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世界観説明及び、あらすじ(「ここは人類最前線1~7」ダイジェスト)

 まだ、まだまだ小林のパソコンさんは故障中ですが。

 ……我慢できずに父のパソコンを借りて投稿してしまいました。

 自分のパソコンさんが復活するまでは不定期になると思いますが、よろしくお願いいたします。


 あ、こちらシリーズものです。

 前作までを知らない方に補足も兼ねたあらすじがこちら↓



 彼らの住まう大陸は東西に広く、北方は山脈に阻まれた人跡未踏の地。

 西方は神々の作り上げた種族の末裔である人間達の領域で、様々な国家が乱立している。

 その中でも唯一、神の守護を残している西の大国が人類の盟主国とされていた。


 一方、東は混沌の地であった。カオス万歳。

 神々ですら怪訝な顔をする程の膨大で濃い魔力が満ち満ちており、ありとあらゆる生態系に影響を及ぼしている。まさに人外魔境。

 柔軟性抜群な皆々様が環境に適応しまくった結果、奇々怪々な動植物群がのびのびと、自由過ぎるほどにフリーダムな生態系を形成している。

 東方を支配するのは神々の手に寄らず自然発生した魔力の申し子『魔王』とその配下『魔族』の皆さん。彼らの気性はまさに土地柄が出ており、ほとんどが戦闘狂か愉快犯だといわれている。

 強い者がいると聞けば嬉々として勝負を挑み、しかし明らかな弱者は何故か庇護せずにはいられないという不思議な種族。

 そんな彼らは大陸きっての傍迷惑で邪悪な種族、混沌と戦乱の使者として人間達に恐れられていた。

 

 さて、そんな東方……通称『魔境』と呼ばれる魔王の領域に、たった一か所だけ人間の住まう場所があった。どこを見ても異常しかないような地の中で……魔王城の、お隣に。

 名前はハテノ村。

 その場所は魔王城の正門から道なりに進んでなんと五分、直進すれば約三分! 村長さんのお宅は魔王のお部屋の窓から見下ろすと城壁挟んですぐお隣だよ!


 異常である。


 村人たち(殆どは人間)は、そんな環境で平然と日常を営んでいるのだ。

 普通に平凡で牧歌的な村の生活を送る、この村こそが魔境で最大の異常といっても過言ではない。

 お客さんは誰でもウェルカム!の気質で、人も魔も妖も問わず大歓迎というお客様が大好きな村人たち。

 彼らを纏め上げるのは、代々村長を務めるアルディーク家。

 この家に、一人の少女が生まれた。

 名前はリアンカ・アルディーク……このお話の、主人公だ。





 そしてお話は、村に一人の『被害sy……『勇者様』がやって来たことから始まる。

 彼は人間の盟主と目される王国の、唯一の世継。

 金髪碧眼の、絵に描いた以上に美しい超絶美青年の正統派王子様だった。とても好青年で良識的で紳士で……この世の善きモノを全て掻き集めて作り上げられたかのような、真人間だった。

 言うまでもなく皆に熱狂的に慕われる正真正銘の王子様でありながら、彼は神託によって勇者に選ばれた。そして魔王討伐を志して遥々魔境までやって来たのだという。


 一人で。


 御供という名のストーカーの追跡を振り切って。

 途中の困難全てをショートカットして、叶う限りの最速で。


 村に到着した勇者様は魔王城を目前にして自分の実力に不安を覚える。

 そこでハテノ村の村長さん宅に居候して修行の日々を開始した。


 うっかりそれが魔王と知らず、村長さんの甥っ子と仲良くなった上で。


 当代の魔王は先代魔王と人間の間に生まれた美貌の青年で。

 まぁちゃんと呼ばれる彼は、リアンカの従兄で仲良しだった。


 その事実を知った時から、勇者様の受難の日々が始まった。


 魔王を倒しに来たのに、うっかり馴合った後だった。

 しかも実力差に凄まじい開きがあり、挑んでも負けは確実。

 更に魔王の従妹であるリアンカちゃんは、その時には勇者様にとって大切な……生まれて初めて出来た唯一の、 女 友 達 となっていて。

 なんだかんだとリアンカちゃんに甘い勇者様は、彼女と彼女の従兄(魔王)に高速回転で振り回されたり友情を深めたり、振り回されたり慰められたり突き落とされたり更に振り回されたりしている。

 (※ 八割がた翻弄されている)


 そして今も受難の日々は続いていた。

 否、一年と半年が過ぎ……更に激化した。

 魔境で開催されていた武闘大会のただ中で。

 勇者様は彼に加護を与えていた神の一柱、美の女神に拉致されてしまったのだ。


 愛人にするという目的で。


 このままじゃ貞淑な勇者様の貞操が危ない!

 大事なお友達の危難を前に、リアンカちゃんが勇者様奪還を目指してついに立ち上がる――!

 (※ 勇者様は男です。

 でもどう見ても明らかに ヒ ロ イ ン です。)

 




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