ある日のある家族の日常カモ
とある世界の魔の森と呼ばれる場所。
そこには魔物が闊歩していた。
そしてなによりその強さ。
そこには普通では考えられないほどの強さを持った物のみが生き残れる。
その中ででも弱肉強食ができている。
一般人に恐怖とされているオーガ、しかしそのオーガはコブリンにたおされている。そのオーガも自然界の摂理の中で生きている…
しかし人には最弱と呼ばれるゴブリン…強さを勝ち取った者が生き延び…さらに格上に食される…
その森は外から徐々にモンスターが強くなっていき、中心部では伝説と呼ばれるモンスターが闊歩しているという…
そんな森の中心に…
普通の大きめな一軒家があった。
それはツタが囲んでいる、とか。
壊れかけの、とか。
そういう曰くつきの物件ではなく、きちんと今も使われている。
その家の中では、普通に普通な日常が過ごされている。
一組の夫婦と、一人の息子、二人の娘によって…
周りの様子は、ドラゴンやグリフォンなどの本当にいるかも疑わしい生物が闊歩している。
また、森の中は鬱蒼と茂っていて、一度はいると抜けられないであろうことは素人でもわかる。
外にでたら一瞬で捕食されそうなこんな僻地で生活している。
それは、狂気の沙汰としか言えない行動であった。