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プロローグ

「あー、今日は出ないなぁ。」


 彼の名前は櫃間ひつま りく今はパチスロで時間をつぶしているが、現在絶賛求職活動中である。


 建築会社に就職して10年いたが、嫌な上司に辞表をたたきつけ現在無職。

 1級何たらの資格も多数あり、何社かお誘いもあったのだが・・・。

 再度建築系をやるのに躊躇して現在に至る。

 職人のヘルプや、便利業者など簡単な仕事をこなし日々をだらだらしている。


「やっぱり30歳を過ぎると前の職種と関係の無い仕事を探すのは難しいな。」とスロットマシーンに愚痴ると、同時に777が揃う。

 心の中で「来た来た来たぁ」と考えていると、駐車していた車が店のガラスを突き破り自分に突っ込んでくる。

「こっちが来たらダメでしょ。」と呟くと同時に視界が暗転した。


 目が覚めると真っ白い空間にいた。

 目の前には空中に浮かんだ人がいる。


『目覚めたか、我が次元界へようこそ』


 あれは神様かな、俺は死んだのか?ここは死後の世界なのか?と考えていると。


『特殊な条件が重なり違う次元の魂を呼び寄せることができた。元の次元界の肉体は死んでいる可能性が高いであろう。』


 よく見ると、自分の体が半透明のガス状であることに気がついた。

 きっと、あの事故で死んでしまったのだな。


『お主が生きることを望むのならば蘇生の呪文を使用しても良いぞ、ただし、我が次元界で暮らすのが条件だがな。』


 蘇生の呪文?ここはゲームの世界ですか。

 現代知識を使ってチート無双できたり、美女を侍らせてハーレムを作ったりできるのか。

 そんなことを考えていると。


『くっくく、面白いやつじゃ、錬金術が究極に進んだ文明を我が世界に組み込むのも良いと思ったが、好きにするがよい。』


 うわ!考えていることが向こうに伝わっているじゃないですか。

 恥ずかしいな先に言ってよ。

 気を取り直して、何点か確認しよう。

 究極に進んだ錬金術と言っても全てを知っているわけでもないですし、もっと進んだSFみたいな文明があると思いますが良いですか。


『気にするな。』


 こちらの生活に飽きて元の世界に返っても文句は言わないでくださいよ。


『うむ。』


 では蘇生をお願いします。  


※肉体再生中

筋力13

敏捷14

耐久力13

知力13

信仰心6

魅力11


※習得済み取得スキル

錬金術

神秘学

建築術

地理

歴史

自然学

宗教

異次元


※習得済み特技

長弓習熟

接近射撃


 あれ、すでにスキルと特技持ってるのかラッキーだな。

 長弓習熟は学生時代に弓道部だったからかな。


※職業を選択してください。

※戦士、武道家、盗賊、専門家、一般人、錬金機器士

 

 最後の職業何ですかこれ。特に錬金機器士とは何ですかと思っていると頭の中に声が響く。


※第1条件:取得スキルが上級職になる条件を満たしております。

※第2条件:錬金術の実験の成功を規定回数満たしております。


 錬金術の実験って、学生のときの理科の実験のことかな。

 上級職ならそれを選択するでしょと答える。


※言語選択・・・・共通語以外に選択してください。エルフ語・ドワーフ語・竜語・・・

 へー10種類以上あるんだな。エルフいるんだこの世界

※エルフ語を習得しました。

 おい、待ってくれ選択してないって。


※スキル選択・・・初期スキル数が限界を超えています。選択不可スキップします。

※特技選択・・・・初期特技数が限界を超えています。選択不可スキップします。

 無視か、しかもスキルとか特技も選択できないってゲームならクソゲーだな。


※肉体のソースは完成しました。蘇生開始場所を選択してください。

 と言われてもね、蘇生後有利な場所とか展開が良いな。


※城砦都市ランス周囲の薬草群生地に転送します。

 おい待てって!!

※蘇生時にレベルダウン。現在レベル1のためレベルダウン不可、耐久力が-2されました。

 ちょっと待って、ねえ待って。

 頭の上にある糸を引っ張ってどこかに飛ばされるような感覚で意識が白濁しました。


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