第四話
誤字が見つかるとおうふってなる。
そしてあらすじまできっともう少し、もう少しなんだ...たぶん。
あとこれから会話が多くなりそう。まだいいけど名前「」前に付けたほうがいいかなぁ...
それと初評価いただいたときめちゃくちゃ嬉しかったです。
フィーナの荷物を一緒に運びながらカイルは。
「えっと、本当だったのね。」
「だから本当ですとさっき言ったじゃないですか、使用人は担当の部屋の空き部屋に荷物を持ち込んで、一緒に生活するって。」
どうやら、以前から生徒1人で生活するには少し広いと思っていたこの寮の部屋の間取り。入学して1ヶ月、使用人と生活するために広めくしてあることを理解した。
「そういえばエワイト様は今まで朝昼晩の食事はどうなさっていらしたんですか?」
「え、一応全部学食使ってたけど。」
「ではこれからは私がお食事とお弁当をお作り致します。その方が食費は浮きますし、私の昼食も一緒に作れますのでいろいろと便利です。」
「そうですね、じゃあ明日からお願いします。」
「かしこまりました。」
フィーナの荷物の移動がひと段落し、引っ越し作業がだいたい終わり夕方になった。
「それでは、せっかくなのでこのまま食材の買い出しに行きます。」
「あ、暇だから俺も行くよ。」
「ありがとうございます。それではいきましょう。」
そのままカイルとフィーナは一緒に食材を買い出しに行った。
フィーナの手料理はかなり美味しく、かなり驚いた。この腕で見習い使用人の中で2位という好成績に納得すると同時に、1位がこれ以上なのかと気にもなった。
「すごい美味しいよ。ここまでおいしいご飯は初めてだと思う。」
「お褒めに与り光栄です。これからも精進していきます。」
「えっと、とりあえず、何回目か分からないけど、改めてこれからよろしくお願いします。」
その後会話を挟みながら2人は食事を終え翌日を迎えた。
朝食を部屋で取り、いつも通りカイルは寮から教室へと向かったが。
「あ、カイル様お弁当忘れてる。置いてありますって言ったのに...お昼に持っていこうかな。」
いつもは学食で朝食を取り教室へ向かっていたので、カイルは弁当のことをすっかり忘れていた。そしていつも通り授業を受けていると、ふと昼食のことを思い出した。
「あ、今日からライトが弁当作ってくれるんだった、どうしよ...昼に一旦寮室戻るか...」
午前中の授業が終わり生徒が散り始めたころカイルがとりあえず部屋に戻るか。などと考えて廊下に出たあたりで弁当を持ったフィーナもちょうど教室前へ到着した。
「あ、エワイト様。お忘れになったお弁当お持ちしました。」
「え、あ、わざわざ届けてくれてありがとう。持っていくの忘れててごめんね。」
そんなやり取りをしていると。
「え、あの綺麗な人だれ?」「あいつの使用人?」「あいつの?うそだろ」
周りからの目線が辛い。
ヒソヒソと周囲の生徒たちから俺には勿体ないなども声が聞こえてくる。実際フィーナはかなり美人で目立つ。そんな綺麗な人がクラスの落ちこぼれの部屋担当というのは、周りも何となくよく思わないし、俺自身いまだにこんないい子が担当でいいのかと思っている。しかし、そんな周りの声などを気にすることもなくフィーナは。
「せっかくなので私も昼食を持ってきました。もしエワイト様がよろしければ、その...お昼を中庭などでご一緒してもよろしいでしょうか?」
と少し顔を赤らめながら、笑顔で言ってきた。そんな申し出をカイルが断れるはずもなく。
「えっと、うん。じゃあ中庭行こうか。」
カイルは恥ずかしながらも、周りの視線から逃げるようにそそくさと中庭へフィーナと向かった。
着いたのは校舎に囲まれているいる広い中庭。ちらほらと昼食を取っている生徒の姿も見える。大きな木がそれなりに植えられていて木陰にベンチなども置いてある。空いているベンチを見つけ、そこで昼食を取ることにした。
「お弁当持って来てくれてありがとね。ちょうど部屋に行こうとしてたから、すれ違わなくてよかった。」
「いえいえ、このくらいなら全く問題ありません。もしよろしければこれからも、お昼にお弁当お持ちいたしましょうか?」
「恥ずかしいのでこれからは持っていきますよ。聞こえたでしょさっきの。一応クラスの中じゃ落ちこぼれ扱いされてるから、こんなに良い使用人さんと見せつけるように一緒にいると、面倒な絡まれ方するかもだし。」
「...ご迷惑でしたでしょうか。」
「あ、いや、そんなことは全然ないよ。むしろ助かったし。これに関しては俺の問題だから、大丈夫。迷惑なんかじゃないよ。それとお弁当、すごい美味しいよ。ありがとう。」
「そうですか、お口に合ってよかったです。」
この後、フィーナのことがクラスの中で広まり、それがカイルの担当ということが全員知るまで長くはなかった。そしてそれをよく思わない生徒もいた。そしてその生徒が行動を起こすまでもそう長くはなかった。