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歴史創造小説  びわ湖誕生  作者: 前田伸一
1/1

びわ湖誕生

    平成28年8月の大津市の打出の浜は微風の風が吹き.この夏を

    象徴するかのようなムシムシとした暑い夕暮れ.

    この小説が始まろうとしている.

    第1回   里沙のふるさと

    いつものように.白いドレスに.クラリオネットの楽器を片手に

    一人の少女が.びわ湖畔の打出の浜にやって来た.

    少女の名前は里沙.14歳.

    しばらくして少女の吹く楽器の音が.波音を残す浜辺に響きわた

    る.

    何人もの群衆か゛少女を取り囲み.メロディに酔いしおれている.

    いつしか.微風の風が強くなり.びわ湖は白波がたち.暗雲が空

    を覆い稲光が四方に走る.

    少女の腰まである長い髪が.左へ大きく流れる.

    薄暮になるとともに.少女 の吹く楽器の音は空まで届くかのよう

    であり.白い波は霧となる.

    大きな雷鳴の音と共に.びわ湖の水は竜巻のように空へ舞い上が

    る.

    里沙の姿が消え.大きな竜神の背に乗っている.

    びわ湖の水は.吸い上げられ.近代的だった大津の街は.一面.

    草原と小高い山と森林.さらに.周囲の山々は1000メートル

    以上の山々が連となる.

    紀元前.びわ湖が誕生する前の姿である.

    その頃の湖は.現代のびわ湖の地底.湖北から信楽と三重県の境

    あたりまでのこうだいな面積と思われ.地形は盆地.大小の池が

    無数にあり.川の存在も見られる.

    川と池の辺に住居があり.集落となっている.

    その頃の住居は.ヨシや木の枝で壁と屋根が作られた簡単なもの

    であったと考えられる.

    里沙は.長老の計らいで.池の辺の小高い場所にあった.

    横笛の響きが周囲に届き.里沙は鹿や兎や色々な小動物に囲まれ

    空には.大きな羽の鳥が群れをなして飛ぶ.

    里沙の一番の友達である.動物たちとの幸せに思える日々であっ

    た.

    突然.鹿のクロベが大声で叫び.他の動物も一斉に叫ぶ.

    空には低く黒い雲がたち込み.不穏な空気が流れる.黒い雲は竜

    巻のようになり風が強くなり雨となる.

    里沙と動物たちは森のある高台に着くと共に.先ほどまで居た場

    所が大きく光.雷が落ちる.

    不穏な空気は.不安がつのる.

   


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