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第七話

本編短め、キリが悪いからきっと次であらすじに追い付く

 アーリアがカイルに勝負を申し込んだ3日後、学院の掲示板には、闘技場での摸擬戦を行うことが張り出されていた。


 お知らせ

 闘技場にて摸擬戦を5/17に開催します。

 カービスチームvsエワイトチーム


 カービスチーム・チームリーダー/アーリア・カービス


 エワイトチーム・チームリーダー/カイル・エワイト


 ルール

 ・魔道具の使用禁止

 ・魔道具以外の道具の使用可

 ・観戦可

 ・対戦者の賭け有


 クラスではこの摸擬戦の話題で持ちきりだった。

「カービス様わざわざあれと戦うんですか」「絶対あいつ勝てないだろ」「チームってことはあいつも何人かくるのかな」「あれと組むもの好きなんていないだろ」「賭けの内容ってなんなんですか?」

 クラスに居づらい。相手が同じ教室にいるのにもかかわらず、御構い無しに好き勝手言っている。カイルの居心地は、これまでにないぐらい最悪だった。

「まぁ、いろいろあってね。賭けの内容も大したことはないよ。」

 アーリアは周りの生徒にあれやこれやといろいろ話している。あんな落ちこぼれの担当になった使用人も本心ではないだろうとか、自分のほうが先を考えるといいだろうとか、きっとひどい命令を強制されているだろうとありもしないことを話している。それを聞いている生徒はこっちを見ながらひそひそ話している。どうやら今まで以上に評判が悪くなっているらしい。

 授業も終わり部屋に帰ると、フィーナがいつも通り出迎えてくれた。

「お帰りなさいませ。張り出されていましたね。摸擬戦の予定。」

「うん、チームってうまいことしてるよね、たぶん5・6人じゃないかな。俺のほうは俺しかいないけど。」

「大丈夫なんですか、その、私は心配です。」

「大丈夫だよ。絶対、絶対に負けはしないから...」

「それなら安心できます。」

 そうフィーナが言うとカイルは表情を曇らせて返した。

「でもライトさんは、俺が勝っても負けてもやめると思う。」

「あの日もそうおっしゃってましたが、負けた場合ならともかく、勝ってもなのはなぜでしょうか。」

「...今は言えない...でも理由はそのうちわかると思う。」

「...では、エワイト様。」

 フィーナはカイルのほうをしっかりと見て、姿勢を正して話してきた。

「もしも私が摸擬戦で勝った後に学院を辞めなかったら、その時は、二つほどお願いを聞いてもらってもいいですか?」

「まぁ...うん、いいよ。なんでも。」

「ありがとうございます。」

 フィーナは笑顔でそういった。

 その後二人はいつも通りの生活に戻った。いつものように寝て、いつものように起きて、朝食をとり、昼食を一緒にとり、晩御飯を一緒に食べた。

 そして3日が経ち5/17日になった。闘技場の控え室にも観客の声が聞こえている。審判の「カービスチーム、カイルチームはフィールドに入場してください。」という声が聞こえる。カイルは

「よし...」

 そう静かに呟くと入場口に行った。

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