第23話:旅をさせろ
朝になりパネルが光っている、レベルが上がっていた。
昨日の戦闘はそんなに苦労してないのにレベルが上がるとは、相性も重要だな。
Lv3呪文が使えるようだ、効果を確認する。
基礎材保護、合成したときに基礎材料の消滅を防ぎます。
便利なのか良く分からんな。
スロットマシンの形がちょっと変わっている。『ガコ』
材料の挿入口が持ち運べるようになった。
これで次元袋が必要なくなった。
(取出し口が無いことに気が付いたのは後になってからだ。)
マップにビッキーと、ベニーが表示される。
2人が宿に付いた頃を見計らい降りて行く。
「リクさん、今日からよろしく」
「ベニーもうちで働くのですか。」
「私も居辛いわよ、借金も無くなったから出てきたわ。」
まじか、ベニーを目当てで通ってたのに、一緒に住むといってももう夜誘えないなんて落ち込むよ。
労働契約を結び2人を雇うことになった。
4人いると楽だな、早朝と晩以外は、常に2人を配置できる。
休みも交互に取ってもらえば良いしな。
問題はアイテムを置くスペースが無いことかな。
ショウケースの中だけでなく壁や棚に詰め込まれている。
圧縮陳列方式だな。
これで何とかなっているのは、魔法道具を買うお客が少ないからだな。
毎日数名来るだけだ。
買うといっても回復ポーションが売れ筋No1だからショーケースの隅だけで事足りた。
こんな感じで仕事の引継ぎで1週間が過ぎボニーはクリームとバニラの元に修行に出る。
朝ボニーは出発の準備を終え従業員全員と俺と母親に挨拶をする。
「行って来ます。」
「体調には気をつけてね。」
「お母さんも。」
「最近楽しすぎて太ったわ、気にしなくて行ってらっしゃい。」
和やかな雰囲気だ、俺も餞別を渡そう。
「ボニーこれ餞別だ。」
何を送ろうかと迷ったが、実験で作った魔改造したダガーを渡す事にした。
両手持ちに才能が有るようなので2つ作った。
神聖・鋭刃・防御・触霊・ダガー+5、
神聖・鋭刃・爆冷・ダガー+5
あと、
天使の鎖帷子
巨人のベルト+4
耐毒・病気付き耐久力のお守り+4
弓上達付き敏捷力の革手袋+4
エルフの靴とマント
この品を魔法のリュックに詰めて渡した。
「これ、次元リュックね、ありがとう。」
中にアイテムが入っているんだけど、まあ着いたら中身見るから良いよね。
使い方のメモも入れているし。
異世界冒険22日目




