フェンリル族の里62
ふぅ~、今度こそ本当にゆっくり出来る。
しかし、天井に突き刺さっているオブジェが気になって仕方ない。
時々、プルプル震えたりクネクネしているものだから、余計に気になる・・・
俺の両隣にいるアイリスもマドカも気になっているのかチラチラと見ている。
「アイリス、そろそろ許してやったらどうだ?」
「そうね、私もアレは気になって仕方ないと思っていたからね。正直、邪魔よ!これ以上痴女化しないと誓えば一緒にいても構わないと思うわ。まぁ、しばらくすれば忘れてすぐに痴女化しそうだけど・・・」
「そればっかりは仕方ないだろうな。あいつの性格は簡単に直らん。いや、絶対に直る事は無いと思うぞ。その為にアイリス達がいるんだからクローディアの管理は任せるよ。」
「うん!分かった!」
アイリスが大きく頷いた。
そして立ち上がり、真っ白な翼を広げ飛び上がり、天井に突き刺さっているクローディアの足を掴み引っこ抜いた。
天井の穴に手をかざすと、みるみる穴が塞がり元に戻っていく。
「この前の大人になった時よりも能力が上がっている・・・、これが私の本当の力・・・」
アイリスが嬉しそうに微笑んでいた。
クローディアは何も無かったような感じで立っていた。
「さすがフローリアの魔法で作った家だけあるわね。壁も何もかも頑丈だから嵌ったまま身動きが出来なかったわ。それを突き破るあなた達の攻撃も感心するわね。」
おいおい、そんな攻撃を喰らって平然としているお前が1番規格外だよ。さすがに神器だけあって防御力は化け物クラスだ。
「まぁ、旦那様にもちょっかいを出せたから、しばらくは大人しくするわよ。だから一緒にいさせてね。」
そう言って、みんなの方にウインクをした。
アイリスがジト~とした目で見ている。そんな仕草も可愛いな。
「本当に~?」
しかし、クローディアは涼しい顔だ。
「本当よ!さすがに私もこれ以上羽目を外したらヤバいのは分かっているわよ。神よりも怖い運営さんに喧嘩は売れないからね。」
「それにね・・・」
クローディアがルルをジッと見ている。
「あの頃の赤ちゃんって本当に可愛いのよね。私も抱いてみたいわ。今まで赤ちゃんを抱いた経験がなかったし、憧れているのよ。フローリアはガーネットを抱かせてくれないし・・・」
そりゃそうだ。まだ首が据わっていない赤ちゃんを簡単に素人に抱かせる訳にいかないよ。それくらい察知してくれ・・・
「ルル~、私にも抱かせて~」
そう言って、両手を広げルルにアピールしている。
プイッ!
ルルがそっぽを向いてあっちの方向を見てしまった。
「うっ!」
痛恨の一撃!
クローディアは99999のダメージを受けた!
クローディアは瀕死だ!
クローディアが膝から崩れ落ちガックリと落ち込んでしまった。まぁ、普段からあんな言動を繰り返しているんだ。子供からも危険な存在だと思われても仕方ないぞ。
ルルがララの腕の中から飛び上がり、フヨフヨとクローディアに近づいた。飛び方もかなり上手くなっている。
そして、落ち込んで俯いているクローディアの肩をパンパン叩いていた。
「何、ルル?」
死んだような目をしたクローディアがルルを見ていた。
しかし、ルルはクローディアを見てニコッと笑っている。両手を広げクローディアの胸に飛び込み慌ててルルを抱きとめていた。
「ママ・・・」
にっこりとルルがクローディアに呼びかけていた。ルルなりに落ち込んでしまったクローディアを励ましているのかもしれない。
ルルの回復魔法?
クローディアのHPが全快した。
えぇえええええいっ!作者!しつこいぞ!
クローディアの目から涙が一滴溢れた。
「私がママと呼ばれるなんて・・・」
「ありがとう・・・、ルル・・・」
愛おしそうにルルを抱きしめていた。
しばらく抱きしめた後、優しくルルに微笑みかけている。
「ルル、それじゃお母さんのところに帰っていいわよ。幸せな時間をありがとうね。」
ルルがクローディアの胸に頬をスリスリしてから飛び上がり、ララの腕の中に戻っていった。
とても嬉しそうにルルを見ている。
クローディアの隣に立ち肩を叩いた。
「どうした?いつものお前じゃないぞ。」
振り向いて俺を見た瞬間、ポロポロと涙を流し俺の胸に飛び込み泣き始めた。
「クローディア・・・」
「旦那様、ごめんなさい・・・、あまりにも嬉しくて・・・」
クローディアが顔を上げ俺をジッと見ている。泣いてはいるがとても満足そうな表情だ。
「神器の私はこうして仮初の肉体で女の姿になっているけど、本体は剣・・・」
「旦那様に抱かれて男と女の関係になっても、私は自分の子供を宿す事は出来ないのよ。いくらデウス様でも無から生命を生む事は出来ないわ。クローンなら可能でも、剣の私には母親になる事は叶わぬ夢なの・・・」
そうか・・・
クローディアは神器といっても人間だった時の魂が宿っているんだよな。かつての肉体があった時の母親になりたい想いは、記憶を失っても忘れてはいなかったのか・・・
「今までのマスター達の子供から母と呼ばれた事は1回も無かった。でもね、ルルが私の事を『ママ』って呼んでくれたの。ルルは私の子供ではないけど、ママと呼ばれる事がこんなに嬉しい事だったなんて・・・」
再び俺の胸に顔を埋め泣き出してしまったから、優しく抱きしめ頭を撫でてあげた。
「ありがとう・・・、旦那様・・・」
さっきのマドカもそうだったけど、今のクローディアもとても可愛い。
こんなクローディアの姿なんて2度と見れないかもしれないと思う。普段からこんな態度だと苦労しないんだけどなぁ~、まぁ、無理だろう。
それにしても、気の強い2人の猛者を瞬時にメロメロにしてしまうとは・・・
ルルパワー、恐るべし!
ルルを抱いたララが俺達のところにやって来た。
「クローディアさん、しばらく私とルルの3人で一緒に離れたところで座っていましょうか?まだまだルルを抱き足りていないでしょう?」
クローディアがブンブンと首を縦に振っている。もしスキュラ族みたいに尻尾があったら、風が起こるくらいにブンブン振っているだろうな。それくらい嬉しそうだ。
ララからルルを受け取り嬉しそうに抱きしめている。
クローディアがルルから「ママ」と呼ばれる度に感激してポロポロと泣いていた。
俺の隣に座っていたアイリスが呆れたようにクローディアを見ていた。
「うわぁ~、クローディアってあんなのだった?あまりにも違い過ぎるわよ。」
しかし、何かに気付いたようで、ジッと俺の顔を見ている。
「ねぇ、もしかしてだけど、ルルってちゃんと喋れる言葉は『パパ』と『ママ』だけじゃないの?だからずっと『ママ』って言っているのかな?」
アイリス!そこは気付かないで欲しかった・・・
マドカが人差し指を自分の唇に当ててアイリスを見ている。
「アイリス様、そこは気付かないフリをしましょう。クローディア様があれだけ喜んでいるのですから、余計な事は言ったらダメですよ。世の中には知らない方が幸せという事もありますからね。」
「そうね、あんなに幸せそうだからね。あの様子だと、今夜はクローディアもルルと一緒に寝るって言いそうだわ。間違いなく言うでしょうね。」
「アイリス、それは間違いないぞ。ただ、クローディアだけにルルの世話をさせるのは不安だからフォローは頼んだぞ。俺もララも一緒にいるから大丈夫だと思うけど・・・」
「あなた、任せて!」
アイリスがサムズアップしている。
アイリスとマドカが幸せそうに俺に寄り添ってうとうとしている。
すごくゆっくりしている。これだけゆっくり出来たのも久しぶりだよ。ずっと騒がしかったからな、午前中はゆっくりさせてもらおう。
お腹の方も楽になったし、昼食は軽くなら大丈夫だなと思っていると、2階に続く階段の方からドタドタと音が聞こえた。
アクアとマリンが階段を駆け下りてくる。
「こらぁ~!ゆっくり降りなさい!」
夏子の声だ。あの2人はどんどんお転婆になってきてるからなぁ~、母親の夏子も大変だ。夏子の後ろから紅葉がトコトコと降りてきた。
夏子は2階で子供達に勉強を教えていたのか。それで春菜達と一緒に仕事に行かなかったのだな。
アクアとマリンが夏子の両手を掴んで庭の方へ行こうとしている。
「お母さん、勉強は終わったから、今度は庭で遊ぼう!いいでしょう?」
「はいはい、頑張ったから許すわよ。」
2人に微笑んでから、俺の方を申し訳なさそうに見ている。
「旦那様、すみません。騒がしい娘達で・・・」
「いいさ、子供は騒がしいのが当たり前だしな。逆に静かだと怖いよ。」
アクアが大人アイリスに気が付いたみたいだ。
「あぁあああ!お父さんがマドカお姉ちゃんと知らない美人さんと一緒にいる!お母さん!浮気だぁああああああ!」
叫びながらアイリスを指差していた。
どこでこんな言葉を覚えた?
アイリスがニコニコしながらアクア達を見ている。
「アクア、いつも言っているでしょう。人を指差したりしたらダメだって。それに私はアイリスだからね。」
マリンが唖然とした表情でアイリスを見ていた。
「嘘・・・、アイリスお姉ちゃんも大人になった・・・、お母さん達よりもすっごい美人じゃないの?お母さん達が捨てられちゃう・・・」
こらこら、そんな事はしないから・・・
「マリン、そんな事、お父さんがすると思う?」
2人がプルプルと首を横に振っている。
「分かった?だから安心してね。それに、マドカお姉さんもお父さんのお嫁さんになったのよ。だから一緒にいるのよ。浮気でないからね。そこは重要だから、お母さん達には変な事を言わないでよ。」
マリンもアクアも揃って首を縦に振っていた。どうやら理解したようだな。
「でもねぇ~、アクア、新しい修羅場の予感がしない?私達の勘は鋭いしね。」
そう言って2人が俺達を見てニヤニヤ笑っていた。
本当に・・・、お前らどこでこんな言葉を覚えてくる?誰が教えているんだ?
ふとニヤリと笑っているミドリの姿が浮かんだ。
あいつならやりかねん・・・
「それじゃ旦那様、お昼ご飯まで子供達と外で遊んでますね。」
夏子がアクアとマリンを連れて外に出て行った。
・・・
「紅葉、何でここにいる?」
紅葉が俺の膝の上にちょこんと座って、もたれ掛かり寛いでいる。何で?
振り向いて俺を見てからニッコリ微笑んだ。
「だって、アイリスお姉ちゃんも大人になったし、もうこの場所は私が独占出来るからね。」
「はい?」
「アイリスお姉ちゃんがお父さんと結婚出来たなら、私もお父さんと結婚出来るよね?」
「紅葉・・・、何を言っているのだ?お前は吹雪が好きではないのか?そう見ていたが・・・」
紅葉がやれやれと言った表情で首を振った。
「お父さんも凍牙お兄ちゃんと同じで鈍感ね。私はずっと昔からお父さん一筋なのよ。まぁ、アクアとマリンは吹雪が好きなのは間違いないけどね。」
まさかの娘から爆弾発言!紅葉もアイリスに匹敵するファザンコンなのか?
どうしてこうなった?
「だってね、お母さんがいつも私に言っているのよ。『お母さんはね、お父さんのおかげでこんなに幸せになれたのよ。紅葉もそんな彼氏を見つけないとね。』ってね。いつもは厳しいお母さんだけど、お父さんの事を話す時は本当に嬉しそうだよ。デレデレなお母さんなんてそんな時しか見た事ないし、そんなお母さんを見ているとね、私もお母さんと一緒にお父さんに幸せにして欲しい・・・、お父さんしか考えられないの。」
「私はすぐに大人にしてと言わないわ。でもね、成人になったら必ず結婚してね。約束だよ。」
にこやかに紅葉が微笑んでいるが・・・
間違いなく本気だ。子供にあるようなごっこ恋愛では無い。
またもやヤンデレ(ファザコン)が増えてしまったのか?
う~ん、頭痛の種がまた1つ増えた・・・
千秋に相談しても『腹を括りなさい!』って言われそうな気がする。紅葉が成人するまでに理想の彼氏が出来ればこの問題は片が付くのだけど、どこの馬の骨に紅葉を渡したくないし・・・
もしかして詰んだ?
いや!まだまだ時間はある。残りのシスターズの事もあるし、この話は取りあえず先送りにしておこう。
それが1番だと思う。
それまでに紅葉にも俺以外で好きな人が出来るかもしれない。そうなってもらいたい!
父親としては複雑な気分だけど、それ以上に実の娘と結婚なんて考えられない。
それ以上の事は何事も起きることなく、まったりと午前中を過ごしていた。
これ以上のゴタゴタはもう勘弁だよ。
お昼近くに凍牙達が戻って来た。みんなボロボロだぞ。
でも、義父さんも凍牙も満足そうな表情だっりなんかする。例の魔法でいくら死ぬ事は無いといえ、実質殺し合いだぞ。何が楽しいのか分からない。バトルジャンキーにはバトルジャンキーにしか分からない事があるのかもな。俺は絶対に理解したくない。
「凍牙、お疲れさん。しっかし、何でこんなにボロボロなんだ?例の魔法を使ったのだろう?」
凍牙が照れくさそうに頭をポリポリ掻いている。
「いやぁ~、ちょっとエキサイトし過ぎて魔法の許容量を超えてな・・・」
ははは・・・と笑っているが、そんな結果になるまでどんな戦いをしたのだ?
「最初は吹雪とジジイがレオに挑んであっさり返り討ちにあってな。レオも大人げないよ、最初から全開だぞ。それから俺が挑んだところまでは良かった・・・」
冷華が凍牙に寄り添って話に参加し始めた。
「まさか、私が凍牙の剣になれるとは思いもしなかったわよ。剣になると不思議な感覚よねぇ~、意識が凍牙のすぐ傍にいて一緒に戦っている感じになるの。癖になりそうだわ。」
そう言って凍牙を見つめ頬を赤くしていた。
へぇ~、剣化するとこんな感覚になるんだ。凍牙は何も言わなかったし、俺もそんな事は思ってもいなかったな。
冷華がサラッと剣になれるといっているけど、それってすごい事だぞ。
しかし・・・
凍牙がが剣を使えるとは・・・
まぁ、凍牙の得意は手刀だ。手刀の延長線上に剣があっても基本的には変わりなく戦えるだろうな。
俺も剣を使った凍牙と戦ってみたいな。ちょっと面白そうだ。
はっ!ヤバイ!俺も少しバトルジャンキーに近づいているかも?
いかん、いかん、俺はそうならないぞ!
「ふはははぁあああああああ!凍牙!まさか、お前がここまでの剣の使い手だとは思わなかったぞ。ワシもまだまだ精進が足りんな。」
義父さんが嬉しそうに俺達のところにやってきた。
「まぁ、俺は親父から剣を散々叩き込まれたけど、技に耐えられる剣が無かったからな。手刀も剣と似たような感覚で戦えるから、いつの間にか手刀がメインになってしまっていたよ。」
そして冷華を見つめている。
「冷華、お前のおかげで俺も本来の戦い方が出来るようになった。これで蒼太やレオばかりに美味しいところを持っていかれないようになったよ。これからも頼りにしているぞ。」
冷華がポッと頬を赤くしている。
「ふふふ、凍牙、任せて。」
2人が見つめ合って甘々な空気が溢れだした
本当にお前達は・・・
特に凍牙!あの女に弱かった設定はどこに行った?婚約してからというもの、妻軍団とは事ある度に甘々な空気になっている。結婚した今では人前でもお構いなしになってきているし・・・
純情な凍牙、どこに行ったぁあああああああああああああ!
呆れている俺の表情に気付いたようだ。
「おっ!悪い・・・、ボロボロになった訳だよな。」
「最初は俺とレオだけで戦っていたけど、途中からミヤコの母さんが『私も混ぜてぇえええ!』って乱入してきてな、流石のレオも2人がかりではかなり不利になったのさ。」
何やってんだ、バトルジャンキー共は・・・
「ふはははぁあああああ!流石は羅刹だったわ。凍牙との2人がかりとはいえ、片膝といえどもワシの膝を地に着けたからな。ワシも流石にヒヤッとしたぞ!」
義父さんも義父さんで、負けそうになっても喜んでいるか・・・
「そうしたら、すぐにレオの嫁さんが乱入してきてな、4人同時に最大級の必殺技を出してしまったらなぁ・・・」
義母さんがスッと現れた。
「さすがに私の旦那がヤバイと思って飛び込んでしまったけど、私も大人げなかったわ。あまりの破壊力に結界が耐え切れずに大爆発よ。おかげでみんなボロボロよ。」
はぁ~、何をしてるんだか・・・
バトルジャンキーが揃うとロクな事にならないのは分かった。巻き込まれないように気を付けよう。
みんなからの手合せのお誘いには絶対に乗らないように心に誓った。
「ところで、アヤの方はどうだった?」
アヤに話しかけるとニッコリ微笑んで俺に向ってピースをしてきた。隣のミツキが難しそうな表情をしている。この反応で大体分かったよ。
「ううぅぅぅ・・・、フィールドに頼り過ぎた・・・、インフィニティの攻撃力があそこまで強力だったとは想像してなかったわ。それに、基本から全てがアヤの方が上手だったわ。アヤは私以上に頑張っていたのね。結婚して浮かれていた私と違って・・・」
ミツキがブツブツ呟くとポロポロ涙を流し始めた。
凍牙がミツキに近寄り抱きしめた。
「ミツキ、気の済むまで泣いていいからな。まだ勝負は始まったばかりだ。次に勝てば良いし、明日からは俺も付き合ってあげるからな。」
「ありがとう、あなた・・・」
だから~、凍牙!みんなの前で甘々にならんでくれ!俺の嫁軍団も俺に甘えたくてチャンスを狙っているぞ。みんなの視線が怖いよ。
アヤがマドカの指輪に気付いたみたいだ。慌ててマドカの前まで走っていく。
「マドカ姉さん、それって?」
マドカも嬉しそうにアヤに微笑んでいた。
「そうよ、私もとうとうね・・・」
2人がガシッと抱き合った。
「マドカ姉さん!おめでとう!」
そして、2人揃って俺をジッと見てきた。
おっ!アヤから念話だ。
【旦那様、アヤも頑張りましたから、明日の夜は私達『3人』を愛して下さいね。1週間ずっと淋しかったですし・・・】
【お、おぅ・・・】
思わず返事をしてしまったが3人?
後ろに気配を感じて振り向くと、シズカが赤い顔をして目を潤ませながら立っていた。
【旦那様、私も含めての3人ですよ。旦那様は今夜は予定が入っていますから仕方ないですけど、明日の夜は必ずですよ。約束です!】
仕方ない・・・、1週間も放置していたからな。みんな淋しくて堪らなかったみたいだ。
フローリア、恨むぞ・・・
その頃、フローリアは盛大にくしゃみをしていた。
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