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第5話:レベルアップ

 各パーティの見回りポイントを確認して出発する。


 昼になり何も出ないかったので、大休止を取る事にした。

 パンをかじりながら周る所の確認。


 今のパーティの構成は、


 偵察 スプモーニ(モンク)

 前衛 タルト(戦士)

 後衛 ジェラ(魔術師)


 まあバランスの取れたパーティかな。

 俺は荷物持ちか、お荷物かどちらかだろう。

 

 スプモーニは実に多才で、偵察だけでなく足跡確認や追跡で周囲を確認している。

 午後の最後のチェックポイントを回ったときに敵が居ると戻ってくる。

 見ると、狼に乗ったゴブリンが2匹。


「戦闘準備を、向こうも気づいている。」


 タルトがすばやく弓を発射、スプモーニと俺で、鉛玉を発射、俺の弾があたる。

 弾が当たっても平然と狼が走ってくる。


 1体がタルトに突撃するが、すでに盾を構えていて攻撃を受け止める。

 ここで、ジェラの魔法が発動し七色の光が魔物の目を焼く。

 タルトの前の狼はレジストしたようだ。

 残りのゴブリン2体と狼は魔法の効果でふらふらしている。

 スプモーニとタルトはレジストした狼を攻撃し、ジェラは光の矢を放つ。

 まだ狼は攻撃をしてきたが、タルトは盾ではじき返した。


 自分は朦朧状態の狼に遠くでスリングで攻撃したけど外れた。


 再度ジェラの光の矢が突き刺さる。

 スプモーニとタルトは狼を攻撃して倒したのを確認すると、乗っているゴブリンは任したと言ってもう一匹の狼に走っていく。


 戦闘は後ろで見てるだけで良いのではと思いながらも、木の杖で朦朧状態のゴブリンを殴る殴る殴る。

 倒れて動かなくなった。

 初めて見たゴブリンより体格がいいし装備も良いので、魔法が効いてなければと思うとぞっとした。

 

 向こうを見るとまだ狼と格闘中、ゴブリンも狼も朦朧状態から回復している。

 苦戦してるのか。

 ジェラさんも呪文切れ。切り札が有るらしいが、混戦なので使わないと言っている。

 参加した方がいいかと聞いたが、「死ぬから止めてね。」と言われた。 


 タルトが狼に足を噛まれ引きずり倒された。スプモーニがゴブリンの攻撃を受ける。

 大丈夫か、と思うとスプモーニは狼の頭を蹴り飛ばし狼は動かなくなった。

 騎乗していたゴブリンだけになり、立ち上がったタルトとスプモーニ2人で倒した。


 狼がやばかったな。

 止血をしている間に、ゴブリンの装備を貰っておこう、小型用のロングソード2振り。

 あと、袋に何か入ってるな、銀貨4枚と透明な石ころが5個。


「ジェラさん、これ見てください。」

「あんた、ちょっとは周り警戒してなさいよ。」


 ジェラは袋の中を見る、もう一度見た。綺麗な2度見だな。


「やったじゃない、これ宝石よ。」

「たぶん金貨50枚相当、換金すると手数料で減るから40枚から45枚ぐらいかな。」


 臨時報酬が入ったので足取り軽く戻ることとなった。

 小型用ロングソードは人気が無いから要らないそうです。



 帰る途中なんか聞こえる。スプモーニが確認しに行く。こっちに来いと合図送ってきた。

 急いで行くと、10人パーティがゴブリン10匹と戦っている。5匹倒れてるから15匹の群れ。

 5人が警察官が使うようなでっかい盾で防ぎ、その隙間から槍で向こうを攻撃している。

 周り込んできたり、盾の間を強引に入ってくるゴブリンは長物の武器で足を引っ掛け引きずり倒したあと後衛がフルボッコにしている。


「ヘルプ必要が無いのでは。」

「横の茂みに動きがある。」


 指し示す方を見ると、5つ頭が見える。

 向こうはこちらに気がついていないので不意打ちすることになった。


「ゴブリンシャーマンがいるから取って置きを使うわ。」


 ファイアーボールが見れるのかと思ったら、大きな火の玉が現れてコロコロと転がっていく。

 運動会の大玉ころがしを思い出したよ。

 ゴブリンシャーマンが飲み込まれる。声を上げる暇も無く玉に押し倒された。


「ファイアーボールじゃなかったんですか。」

「うるさいわね、集中してるんだから黙って援護射撃してなさい。」


 タルトの弓と、俺の放った弾がゴブリンのリーダに当たり倒した。残り3匹

 2投目、俺の放った玉はゴブリンに当たり倒す、調子がいいね。

 その間に火の玉はゴブリンを1匹押しつぶす。

 3ラウンド目、火の玉を必死に交わしたゴブリンにスプモーニのスリングから放たれた弾が当たる。

 4ラウンド目、タルトの矢が最後のゴブリンを倒した。

 ゴブリンの接近を許さず終了。

 このゴブリンは残念ながら、宝石持って無く、武器と盾を回収する。


 向こうの戦いも終っていたので、リーダがこちらにやって来た。

 暁の傭兵団と名乗っているらしい。


「伏兵の排除助かったよ。」


 いえいえ呪文も残り少なく怪我人も出たので、多人数で帰れてこちらも助かります。 


 兵士の詰め所にて報告。

①ゴブリンの数が増えているのか、食料不足からこちらに流れて来ている。

②沼地か森に住み着いた魔物からゴブリンが逃げ出している。

 のどちらかではないかと推測された。


 今回は3チーム全体で戦闘があったのは2度、どちらもゴブリンだったので狼が出た分だけ運が悪かったと思っていたら、敵1匹に付き金貨1枚危険手当が出た。

 狼も1枚だったのでやはり運が悪いよな。

 宝石は全部換金して金貨40枚、報酬が金貨10枚、危険手当が金貨9枚で、合計金貨59枚とゴブリンの袋に入っていた銀貨4枚。


「1人金貨14枚と銀貨8枚あまり銀貨2枚ですね。」

「あんた計算異常に早いわね。」

「60枚なら15枚で割り切れるから逆に何枚不足しているか計算すると早いんですよ。」

「そんなのは知ってるわよ。」


 何で怒られるのかな。


「ゴブリンの武器をもらったので、3人は金貨15枚で自分は残りを貰えばでいいです。」


 懐が暖まったのと帰還のお祝いということで、宿で夜まで飲み明かした。

 スプモーニとタルトこいつらは宿の酒が無くなるまで飲んだよ、ザルというより穴に捨ててる感じだな。

 所持金が金貨12枚ジャストになりました。 


 気持ち悪い、「水、プリーズ」朝水差しの水を飲んでいると、タッチパネルが光っている。

 レベルアップ、ステータスの項目を。タップ。


Lv1→2

HP:6→11

AC13

命中:0→+1


筋力13(+1)

敏捷14(+2)

耐久力11(0)

知力13(+1)

判断力6(-2)

魅力11(0)



装備 命中ダメージ

木の杖  接近+2(d6+1)

スリング 遠隔+3(d4+1)



取得スキル

錬金術

神秘学

建築術

地理

歴史

自然学

宗教

異次元

交渉術を取得


呪文数

Lv0 4回

Lv1 3回



取得経験点


経験値:650を得た。

   :275を得た。 


総計経験値:1200



 まあいいか、疲れていたので二度寝することにした。



異世界冒険3日目


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