦うとなると不安があるのは事実だ。だけどな、蒼太、お前が覚醒し真なる力を目覚めさせれば戦いは有利になるのは間違い無い!それだけブルーの力は凄まじかったのだよ。凍牙を亡くした後も、たった1人であの大戦を生き抜いてきた位だったからな。」


ゴクリと俺の喉が鳴った。確かに記憶から抜けているブルーの伝説はあちこちで聞いているし、俺も封印の解放前は何度も助けられた。その時に体の奥から湧き上がってくる力の強さは、今の俺以上であるのは間違いない。

だけど、ここまで力を求める事が必要なのか?俺が力に溺れない保証は無い。


「ふふふ、不安そうだな。その気持ちも分かる。分不相応な力を手にすると思っているみたいだな。だが、心配するな。お前は力に溺れるような男ではない!そう思っている時点で力の怖さを知っている。安心しろ、あくまでもこの力は一時的にしか発揮できないからな。お前の好きなヒーローが変身して戦うようなものだ。戦いが終われば元のお前に戻るだろう。何でも都合良くいかないものだよ。」


そうか、それなら少しホッとした。

ん!何でデウスが俺がヒーローものが好きなのを知っている?まぁ、あのデウスだからなぁ~、フローリアと同じで俺のプライパシーなんて無いのかもな。


「デウス、それなら、どうやってブルーの姿になる?何か条件があるのか?」


「そ、それが・・・、ちょっと方法をを間違えてしまってな、お前にその方法を伝えるには・・・」

デウスの顔が真っ赤になってモジモジしている。

うわぁ~、何度も言うようだけど、クローディアの姿でこんな仕草をされてしまうとなぁ・・・、小動物みたいで可愛いけど、何だろう?とても嫌な予感がするのだが・・・


クローディアが俺の方を向いてため息をしている。

「はぁ~、旦那様、どんなのか分かったわ。最悪のパターンではないとは思うけど、私が覚悟を決めないといけないかもね。デウス様の事だから最初は面白いと思っていたのでしょうけど、いざとなったら恥ずかしいみたいね。ホント、こんなところは初心なんて・・・」


真っ赤になっているデウスがクローディアに詰め寄った。

「クローディア!何で分かる!粘膜接触でないと伝えられないって事を!」


クローディアが楽しそうに笑っている。

「やっぱりそうなのね。これは女の勘よ。粘膜接触だとキスから最後のアレまでありますからね。それでさっきは『抱いて』って言っていたのかしら?いきなりそれは流石に許さないわ。まぁ、キスくらいなら許してあげますよ、デ・ウ・ス・様。でもねぇ~、私が私と旦那様をキスしているところを見るんて変な感じだわ。デウス様、色々とやり過ぎて墓穴を掘った感じですね。」


デウスが更に真っ赤になって、今にも火が出そうな感じになっている。

「ええぇえええい!クローディア!からかうな!何事にも心の準備ってものがあるのだ!さっきのお前みたいに手を合わせるだけのはずだったのに、何をしてこうなったのか・・・、こんな失敗を私がするなんて・・・」


(マジかい・・・、デウスとキスなんて・・・、神よ!どこまで俺で遊ぶのだ!)


「デウス、そんなに恥ずかしいなら止めておくか?今すぐ無理にブルーの姿になる必要も無いのだろう?落ち着いて心の準備が整ってからでも良いぞ。何日かかっても構わないからな。」


デウスが真っ赤な顔で涙目になりながら俺を睨んでいる。

「ダメだ!私はお前とキスをしたい・・・、だけど、やっぱり恥ずかしい・・・、う~、どうすれば・・・」


(こんな姿を見ると本当に女の人にしか見えないよ。まぁ、外観はクローディアと同じだからクローディアとキスをすると思えば問題無いか。)


「旦那様・・・」

クローディアの声だ。


「どうした?」


「旦那様、デウス様とキスをするなら、見た目が私だからって私と思ってキスしたらダメよ。こんなにも必死なデウス様に対して失礼だからね。デウス様を1人の女性として見るなら私は文句は言わないわ。もし、そう思えないのならデウス様をちゃんと女の人と見れるようになるまで絶対にキスはダメよ。」


(はっ!そうか・・)


「クローディア・・・、すまん、俺が悪かった。今までの事でデウスはどうしても男のイメージしかなかったからな。こうして見ていると、間違い無くアイツは女性だよ。それにとても可愛い女の子だな。俺が勝手にアイツを偏見の目で見ていた。」

そして、クローディアに軽くキスをする。


「だ、旦那様・・・」


「ありがとうな、クローディア、お前のおかげで目が覚めたよ。偏見は1番ダメな事だよな。もうデウスは偏見の目で見ない、ちゃんとした女として見るよ。見た目はお前と同じだから、双子の姉妹と思って見てしまうかもな。その妹がエリーになるだろう。お前達3人はそんな感じに見えるよ。本当に仲が良さそうだしな。」


俺は立ち上がりデウスの前まで行った。デウスはまだ赤い顔で俺を見ている。


(そうだよな、見た目は確かにクローディアだけど、俺の前にいるのは俺の事が好きな1人の女性だよ。何でこんな事に気付かなかったのだろう?ホント、俺はバカだよ。)


デウスの手を取り立たせた。

「蒼太・・・」


「デウス、恥ずかしいなら別の場所でみんなのいないところでも構わないぞ。」


しかし、デウスは首を振った。

「いや、これくらいの事で恥ずかしがっていてはお前の妻達に立ち向かえない。特にフローリアは最強の妻だからな。遠慮していれば私はどんどんと他の妻からも置いて行かれるよ。それくらいの事は私にも分かる。お前の妻達はそれだけの修羅場を潜ってきた連中ばかりだからな、ここで構わない。これが私がお前の妻になる覚悟でもある。」


まだ赤い顔をしているが、決意の籠った目で俺を見ていた。


ちょと大袈裟な気もするけど、デウスの決意が伝わって来る。いつものデウスは掴みどころが無くよく分からない感じだったけど、これは他人に対してどう接していいのか分からなかった事から来る行動なのかもしれないな。1人で孤独でい続けた為に、ある意味コミュ症だったのだろう。本当はこれだけの熱い心を持っていたんだな。

デウス、本当に済まない・・・、俺はお前を誤解していた。お前が男だろうが女だろうが関係ない。お前はお前だよ。そして、俺はお前の気持ちに応える。


「デウス、俺を好きになってくれてありがとう。俺も嬉しいよ。」


デウスが目を閉じ顎を上げた。彼女の唇に俺の唇を重ねた。


何かが俺の頭の中に流れ込んできた。


(ありがとう、デウス。この力はみんなを守る為に使うよ。決して悪用しない。そうだろう?ブルー・・・)


目を開けるとデウスがとても幸せそうに微笑んでいた。クローディアの笑顔と全く違う。これが本当のデウスの笑顔なんだろうな。最高にキレイだ。

ギュッと抱きついてきた。俺も優しく抱き締めてあげた。俺の胸に顔を埋めて幸せそうな表情だよ。

「蒼太・・・、これが幸せな気持ちなんだな。ずっとこうやってお前と抱き合っていたい。私を受け入れてくれて心から感謝する。」


顔を上げ再び俺をジッと見ている。

「蒼太、もう一度キスをして欲しい・・・、データー移動のキスでなく、純粋なキスをして欲しい。お前との愛を実感したいのだ。頼む・・・」


「分かったよ。お前の気が済むまで何度も・・・」


(何だ!このとんでもない殺気は!)


デウスもガタガタ震えて俺にしがみ付いている。

2人で殺気のする方向に顔を向けると・・・


「「うわぁあああああああああああああああああああ!」」


デウスと一緒に叫んでしまった。


「エ、エリー!」


そこにいたのは・・・


全身からどす黒いオーラを噴き出しながらプルプル震えて立っているエリーがいた!

そして、ハイライトの無い目で俺達を見てにたぁ~と笑った。


(怖い!怖過ぎる!)


「デ~ウ~ス~様ぁぁぁぁぁぁ~~~、いい加減にイチャイチャは止めましょうね。私の目の前でいつまでも抱き合っていられるとねぇ~、デレているこんな女らしいデウス様も新鮮で面白いですけど、私にとってこの光景は生殺しですよ。」

エリーの口角が更に上がって上目遣いで俺を見ている。完全にホラーだよ。

「蒼太様ぁぁぁ~~~、早く私にもキスをしてもらえませんかねぇ~、これ以上は私自身を抑え切れませんしぃぃぃ~~~、へへへへへぇぇぇ・・・」


デウスが青い顔でエリーを見ていた。

「し、信じられん・・・、感情が自己進化してここまで激しくなるとは・・・、ヤンデレという存在はそこまで恐ろしいモノなのか?私は何てモノを作ってしまったのだ。」


ガタガタ震えているデウスをギュッと抱き締めると「えっ!」といった感じで俺を見ている。

そして軽くキスをしてあげた。

「どうだ?落ち着いたか?こんな驚いた顔をしたデウスも可愛いな。また後でキスをしてあげるからな。」

顔を赤くしているデウスを横目に視線をエリーに移す。

「まずはあの暴走したエリーを止めないとな。」


コクリとデウスが頷いた。

「頼む、私ではもう手が付けられない。蒼太、お前だけしかあのエリーを止められないだろう・・・」


「それにしても、フローリアのヤンデレ度は異常だよ。感情を参考にしたエリーでもあそこまでになるなんてな。だけど、本家よりは怖くないから扱いやすいと思うぞ。」


「そうなのか?」


「あぁ、任せな。このレベルの修羅場は我が家の日常では当たり前の光景だよ。まぁ、見てな。」


うっとりとしたデウスが俺を見ている。

「不思議だ・・・、お前の言葉を聞いていると本当に心が落ち着いてくる。この人たらしめ、でも、こうやって抱かれているのも悪くない。今夜は頼むぞ、一晩中私を抱いていて欲しい・・・」


「ふっ、デウス、意外と余裕だな。今夜は悪いが予定が入ったから明日の夜ならOKだよ。クローディアとエリーと一緒に楽しみにして待っていてくれよ。」


デウスがうっとりした顔になっている。

「蒼太・・・、私を抱いてくれるのか?うっ!」


話しの途中のデウスの唇を俺の唇で塞いだ。しばらくしてから唇を離す。

「デウス、そんな言葉はみんなの前ではあんまり口に出さない方が良いぞ。はしたない女と思われるし、美人が台無しだぞ。心配するな、お前はもう俺の中ではちゃんとした女性だ。お前の事は必ず幸せにしてあげるからな。今はこのキスで我慢してくれ。」


ニコッとデウスが微笑んだ。

「ありがとう、このキスで私の心は十分満足だよ。これだけでも幸せで涙が出そうだ・・・、約束だぞ。次に私を泣かせる場合は嬉し泣きだからな。それ以外は認めないぞ。」


「あぁ、約束する。」

そして、まだどす黒いオーラを噴き出しているエリーに向き直った。

「さて、エリーを何とかしないとな・・・」


評価、ブックマークありがとうございます。

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