第46話:知性のあるアイテム
ここ数日は建築資材の準備と、パーティの装備の更新を行った。
土地を購入したので測量も行った。
数件の古い建物の解体も始まっている。
「おーい解体中止しろ、解体中に子供が入ってきたら危ないのでバリケードを作ってから再会。」
「そんな事いつもはしませんよ。」
「安全が第一だ、あとお前、ヘルメット被れ。」
「へーい。」
「やる気無いなら今すぐ帰れ。」
「すいません、すぐ被ります。」
「1日余分に掛かってもその分の賃金は出すから怪我するなよ。」
「「はい。」」
ビッキーがバイオレットいや今はノーマジーン女史だったな、彼女を連れて来た。
創造の竪琴の能力を見せてもらうためだ。
「おはようございます。」
美しさで息が止まりそうだな。
「どの様にしましょうか。」
建築図面を見せながら基礎の穴を掘る事にした。
竪琴をかき鳴らすと、みるみる穴が掘れる。
30分もすると立派な基礎の掘削が完成していた。
解体していた職人達も驚く。
「建物の解体もすれば良かったですか。」
「いや大丈夫、施工が早くなっても人や物資が間に合わないから。」
「魔法の力は凄いですね。」
「実際は人を雇ったほうが安いのよね。」
そりゃそうだな、この竪琴の価格なら住宅10件は建つ。
「ビッキーどうした。」
「綺麗な竪琴ですね。」
素人目に見ても装飾が素晴らしく本当に良い物なんだろう。
ビッキーは古い竪琴を使ってたな。
「竪琴買えばいいじゃないか、臨時収入渡してなかったっけ。」
「金貨100枚以上するので・・・、まだ私には早いような。」
今度楽器を見に誘うかな、ビッキーだけだと緊張するので、ベニーも誘って3人でデートしよう。両手に花だな。
ノーマジーン女史にお布施ですと言って白金貨を20枚ほど包んで渡した。
(ノーマジーン女史が後で、白金貨と知り驚いたのは別の話。)
昼からビッキーを誘うと嬉しそうに部屋に入っていった。
ベニーと待っていたら可愛い服で出てきた、しかし、明らかに不満そうな顔だ。
「姉も一緒なんですか。」
「俺、女性とデートした事無いもん。」
キャバ嬢と同伴ならあるけどな。
「私が案内します。」
「いやいや、ビッキーが可愛いすぎて2人きりなんて緊張して歩けないよ。」
よく分からんが機嫌が良くなったので出かけよう。
2人は楽しそうに店を見ている、楽器はどうなったのと思ったたけれど2人が楽しそうなので何も言わずに後から付いて行く。
俺は、女性のヒップラインも大好きなので福眼福眼。
途中で大きな店を発見した。
グラバー商会か、ここは寄らないで回避だなフラグ立ちそうだもん。
「おお、リク殿何かお買い求めですか。」
くるっと後を見るとグラバーがニコニコして立っていた。
強制イベントキター。
どきどきしながら。
「楽器を探している。」
「面白い物がありますので見てください。」
自動演奏の竪琴だった。
「機械仕掛けのオルゴールなどもありますが、この竪琴は魔法の品でございます。」
グラバーが命令すると飾りの女性が弦を弾き音楽を奏でる、凄いけどそれだけかと思っていると。
「歌え。」
竪琴の飾りの女性が歌いだす。
「おおー凄いな。」
「でしょでしょ、歌声も悪くないですしそこそこ曲数も有りますどうでしょ。」
一人ぼっちなやつなら良いかも、でもビッキーと比べるとビッキの方が上手なんだよな。
本物の歌手とCDどちらが良いかといわれれば当然本物だよな。
「最初は感動して購入したんですが、どうも売れ残りそうで。」
金額を聞いたら金が118,800枚馬鹿じゃないの本当にあきれた。
「バードの魔歌とかは。」
「歌えません。」
「他に役に立つことは。」
「プライスレスな生活が送れます。」
「ホームレスの間違いじゃないのか。」
「私も何で購入したか分からないんですよ。お願いしますよ買ってくださいよ。」
こんなの買ったらマリーヌにまた説教を食らう。
グラバーは、魔法のアイテムと物々交換でも良いという。
1割分多くアイテムを渡すのでポイントはそちらで処理してくださいと念を押してからアイテムを交換する。
「ビッキー普段は高品質の竪琴として使用できるからこれどう。」
「そんな高価な竪琴を持ち歩くの嫌ですわ。」
そうだよな、ビッキーに金貨100枚で違う竪琴を購入した。
帰り際に店の中を見ると貴族風の男数人と目が合う。
「リク殿ではないですか。」
誰だお前達は貴族に知り合いはいないぞ。
魔法の防具を寄付した騎兵の一員だった、防具つけてないと分からん。
空を飛ぶ装備が支給されたのでハーピーの討伐をするようだ。
「飛べても魔歌があるので厳しくないですか。」
「異常な飛距離の弓を持ったレンジャーを雇ったので心配ないです。」
知ってるやつらな気がする気のせいか。
魔歌の範囲外から射撃をしてハーピーが近づいて来たら一気に早駆で隣接して攻撃をする作戦らしい。
俺がハーピーなら射程外から矢を射られたら逃げるけどな。
残り4匹のハーピーか、まだハーピーの巣の宝をまだ手に入れて無いんだよな、マップを確認すると5匹になっている。
パーピーの射手が1匹増えている。
いつ出発するのか聞くと丁度建築が始まる日に出発するようだ。
「装備を新調したので性能試験も兼ねて参加したいのですが、予定があり参加できないですね。」
「心配しなくても大丈夫ですよ。」
帰り道ビッキーはハーピー戦いの支援したいと申し出てきた。
「そうだね頼めるか。」
「はい。」
ん?気になることが、部屋に帰ってからにしよう。
部屋に帰り食事を後回しにして部屋に行く。
ハーピーの話をしたら急にエネミーマーカーが付いた。
まだ付いている、この自動演奏の竪琴かもしれない。
何故かステータスがあるのでもっと詳しく確認する為にスロットマシーンに入れる。
知性のある物品
性格:混沌・悪
知性15
魅力15
スキル
はったり
捜索
この竪琴知性が有るようだ、それにしても能力が高いなスキルまで持ってやがる、スロットマシーンから取り出すと。
「てめーなんて所に入れやがる。」
「やはり喋れるのか。」
「死ねぼけ。」
「もう一度スロットに入れて分解するぞ。」
スケバンみたいな口調だな、「おまんら、ゆるさんぜよ」なら可愛いのにな。
「ごめんなさい、もう反抗しないから許して。」
嘘だな、俺は仕事柄、こんな口先だけのやつを多く見ているので何となく分かる。
スロットマシーンに入れる。
「てめー、ふざけんなぶっこ」
静かになった猫被りやがって、人間?追い込まれると本性が出る。
分解をタップすると金属が取り出せるだけだったのでキャンセルをする。
こんなアイテムは返品だと思ったが1つアイデアが浮かんだ。
竪琴と神聖のスクロールを合成させる。
リールの成功数が4段階もさがった。リール10個中に4個しか成功が無い。
しかもこの竪琴は1つしかないので、ペイラインは1本だ
『チャラリー♪チャラリー♪ピ♪ピ♪ピ♪』
真ん中を外した、再リールの呪文を使用。
『チャラリーリー♪』
自動演奏の竪琴はどうなった。
性格:混沌・善に変わっているので取り出す。
「名前はライアよ、心が入れ替わったよう。」
名前はそのままだな、犬にドッグと名づけてるようなものだ。
アクシヴィルの国で邪悪な魔術師に作られたようだ。
「何の為に作られたんだ。」
「バードの魔歌を自動で演奏させる為に作られたのよ。」
知性を持たせれば魔歌を演奏できるかの実験の失敗品で破棄されるところを逃げ出したようだ。
「魔術師の弟子をそそのかしちゃった。」
その弟子がどうなったかは聞かないでおこう、失敗作か何処の世界でも試作品はあるんだな。
スロットマシーンの中の事を聞くと、ぶるぶる震えだす。
「他の次元に飛ばされて分解されたような感覚だったわ、レイプよレイプ人権侵害、雇用促進。」
せいぜい器物破損だろ、人じゃないし最後はよく分からん事言ってるし。
スロットの中は異次元で分解されるか、生物はスロットマシーンに入れないので貴重な意見が聞けたな。
「私、貴方と性格が合わないからビッキーって子の竪琴に成りたいわ。」
「分解するぞ。」
まさか、物品にクレーム付けられるとは流石異世界。
「だって、貴方まじめすぎて堅いもんガチガチよ。」
女性にベットで言われたい台詞だな、あまりお喋りなのでうんざりしてきた。
食堂に行きビッキーに渡す。
「こいつの名前は物品だ、大切にしてやってくれ。」
「物品じゃないわよ、ライアよ。」
食堂のメンバーが目を丸くしたがスルーする。
「2人で演奏してくれないか。」
「「はい。」」
演奏はとても上手かったが、どうも変だな。
ビッキーが、ライアに注文を付ける。
「楽譜どおりに弾けているけど盛り上がった時はアレンジして。」
「私そんな事出来ません。」
あーあれだな、CDのように楽譜通りに演奏しているだけだ。
アレンジが出来ないのでビッキーと息が合わないんだな。
ライアには楽器演奏のスキルが無いもんな。
「もう一度スロットマシーンに入るなら自由に演奏が出来るように成るかもしれないぞ。」
「え、え、どうしよう、お願い私頑張る。」
スロットマシーンに行き、スキル上昇の指輪(楽器演奏:竪琴)を作成する。(9セット作成)
微妙に多く出来たな、販売金額は金貨2500枚かこれなら何とか売れるかな。
「合成するぞ。」
「うん。」
Lv1呪文を使用して大成功を増やす。
『チャラリー♪チャラリー♪ピ♪ピ♪ピ♪』
真ん中のリールを外した、再リールの呪文を使用Lv0呪文も使用して成功を増やす。
『チャラリーリー♪』
普通の成功だな、まあこんなもんだろう。
知性のあるアイテムはもっとレベルを上げないと成功率が低い。
ステータスを確認すると楽器演奏のスキルが追加されていた。
取り出すと。
「私自分の意思で演奏できるわ。」
「そうか良かったな。」
ビッキーとのデュエットも上手になり即興ライブはかなり盛り上がった。
ライアは嬉しくて夜中まで休まず弾いていたのには参ったね、ビッキーに3回ほど怒られてやっと静かになった。
異世界冒険日47目




