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新しい仲間?












ドライ平野の遺跡調査に俺とユラに加えてシズカさんと一緒にやってきた。

ドライ平野の遺跡は地下にあり、通路がいくつもある迷路のような遺跡だった。


遺跡調査には他のプレイヤーも来ていたようで、カチカチ山と言う名のユラを狙う変態プレイヤーと出会い、しばき倒した。


次に出会ったのは死霊(しりょう)と言う名の、フルプレートのアーマーを着込んでいた、喋り方は紳士を思わせるプレイヤーだ。

しかし、カチカチ山と仲間と言うだけあって、変態ではなかったが暑苦しいの一言につきる人だった。



死霊と別れて、次に選んだ通路で大量の魔物(モンスター)の一種、グランドマウス、…デカイネズミに追われている所に、隣の通路から横壁を開いたアニマと言う女性に助けられた。



そのアニマのパーティーへ加入したいという突然の提案のせいで、一瞬、思考が停止してしまったが、気を取り戻して、ユラにどうするかと視線を向けると、ユラは俺と目が合うなり、あさっての方向に向き、猫の毛繕いのように自分の頭に被せているフードを撫で始めた。



何してるんだと思いつつ、次はシズカさんに視線を向けると、シズカさんは、パッチリしたお目目を俺の目線に向け、見つめている。


これは、俺に任せるということか?

すると、目の前にアイコンが出てきて、アイコンの内容は、パーティーリーダーがユラから俺に譲渡されたらしい。


「わかりましたアニマさんは、遺跡に詳しいようですね、良かったら、お願いします」


パーティー勧誘をアニマに向けて送るとすぐに、俺、ユラ、シズカさんの体力バーアイコンの下にアニマさんのアイコンが表示された。


「よろしく!」

アニマさんは、敬礼のポーズをした。



アニマさんは俺達の仲間になると宣言して、パーティーに入り、一緒に行動を共にしていた。




「へー、アニマさんって考古学者って職業なんだ。

遺跡調査にはぴったりな職業だね」

「ふふふ、この遺跡調査でまだ試してないから、使えるかわからないけど、古代文明の文字を読めるスキルを持ってるからね。

でも戦闘では期待しないで、駆け出し遊撃手(レンジャー)だから」

俺が、先頭を進み、寄ってくる魔導人形を倒すと、後ろからついてくる3人の笑い声に、後ろを振り返ってみると、楽しそうに並んで歩き、会話をしていた。

ユラ、シズカさん、アニマさんと並ぶとユラが1番背が低いのが際立つなー。

シズカさんより身長が高いアニマさんは、ユラとシズカさんの頭を撫でている。


「やるねコウ君、出番なしだね私達」


「あにぃは強いよ」


「あれ?あにぃ?もしかして、ユラちゃんのお兄さんなの?」


「うん!あっ、言っちゃった」

ユラは、あわてて口をてで押さえるが、遅いと思う。

ゲームの中では、個人情報は守ろうなと心の中で注意してみた。


「レンジャーってどんな職業ですか?」

すぐに、シズカさんが話題を変えてくれるが、アニマが、じっと俺を見つめていた。

俺は、目の前に出てきた魔導人形の相手を始めると、シズカさんの問いに答えた。


「うーん、スキルを参考に言うと、斥候や罠解除が得意な職業ね」

「遺跡調査するための職業選びだね」

「心強いです」

「あはは、なんか照れるねー」



「アニマさんは、パーティー組んで遺跡調査には来てなかったんですか?」

もしかしたらだけど、アニマさんはカチカチ山と死霊が探していたプレイヤーかもしれない。

俺が聞いてみたかったことをシズカさんが聞いてくれたようなので、より聞き耳をたてる。


「うん、変態とアホと来てたよ。

でも2人が勝手に進んで罠を踏んでからはぐれたからね、あなた達と行動した方がいいよ」

あっけらかんと答えたよこの人。

間違いなくアニマは、あの2人の仲間だろう。





「パーティーに加入させてもらってるから、私のスキルを活かせるように前衛に立つよ。

よろしくねコウ君」

アニマさんは、後ろにいたユラ達の隣から先頭を歩く俺の隣にやってきた。

「はぁ、よろしくお願いします」

「ねぇねぇ、コウ君」

コウ…君、いまだにしっくりこない呼ばれかただな


アニマさんは、後ろにいるユラとシズカさんを気にしながら、小声で話しかけてきた。

「どうしました?」

「ユラちゃんに、シズカちゃんみたいな可愛らしい女の子2人と、行動してるなんて、コウ君って意外と


やっぱりいいや」



「なんで、含みのある言葉を途中で言わなくなるんですか!」



「あっははは、ごめんごめん。でも察するに、ユラちゃんとシズカちゃんにせがまれてゲームを始めたんでしょ」

ビシッと指を指されながらそんなことを言われた。

「はい?」

「あの2人は姉妹で、お父さんにこのゲームをやる条件として、信頼できる人とプレイすることを提示された、そこで姉妹が救いを求めたのが隣に住む幼なじみの男の子のコウ君って筋書きに私の脳内で補正してみた」

脳内で補正って…

あながち間違いじゃない所が怖いな…


「もしかしたら、ユラとシズカさんは男かも知れませんよ」


「それはない」

イタズラ半分で言ったことは、即座に否定された。

「だってユラちゃん達は、私の顔を見て話すもの。

あれ?…コウ君が実は女?」

「なんでそうなるんですか?」


「ねーなんの話してるのー?」

ユラが俺とアニマさんの間に割り込むようにして身体を入れてきた。

後ろではシズカさんがクスクス笑っている。

「別になんでもないよ」

ユラ達のことを男かもと言った手前、俺の目は泳いでることだろう。

「ユラちゃん、この先に下へ続く階段があるって話してたのよ」

アニマさんは俺を助けてくれるみたいだ。

階段?


「まだ下に続くの?」

「うん、たぶんそこに遺跡調査達成に繋がる何があると私は考えてるわ」

「なんでアニマさんは、そう考えるんですか?」

シズカさんもいつの間にか俺の隣に歩きながらアニマさんに尋ねた。

「それはね…行けばわかるわよ」

アニマさん、含みがある言い方だね。



通路を進んでいるが、魔物(モンスター)も出てこない、通路が右に曲がった所でアニマさんは歩みを止めた。

「ここから先は足手まといだから、私はここまでね」

「はい?」

「いいからいいから、進んでちょうだい」

ユラがアニマさんに、返事をどう返すのかと視線を向けるとユラと目が合った。

「とりあえず、行こうか」

ユラがそう言ったため、歩みを進めると死霊に出会った時と同じように広がっている空間に出たが、決定的な違いがあった。



「進んだことを後悔してるよ」

「わー、大きいね」

「あわわわっ」

空間の真ん中にお座りの状態で体長3メートル程の3本の尾を揺らしている赤毛に白色が少し混じった猫がいて、俺達を見下ろしていた。



猫又:Lv100、━━━━━━━━━━━━

おいおい、始まりの街からそんなに離れてないフィールドに、レベルが格上すぎる魔物(モンスター)配置するなんて…



「逃げるしかないよな、レベルが違いすぎる」

「なんで?可愛いよ。もしかしたら敵じゃないかも」

ユラ、猫又は赤いゲージだぞ。

確かに可愛いが…

「猫は動く物に反応しますよね、逃げたら追いかけてくるんじゃ。あわわわっ」

アニマさんは、魔物(モンスター)がいることを知ってたんだよな?

後ろを振り返るが、アニマさんの姿はなかった。

「あれ?アニマさんは?」




「ここよー!」

アニマさんの声は、猫又の方から聞こえてきた。

「コウくーん、ユラちゃーん、シズカちゃーん!

バイバイ、おかげで進めるわ!」

アニマさんは手を振りながらジャンプしたと思ったら、猫又の背後側にあるの地面に消えていった。


俺の目の前に表示されていたパーティー欄から、アニマさんの名前が消えた。



「あのコウさん、ユラさん。

言いにくいんですけど、これは…アニマさんに利用されて囮にされたのでは?」

「「…やられた」」

シズカさんが俺も考えていたことを口にすると、ユラとハモった。



突然のアニマの行動に対して、驚く俺達とは、関係ないよ、とばかりに大きな体をいっぱいに伸ばし、大きな体を起こした猫又は、俺達を見ながら、舌なめずりをしていた。


あっ、喰われる。



人って死ぬ前は、走馬灯を見るや、周りの速度を遅く感じるって聞くよな?

後者だろうか、猫又がゆっくりと右の前足を上げ、その前足は、あきらかに俺達を捉えようとしているものだろう。



キンッ!ガキン!


金属音にて我にかえると、俺達の前に、2人の人がいて、1人は槍、もう1人は、大剣で猫又の爪と競り合っていた。



「チャラ男に死霊さん?」

そう2人とは、アニマに出会う前に会っていた、赤い髪にカチューシャ、カチカチ山ことユラに色目を使った魔人種のチャラ男に、暑苦しいアンデットこと、フルプレートの死霊さんだった。



「大丈夫ですか!?お嬢さんにお兄様!」

浅黒い顔をこちらに向け満面の笑みのチャラ男、誰がお兄様だ。


「お嬢さんのピンチに駆けつける、ってポイント高いですよね!」

あぁ、喋らなければな。



「偶然、アニマ嬢を探していた所であなた達に出会い、そしてこの変態が迷惑をかけたことを詫びる機会がきましたな!」

アニマ嬢、やっぱりこの2人が探していたのは、アニマさんか?



それにしてもこの2人は、猫又の攻撃を止めている。

意外と高レベルのプレイヤーなの…か…ぐしゃっと、2人は、猫又の足に踏み潰されてしまった。


猫又が、前足を上げると、2人は消えてしまっていた。

猫又は2人を潰した前足を舐めている。



「逃げよう」


「だね!」

俺の提案にユラは、すぐに返事を返してくれたし、シズカさんは、首を縦に降り続けていた。


 






 コウ:人族Lv38

 職業:剣聖(ソードマスター)Lv6:聖職者(クレリック)Lv2:冒険者Lv34

 HP:13180

 MP:4820

 STR:673

 INT:472

 VIT:634

 AGI:712

 DEX:548

 LUC:846

 スキル:光の剣Lv1(2/100)、聖なる光Lv1(1/100)、剣匠Lv1(36/100)神速Lv1(35/100)ヒールLv1(2/10)キュールLv1(2/10)瞑想Lv24(6/10)ソードスラッシュLv27(3/10)ファイアーエッジLv1(1/10)ウォーターエッジLv1(1/10)

 称号:創造の女神リアルの加護:剣豪に認められた者


 装備

 頭:

 右手:ロングソード

 左手:

 上半身:駆け出し冒険者の服

 下半身:駆け出し冒険者のズボン

 足:シューズ

 装飾品:羽飾り

 装飾品:

 所持金8880G







 ユラ:ドワーフ族Lv40

 職業:魔法使いLv13:商人Lv16:冒険者Lv35

 HP:4500

 MP:3920

 STR:178

 INT:382

 VIT:200

 AGI:286

 DEX:223

 LUC:181

 スキル:ファイアーボールLv28(4/10)、ウォールLv1(7/10)、瞑想Lv27(9/10)、ヒールLv1(1/10)商品配送Lv16(3/10)目利きLv7(5/10)商人の資質Lv13(3/10)鍛冶Lv28(3/10)鑑定Lv2(4/10)生産強化Lv14(8/10)フライLv1(1/10)解体Lv16(9/10)マジックウィップLv3(2/20)ウォータースライサーLv2(19/20)マジックアップLv1(1/20)

 称号:

 装備

 頭:着ぐるみ『ベンガル』

 右手:魔法使いの腕輪

 左手:火伝の指輪

 上半身:着ぐるみ『ベンガル』

 下半身:着ぐるみ『ベンガル』

 足:シューズ

 装飾品:羽飾り

 装飾品:商人バッチ

 所持金113672G




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