第1ステージ(1)
現実に影響される・・・そのことを軽く見ることはできないようだ・・・
「基本的なゲームは”宝探し”とさせていただきます。」
「宝物とさせていただくのは最新ゲーム機から赤ちゃん用の玩具、ガラス細工や宝石など多種に及び用意させてもらっています。」
「そして、手に入れた宝物は現実に反映されます。」
「これが最大のメリット!なのですよ。」
つまりは欲しいモノが手に入るゲームということだ、なんとまぁ都合のいいものだろう。
「しかし、いいことだけで終わるはずがありませんよねぇ?」
「ただの宝探しではありません。宝探しをしながら鬼から逃げてもらいます。」
「この鬼というのに捕まること、すなわち死です。」
「この世界で死ぬとどうなるか・・・。」
まさかとは思うが・・・間違いがない。
「現実に反映されますよ。」
ある種で最悪のゲームかも知れないと思う。
いったい誰がこんなものを考えたのか
「ステージごとにルールは毎回変わりますのでご注意ください。」
「それでは20分くらいの休憩の後に第1ステージの説明をさせていただきます。」
「協力者を作ってもいいですし、どうぞ 自由に過ごしてください。」
「私の呼び方はそうですね・・・司会者とでも名乗っておきます。」
「それでは、また後ほど。」
そう言って司会者がいた場所にタイマーのようなものが出てきた。周りは既にどうするかを話しているもの、混乱しているもの、やる気に満ちているもの、どうでもよさそうなものに別れた。
とりあえず俺は様子見ということで20分間を下調べに使うことにした。ここにいる人数は数百・・・400くらいだと思う。十分に多いと思う。
20人くらいでグループを作ってるようなとこと一人のところに分かれたみたいだ、もちろん俺は一人だコミュニケーションなんて取れる気がしない。
そうこうしているうちに20分があっという間に過ぎた
「それでは第1ゲームの内容、クリア条件を発表します」
タイマーが消えてその場所に司会者が出てきた
「宝物1つ、白鬼100匹」
は?まてまてまて、鬼100だと?明らかに多いぞそいつに捕まったら死ぬんだろ?
「それではステージへと移させてもらいます。」
「第1ステージクリア目指して頑張ってくださいねー。」
そう言うと同時にその場所はなくなり全く別の場所になった・・・その場所は住宅街であった。