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ヤンデレ女神に転生させられてしまった  作者: やすくん
第2章
152/184

機械神族②

目の前にいる巨大な漆黒のドラゴンが俺達を睨んでいる。


Gururururu・・・


「だ、旦那・・・、いくら何でもこれはヤバイんでは?」

ゴンザがダラダラと大量の冷や汗をかいている。息子のジークも膝をガクガクさせながらドラゴンを見つめていた。


ドラゴンが口を開き俺達の方に向けている。口の奥から炎がチロチロ見えた。


「旦那ぁあああ!あれはブレス!このままでは・・・」

ゴンザの言葉が終わる前にドラゴンの口から大量の炎が吐かれた。


「うわぁああああああああああああああ!」


ゴンザの絶叫が響き渡った。


「・・・」


「あれ?何ともないし、熱くもない・・・」

キョロキョロと自分の体を確かめているけど、無事を確認すると恐る恐るドラゴンに視線を移した。


「げっ!そ、そんな事が・・・」


俺達の目の前には炎の壁が出来ていた。

アイリスが俺達の前に立って手を炎の前にかざしている。透明な壁のようなものがあって、炎はそれ以上俺達の方に来ないようになっていた。

「クリスタル・シールド。このシールドは何も通さないわ。それにキメラやリッチの素材が燃やされるなんて勿体ないしね。」

そしてゴンザにウインクしている。

「ゴンザさん、この素材はお土産に持って帰ってね。収納袋には余裕はあるでしょう?そうすればウエンディさんも機嫌が良くなると思うわよ。」


「は、はぁ・・・、カオスドラゴンの前でも涼しい顔なんて・・・、本当にみなさん規格外ですよ・・・」

何かゴンザが呆れている感じだけどね。


アヤ達は俺達の後ろで待機しているけど、ところでジークはどこに行った?


(おっ!いた!)


紅葉の前で大の字に仁王立ちになって立っていた。

「も、も、紅葉ちゃんは俺が守るんだ!」

だけど、膝がガクガクしているし、今にも泣き出しそうだぞ。

まぁ、あんな巨大なドラゴンなんて初めて見るだろうし、何と言っても子供だからな、それは仕方ないだろう。でも、根性はあるぞ。ドラゴンはベテランの冒険者でも錯乱して逃げるくらいの存在なのに、頑張って紅葉を守ろうとしているんだからな。


ジーク!見事だぞ!


しかし、紅葉の台詞がなぁ・・・


「ジーク、私を庇っているみたいだけど、私より遙かに弱いのに肉盾にもならないわよ。弱いなりに生き残る事を考えなくちゃいけないよ。冒険者は生き残らないと意味が無いからね。」


(うわぁ、容赦無いな・・・)


ジークがガックリとうなだれてしまったよ。紅葉、母さんと一緒で相手の心を抉るのが得意だな・・・

しかし、紅葉がジークをハグしてチュッとジークの頬に軽くキスをした。

「だけど嬉しかったよ。」


一瞬ジークが硬直してしまった。状況が理解出来ないのだろう。

我に返った途端にみるみると顔が赤くなってきた。

「え!えぇえええええええええ!も、紅葉ちゃん・・・」


ジークが真っ赤になってあたふたしているよ。紅葉、何で?


「ジーク、ちょっとは見直したわよ。これは私を助けてくれようとしてくれたお礼よ。でも、私と付き合いたいならもっともっと強くならないとね。」

そして紅葉がもう1度キスをした。


「は、はひぃぃぃ・・・・・・・・・・・・」


あ~、ジークが限界になったみたいだ。そのままぶっ倒れてしまったぞ。9歳児には刺激が強過ぎたみたいだな。

でも、紅葉が嬉しそうにジークを見ているぞ。もしかして、フラグが立ったか?


「紅葉、イチャイチャするなら終わってからにしてよ。でもねぇ~、あの紅葉がパパ以外の男の人に興味を持つなんてねぇ~」


「べ、別に興味なんて持ってないわよ。単にお礼をしただけよ!」


アイリスがニヤニヤしながら真っ赤になっている紅葉を見ているし・・・、ホント、余裕だなお前らは・・・


シールドで阻まれていた炎が消えた。どうやらブレスを吐き終わったみたいだな。しっかし、長いブレスだったぞ。余程、俺達を念入りに燃やしたかったのか?

どうやら、ダンジョンも俺達が来た理由が分かっているみたいだ。


(お前がその気なら俺も遠慮しないぞ。さて、本気で相手してあげるかな。)


ジークがまだボ~としながらだけど、フラフラと起き上がった。

「ジーク、親父と一緒にちょっと離れていろ。巻き添えになるからな。」


「は、はい!」


みんなが離れたところで見ている。キメラやリッチの素材の回収も終わったみたいだな。

よし!これで遠慮せずに戦える。たまには俺もかっこいいところを見せないとな。


右手を高々と掲げる。

「クローディアァアアアアアアアア!行くぜぇええええええええええええええええ!」


【了解!旦那様!】


目の前の地面が地響きを立てて割れた。割れ目の中がピカッと輝き、神器形態のクローディアが『ゴゴゴォオオオ!』と効果音が今にも聞こえてきそうな雰囲気で、割れ目の中からせり上がってきた。

そのまま俺の目の前まで浮き上がってくる。

宙に浮いている目の前のクローディアを片手で握り、一振りしてから肩に担いだ。


(決まった・・・)


「す、すげぇ・・・、かっこ良過ぎるよ・・・、紅葉ちゃんの父ちゃん、ハンパねぇ・・・」

ジークがウルウルした目で俺を見ているよ。


(いやぁ~、俺も大満足だよ。色んな演出を試してみたけど、これが1番かっこいいと思うね。『これから必殺技出しますよ』の雰囲気が良く出ているからな。)



Gaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!


カオスドラゴンが俺を見ながら威嚇の声を上げている。普通の人間ならこの威嚇だけで気を失う程に怯えてしまうのだけど、俺達には無意味だからな。


【旦那様・・・】


ミドリからの念話だ。

【お!ミドリか、どうした?】


【すみません、ヒスイの世話で一緒に行けなくて・・・、同じドラゴンとしてバッタ物がのさばるのは気分が悪いです。本当は私が八つ裂きにしてあげたかったのですが・・・】


【構わないさ。ミドリも母親になったから子供の世話が1番大切だよ。模造品ドラゴンの処分は任せな。】


【ありがとうございます。まぁ、旦那様なら片手間で終わりますね。それじゃ、家でヒスイと一緒に大人しく待ってますね。愛してます、旦那様。チュッ!】


(ははは・・・、念話越しでも照れるな。)


「カオスドラゴン、お前には恨みはないけど、お前を倒さないとコアには行けないからな。悪いが倒させてもらう。」

ダンジョンのモンスターはダンジョンから生み出されるので、このカオスドラゴンもミドリ達の神界出身のドラゴン族とは全く違う。まぁ、いわゆるダンジョンのガーディアン・ゴーレムみたいなものなんだよね。だから、純粋なドラゴン族のミドリ達からは「あんなショボイのがドラゴンと思われてもらっては困ります」と非常に嫌われていたりする。


カオスドラゴンが大きく口を開けて再びブレスを吐こうとしている。

「おっと!そうはさせないぞ!アイス・ランス!」

俺の周囲に大量の氷の槍が出現し、一斉にカオスドラゴンの口に目がけて飛んで行った。


ドガガガガガガガガガァアアア!


GuGaaaaaaaaaaaaaa!


口の中でいくつも爆発が起こって仰け反ったが、すぐに体勢を整えて再び俺を睨んでいる。口からは煙が出ているが、そんなに大したダメージを受けていないだろうな。まぁ、初級の魔法だし。


「さすがダンジョン最強のドラゴンだけあって大してダメージを受けていないな。だけどな、家には可愛い妻と娘が待っているんだ。悪いけどサクッと終わらせてもらうぞ。」


「シャイィィィン!ボオォォォォォルッ!」


掌から光の玉が放たれドラゴン目がけて高速で飛んでいく。光の玉が当たった瞬間にドラゴン全体が光の玉に包まれ身動きが出来なくなった。

「必殺技を出す前のお約束だからな。動きを止めさせてもらったよ。これで外さないぞ。」


神器を両手に握り締め頭上に掲げた。気を集中し闘気を神器に集める。

「おぉおおおおおおおおおおお!」

金色の刀身が更に輝き、バチバチと闘気が放電を始めた。

思いっきり神器をカオスドラゴン目がけて振り下ろす。


「行っけぇええええええええええええええええ!ファイナルゥウウウウウ!ブレイクゥウウウウウウウウウッッッ!」

【旦那様ぁあああああああああ!大好きぃいいいいいいいいいい!】


刀身から放たれた金色の衝撃波が地面を抉りながらカオスドラゴン目がけて真っすぐに飛んでいく。


(お~い、クローディアさん、どさくさ紛れに何を言っているんですか?)


スパァアアアアアア!


ドラゴンが悲鳴を上げる間もなく巨大な姿が頭から尻尾までキレイに縦に真っ二つになった。地響きを立てて倒れていく。


神器を下ろし一息ついた。

「ジ・エンド・・・」


(ふふふ、決まったぞ!)


ゴンザ達を見るとジークがウルウルの状態で俺を見ていた。

「す、すげぇ・・・」

しばらく放心状態だったが、急に口元を引き締め俺に向かって駆け寄って土下座をしてきた。

「紅葉ちゃんの父ちゃん!俺を弟子にしてくれ!紅葉ちゃんに認められるくらいに強くなりたいんだ!」


(う~ん、気持ちは分からんでもないけどなぁ~)


土下座をしているジークの前で屈んでポンと肩に手を置いた。

「ジーク、顔を上げな。」


「は、はい!」

慌ててジークが顔を上げ俺を見ている。


ペシッ!


「い、痛い!何をするんだ!」

ジークがおでこを押さえて悶えている。ちょっと強めにデコピンをしてあげたからな。


「ジーク、強くなりたい気持ちは分かる。男はみんなそうだからな。だけどな、順番は間違えたらダメだぞ。単純に力が強い、強力な技を身につける、それだけでは強い男と言わないからな。」


ジークが黙って俺を見ている。


「まずはお前の父ちゃんを見習え。ゴンザはギルドNo.1のSランク冒険者だし、みんなから慕われている。見た目は確かに怖いけど、それでもみんなゴンザを頼りにしているからな。単に強いだけでなくカッコイイ男にならないとダメだ。見せかけでない、周りから見てもカッコイイと思われるような男にならないとな。そうなれば、お前の父ちゃんから俺に鍛えてくれと話が来るはずだよ。」


うんうんと頷いている。俺の話が分かっているようだな。


「そういう事だ。まずは基本からちゃんと教えてもらえ。そんなにガツガツしていると紅葉に嫌われるぞ。」


「うっ!そ、それだけは・・・」

ガックリとしているが、すぐにゴンザの方を見て立ち上がり駆け寄っていく。

「父ちゃん!俺!真面目に頑張る!だからちゃんと教えてくれ。」

ゴンザも嬉しそうだ。

「ジーク、分かった。俺から徹底的に教えてあげるからな。冒険者の事だけじゃないぞ、旦那はとっても強いけど、料理、掃除、洗濯もちゃんと出来る人だからな。もちろん勉強もな。旦那を目標にするならそれくらいの事をしないとダメだ。紅葉ちゃんはそんな旦那を見ているからな。分かったか?」


「分かった!じゃあ、父ちゃんと同じ事を頑張るよ。」


ゴンザが慌てている。

「ジーク、そんな事をバラすな。母ちゃんの尻に敷かれているってのは内緒だぞ・・・」


「あっ!そうだった!ごめん、父ちゃん。」


アイリスを始め、みんなが苦笑していた。まぁ、俺も似たようなものだけどね。


そしてジークが紅葉の方に向き直った。

「紅葉ちゃん、まだまだ俺は弱いけど、絶対に紅葉ちゃんを振り向かせる。それまで待っててくれな。」


紅葉がニヤッと笑った。

「まぁ、自分が弱いって自覚出来たのは良い事だね。ちゃんと頑張りなさいよ。でもねぇ~、あんまりモタモタしていると誰かに取られちゃうかもね?ちゃんと間に合ったら考えてあげてもいいわ。」

プイッとジークから顔を背けてしまった。

「まぁ、期待しないで待っててあげる。」


ほぉ~、紅葉って意外とツンデレだな。どうやらジークの事を気に入ったみたいだ。完全にフラグが立ったぞ。春菜あたりが喜びそうだよ。

紅葉が少し赤い顔で俺を見ている。


「紅葉、どうした?」


「えっとね、お父さんは最高にかっこいいけど、お父さん以外でもかっこいい男の人がいるんだね。」


紅葉の前にしゃがんで視線を紅葉に合わせてあげた。

「そうだぞ、お父さんに拘らなくても、どこかに紅葉の運命の人はいるかもしれないからな。」

紅葉がギュッと俺に抱きついてきた。


「でも、やっぱりお父さんが1番だよ。へへへ・・・」


う~ん、紅葉が可愛いよ。こんな紅葉をちゃんと振り向かせるのは大変だ。


(ジーク、頑張れ・・・)



ゴンザが真っ二つになったカオスドラゴンの死体の前で佇んでいる。

「旦那、これ、どうしましょう?さすがにさっきのキメラやリッチの素材とは訳が違いますからね。こんなモノをギルドに持ち込んだらパニックになりますよ。」


「そうだな、それならランスの所に持って行くか?あいつはこの前、国王になったからな。お祝いだと言って持って行けば喜ぶんじゃないか?剥製にして城のホールにでも置いておけば、国の威厳にも役に立つと思うぞ。でもホールに収まるかな?」


ゴンザが冷や汗をかいている。

「は、はぁ・・・、さすが旦那ですね。国王様を呼び捨てですか・・・」


「まぁ、アイツには色々と世話になっているし、何しろ友達だからな。堅苦しい事はアイツも嫌いだし、アイツが国王ならこの国はもっと良くなると思うぞ。」


「あなた、それじゃ、私が補修して収納しておきますよ。」

アイリスがそう言った途端にドラゴンの死体が消えた。


「本当にみんな規格外ですね・・・、ジークもとんでもない人の家族に惚れたもんだ・・・」

ゴンザが盛大なため息をついた。



「それじゃ、ゴンザ、ここから先は俺達の仕事だ。アイリス、悪いけどゴンザ達を転送してくれ。」


アイリスが元気よく頷く。

「了解!それじゃ、今夜のバーベキューパーティの時に会いましょうね。」

ゴンザとジークの足下に魔方陣が浮かび2人の姿が消えた。


「それじゃ行くか。」

みんなが頷く。

カオスドラゴンが出てきた方向へダンジョンを進んでいくと行き止まりに突き当たった。


「ここがコアルームの前だな?」

一見すると只の壁にしか見えない。よ~く壁を見てみると『管理室』と日本語で書いてある小さなプレートが埋め込まれていた。

(フローリア・・・、どんなセンスだよ・・・)

手をプレートに当てるとゴゴゴ・・・と音を立てて壁が開き、奥に続く通路が現われた。

通路をどんどんと進んでいくと大きなドーム状の広場に出てきた。

広場の中央に大きな丸い光の玉が浮かんでいる。腰の高さほどに浮いているが、その玉は真っ赤に輝いていた。


「やはりバグっていたか・・・」


玉に手を添えて魔力を流す。しばらくすると赤色から青色に輝いた。


「これで良し。もう通常のダンジョンに戻ったな。」


(しかし、この世界は意外にバグが多いぞ。まぁ、かなり急ごしらえで作ったと言っていたからな。住む人間は堪らんけど、こうして俺達が管理しているから安心してくれ。)


【旦那様、ありがとうございます。後始末ばかり任せてしまって・・・】

フリーリアからの念話だ。


【まぁ、気にすんな。こういう冒険も意外と楽しいからな。それに、この世界の管理は俺の仕事だし、お前も遠慮するな。】


【ふふふ、そう言ってもらえると嬉しいです。】


【そんな畏まらなくても良いからな。惚れた女からの頼みだ、断る訳がないだろう。】


【・・・】


【どうした?何で黙っているんだ?】


「旦那様・・・」


(な、何で後ろからフローリアの声が直接聞こえるんだ?とっても嫌な予感がするけど・・・)


恐る恐る振り向いてみると・・・


「い、いたぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


フローリアがニッコリ微笑んで立っていた。しかし、圧がハンパない・・・

「旦那様、私をお化けか何かみたいに言わないで下さいよ。こんな可愛いお嫁さんなんて他にいないですからね。」


(自分で可愛いって言うかい!まぁ、確かに美人度はマックスを軽く天元突破しているけどな。)


「あんな事を言われたら我慢出来ませんよ。旦那様・・・、今すぐ愛の巣へ行きましょうね。激しく愛し合わないと私のこの体の火照りが収まりませんから・・・」


(ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!フローリアのヤンデレスイッチが入ってしまっている。迂闊な台詞を言ってしまった。反省だよ・・・)


サッとアイリスやアヤ達が俺を背にしてフローリアの前に立ちはだかった。

アヤが冷や汗だらけの顔でフローリアと対峙している。

「フローリア様、旦那様はまだ予定が残っていますから、今日のところは勘弁してくれませんか?」


「ちっ!」

(おいおい、舌打ちするなよ。)

スッとフローリアからの圧が消えた。

「まぁ、今回はアヤさんに免じて引き下がりましょう。でもね旦那様、今夜の予定はちゃんと空いていたはずですよね?逃げないで下さいね。久しぶりに旦那様と愛し合えるのですね。ふふふ、あはははははぁあああああああ!」


(仕方ない・・・、今夜の安眠は諦めるしかないな・・・、とほほ・・・)


「それでは旦那様、後ほど・・・」

フローリアの姿が消えた。


ドッと疲れが出たぞ。フローリアの圧に比べればカオスドラゴンの圧なんて涼風以下だよな。


「旦那様も大変だね。あの状態のフローリアの相手は命がけになるからね。」

クローディアが俺の隣に現われ抱きついてきた。凶悪な胸をグイグイ押しつけてくる。

「ふふふ、旦那様の温もり、最高よ。」


その瞬間、アイリスがクローディアにアイアンクローを炸裂させていた。

「クローディア、どさくさ紛れに変な事しない・・・、紅葉の目の前なんだから教育に悪いわ。この万年発情女に付ける薬はどこかにないかしら・・・」

ギリギリと締め上げる。

「痛い!痛い!ギブ!ギブ!」


クローディアが「はぁはぁ」言いながら離れていった。


「クローディア、どうした?何か用があったのか?」


「そうそう旦那様、家に手紙が届いているのよ。」


「はぁ、手紙?そんなの別に報告するモノでもないだろう?」


しかし、クローディアが真剣な表情で俺を見ている。


「差出人が考えられない差出人なのよ。あのデウス様からよ・・・、絶対に変な事に巻き込まれる予感しかしないわ。」


「確かに・・・、クローディアの予想通りだろうな・・・、俺も内容を見るのが怖い・・・」


(デウスか・・・、一体、何の用なんだ?)

評価、ブックマークありがとうございます。

励みになります。m(_ _)m

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