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第6話:ギルド登録

「・・よ・・・さいよ・・・って」


 だれかの声がする。

 目を覚ますと、ジェラさんが俺を揺さぶっている。しかも足で。

 なぜ足蹴にされいるのか意味が分かりません。


「起きなさいよ。」

「あー、ツンデレか」

「ツンデレって何よ。」


 デレてないのでツンなのだがまあいい、起きる事にしよう。


「若い女性が男の部屋に入るのはどうかと思いますしかも土足で、そこで靴脱いで下さい。」

「なんで土足禁止にしてるのよ、あと入られるの嫌なら鍵かけなさいよ。」

「当分ここの部屋を借りるので自分の好きなように使ってます。あと盗まれる物無いから。」


 昨日、自分の職業について調べて欲しいと言ったらしい、ぜんぜん覚えてない。

 錬金術師の上級職みたいなんだけどと言ったら、ジェラさんの師匠が錬金術にも長けているので紹介するから「能力を見せなさい。」となったみたいだ。


 武器を分解して見せようかな、あれ、何だかスロットマシーンの形が変わっている。

 タッチパネルを確認。


錬金機器士

Lv1 錬金機械設置 合成と分解

Lv2 停止ボタン開放


 完全にパチスロの形態になったな、武器小型用のロングソード3点を入れる。

 分解、リール上の赤7が一個増えたので、成功率は0.9*0.9*0.9=0.729 72.9%になった。


 レバーを引く、「見える私にも見えるぞ。」と1人つぶやきながら停止ボタンを押す。

『チャラリー♪チャラリー♪ピ♪ピ♪ピ♪』『チャラリーリー♪』

 3回やって3度成功、どうもリールの滑りがある。成功はしたが慣れが必要だな。

 木盾も4枚分解して4度成功した。

 鉄6Kgと、木8kgを取出しジェラさんに渡す。


「意味が分からないんですけど。」

「分解して素材を取り出したんです。」


 矢を作成する、こちらも赤7が増えている。

 0.6*0.6*0.6=0.216 21.6% 10回まわし、4度成功、やはりリールの滑りが良く分からないな。

 4本矢を取り出して渡す。


「これも能力なのね。」

「アイテムを作れるようです。」


 ジェラはそれ以上しゃべらないので、調べられますかと聞いたら、調べてみると出て行った。

 直ぐに帰ってきて、鉄のインゴットと矢を持って再度出て行った。


 遅い朝ごはんを食べる、前の席ではボニーが洗濯を終わらせ休憩している。

 目が合ったので、手を振ると向かいの席にやって来た。


「作ったアイテムをこの店の隅で売れないかな。」

「ギルドが厳しいので無断でやると捕まるよ、捕まらなくても盗賊ギルドの怖いお兄さんが来るかも。」


「この国は税金がきちんと徴収する仕組みが有り、納税者は国が保護をするの。」


 宿泊の売上にも税金が徴収されていて、宿泊費に上乗せしてあるから高いけれど旅人の保護も国が保証していると教えてくれた。

 盗賊ギルドのように税金を納めていない組織は自分達で身を守るようだ。


「家を買ったほうが定住するには安いのかな。」

「何か売るなら商業ギルドに登録すればいいじゃない。」


 ギルドに所属すれば様々な特典があるらしい、税金は1/10税を納めるのが勤めとか。

 ここの都市は治安は良いが商売をするには堅いので、隣町のシェルや発展中のアルトシュタイン国家の方が新しく商売をするには人気だとか。


「発展中といえばドラッデンヘイルがあるわね。」


 近年の英雄と言われる人物が功績から村を統治することとなり、今は小さな町になっているとか。

 この宿から動けないから商業ギルドに登録しに行こうかな。


「昼からなら時間があるから案内するわ。」


 案内をしてくれるらしい。


「男手があると買出しが楽ね。」


 午前中は買出しの手伝いをさせられました。夕飯は魚か。


 昼を食べ、ボニーと出かける。

 町の中心の方に行き、大きな建物に入っていく。


「何か御用ですか。」


 エルフというやつだな。(後で、ハーフエルフと教えてもらった。)

 通りを歩いているとドワーフや、エルフや、小さい種族を見かけたが、ここまで近い距離で見るのは初めてだった。

 論理好きの宇宙人のように耳が尖っている。

 モデルの様な体形で胸は小さいなとボニーと見比べたら「どこ見てんのよ。」と睨まれた、ごめんなさい。


「ギルドに登録したいのです。」


 お姉さんは、本を手渡し説明してくれる。字が小さいな。

 何となく理解して、登録料の金貨1枚を払う、大きなメリットは物品の買取価格が上がるようだ。

 アイテムの販売する権利は別らしい。

 金貨10枚を支払い販売の権利も買うことにした。


 手持ち金貨が残り1枚しかないので、矢を売りたいと言うと査定場所を教えてくれた。

 ドワーフのおっさんが矢を見て、これからもよろしくと握手してきた。

 3本で金貨9枚と銀貨4枚、税引き価格で手渡された。


 ケイ砂、木材、陶器の入物、麻紐、布、膠など原材料を金貨5枚分購入する。

 運んでくれるか確認すると別料金だとか、銀貨4枚渡し余ったらチップにしてくれと言ったら5人ほど名乗り出たのでよろしくと言って店を出る。

 ボニーも手を上げていたが、引張ってきた。

 徒弟や丁稚の給料は1日銀貨1枚だと教えてくれた。

 金貨1枚で1万円ぐらいの価値と思っていたが人の給料はずいぶん安い気がする。

 ボニーが言うには、仕事が覚えられて、衣食住付きで銀貨1枚なら条件は悪くないそうだ。


 あと帰りに、今日の買い物の交渉が凄かったと褒めてくれた。

 計算が早すぎて従業員が引っ込み、店の主人が出てきた事を言っているようだ。


「お願いがあるの。」


 突然なんでしょう、でも30歳を過ぎると高校生ぐらいの子に頼まれたら嫌とは言えないな。

 まあ、ロリコンでは無いロリコンでは無いと2度自分に言い聞かせながら、何かと聞くと。


「計算を教えてほしい、いや、教えてください。」


 結構本気な感じで頼まれた。

 まあ、そんな簡単な事ならいいよと引き受けた。

 昼食後はお客が減るので、食堂の一部を借りてそこで教える事を約束した。


 チョークなどを追加で購入して、3時のおやつを食べながら帰った。


 宿に戻ると買った荷物を運び終わった2人のお兄さんが待っていた。

 運びますと部屋の前に全部運んでくれる。

 チップにポケットの銅貨を全て渡すと、喜んで帰っていった。


 夕飯まで時間があるので、スロットマシーンに買ってきた原材料を入れる。

 作成できるものが増えている。

 作成できるアイテムを選ぶ方法と、素材から作成出来るアイテムを選ぶ方法の2種類の選び方がある。


 今回は素材を選ぶ方法で、薬草選択し50回まわしてみる。

 赤7の3個並んだ所を狙い止める。


『チャラリー♪チャラリー♪ピ♪ピ♪ピ♪』『チャラリーリー♪』


 コツを掴んできたぞ、感覚的には失敗が通ってから2フレーム(2/60秒)後で押す感覚だな。

 最後のリールの滑りが難しいだけで、他は狙って止められるようだ。

 治療用具1回分を17個作る。

 1セット5個入りで売っているので、2個余るので2回分をまわしてみよう。

 7の数は3個なので、0.3*0.3*0.3=0.027

 2.7%か、1回まわし滑りを確認、呪文?を使用して各リールに青7と赤7を増やす。

 青7青7と並ぶ。

『チャラリー♪チャラリー♪ピ♪ピ♪』リーチの音がする『ピ♪』赤7『チャラリーリー♪』残念青7は来なかった、そういうもんですよね。 

 回復ポーションが出来た。


 調子に乗って作成できる物を選択、長弓選択。

 おっ、ダブルタップすると派生が出る。

 和弓があるじゃないか、懐かしいな高校の弓道部時代を思い出す。

 さらにタップすると弓懸付き胸当て付きなど派生が出る。

 胸当ては要らないけどオールセットのをクリック。


『チャラリー♪チャラリー♪ピ♪ピ♪ピ♪』『チャラリーリー♪』


 成功した。弓と矢10本、矢筒、弓懸、胸当て、予備の弦のセットを取り出す。

 明日藁を調達して、巻藁を作ろうかな。


 食堂に行くと、スプモーニとタルトがいた。

 傷はあと1日で治るかなと言っている2人とも化け物だな。


「明日の夜は歓楽街に行こうぜ。」


 どうやらキャバクラみたいな店があるらし。付いて行きますぜアニキ。

 夕飯を食べ終えたころ、ジェラがやってきた。


「あんたどこ行ってたのよ。」

「商業ギルドで登録してきたんです。」 

「師匠のところ行くわよ。」


 夜遅いから明日と言ったけど強引に連れて行かれた。

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