終幕の刻
仰向けになり、青白く輝く天を見つめる耀。その胸に身を預けるように、ゾーヤが静かに覆いかぶさる。
二人は無言のまま、過ぎゆく時間に心を委ねた。戦いの意味を問うことすら、もはや虚しい。
「はて、先程まで戦場であったはずじゃが?」
声に視線を向けると、呆れた様子の伊耶那美とミスティが、二人を見下ろしていた。
「ミスティか。終わったか?」
「殿は何をしておったのかの?」
「戦っていた……見たら分かるだろう?」
「して、どちらが勝ったのかの?」
「——俺の負けだ」
耀の胸でゾーヤが、頬を染め微笑む。
「君よ、少しは慎まれては如何か」
伊耶那美の呆れた声に、耀はバツが悪そうに答える。
「すまなかった。つい熱が入ってしまってな……」
その続きを遮るように、ミスティが口を開く。
「殿、言わせてもらうがの、戦が始まって最初にゾーヤが来たときには、女の顔になっておったぞ」
「ああ、戦場を経験して成長したんだろう」
ミスティが小さく首を振り、呆れた笑顔を浮かべた。
「君よ、消え失せたる兵らは、いかに相成ったのか?」
「魔力になった」
伊耶那美の瞳がかすかに揺れる。
禁忌と言ったはずの魂食いを、当然のようにやってのける耀に、大きなため息を漏らす。
突然、耀はふと気づいたように、起き上がり、ゾーヤを抱き寄せた。
「ゾーヤ、あいつらを迎えに行ってくれ」
「——あっ」
ゾーヤもふと気づいたように、慌てて身支度を整える。
「全く、戦闘の最中にすっぽんぽんで寝る傑物は、殿くらいのものじゃ」
「私もいる」
なぜか胸を張るゾーヤに、ミスティは笑顔を向けた。
「褒めておるのではないわ」
ミスティの言葉が終わる前に、ゾーヤは影のように闇の中へと消えた。
「君よ。捕えしこの者共、いかように致すおつもりか?」
伊耶那美の背後で、白い鎧に身を包んだ三人の騎士が、雷神に捕らえられていた。
耀は意外にも端整な顔立ちの彼女らを一瞥し、小さくうなずくと、ミスティに視線を向ける。
「ミスティ、悪いがアンナを連れてきてくれ」
そう言って手を向けると、空間に澱みが生じる。
「承知した」
ミスティは迷いなく、影のようにそこへ消えた。
「はて……器の大きさ、吾に測りかねる御方かと思えば、ただのうつけに過ぎぬやもしれぬ」
「どっちがいい?」
「どちらとて、吾には構わぬ」
伊耶那美は静かに耀に身を寄せた。
彼女の髪がふわりと揺れ、仄かに甘い香りがする。
耀が僅かに目を伏せると、伊耶那美は微笑み、そっとその頬に手を添えた。
「助力、まことにありがたく思うておる」
囁く声は夜の風よりも優しく、指先が彼の肌を撫でる。
耀が息を呑む間もなく、伊耶那美はゆっくりと顔を近づけた。
触れるだけの口づけは、炎よりも穏やかで、しかし、氷よりも深く沁みる。
唇が離れた瞬間、耀が低く呟く。
「いや、今回の戦いは俺の存在が招いたものだろ。悪かったな」
伊耶那美はふっと微笑み、耀の瞳を見つめる。
「もはや、言の葉は不要」
それは、誓いのように、祈りのように、甘くも切なさを漂わせた。
伊耶那美を抱き寄せる耀の背中に、突き刺さるような殺気が走った。
「私では足りなかったの?」
十人の少女を引き連れたゾーヤが戻ってきていた。
「なぜゾーヤがここに!」
「裏切ったのですね!」
「卑怯者!不利とあっても戦うのが努めです!」
捕らえられた三人の騎士が、一斉にゾーヤへと罵声を浴びせる。
耀が軽く片眉を上げ、囁くように問う。
「こいつら、聖女の騎士か?」
ゾーヤは小さくうなずき、騎士たちに向かってゆっくりと歩み寄った。
「裏切ったんじゃない。最初から耀の女」
まっすぐに睨みつけてくる三人の怒りに満ちた瞳を、ゾーヤは余裕の微笑みで受け止める。
そして、一歩、さらに一歩と距離を詰めると、唇の端を僅かに持ち上げた。
「あなたたちより先に『女』になった」
その言葉に三人の顔が凍りつく。
ゾーヤはくるりと耀のほうへと向き直り、その腕にしなだれかかる。
「可哀想な喪女」
つぶやくようなその一言が、騎士たちの誇りを深く抉った。
「どうするの?この喪女たち」
ゾーヤが小さく笑うと、耀は淡々とした声で答えた。
「——少し、思うところがあってな」
耀は少し考え込むようにまぶたを閉じた。少しの沈黙の後、ゆっくりと開いた瞳は少女たちを見回す。
「先にお前らのことを決める」
耀をゾーヤが流し目で見つめる。
「この子たちどうするの?みんな食べちゃう?……やっぱりロリコン?」
ゾーヤのからかうような言葉に、耀はふと何かを思い出したように彼女の両肩を掴む。
「ところで、ゾーヤは何歳なんだ?」
「分からない……五十歳は超えてる」
「……終わったあとで聞くのもなんだが、安心した」
「でも、十六歳から成長してない」
「……セーフだ」
耀はゾーヤを離すと、おもむろに周囲を見回し、静かに呼びかける。
「出てこい、ラウム」
その声に応じるように、一羽のカラスがどこからともなく舞い降りる。そのカラスを中心に黒い霧が渦を巻き、やがて人の形を成していく。霧が晴れると、そこにはラウムが静かに佇んでいた。
「いつから来ていた?」
「爆炎が上がった頃であるな」
「見てたの?変態」
ジト目を向けるゾーヤを一瞥し、ラウムは肩をすくめる。
「変態は、年端も行かぬような娘を手篭めにした、その男であろう」
「ラウム、こう見えても五十過ぎてるんだ」
「恐らく身体も精神も、十六のままであろう」
ラウムは再びゾーヤに目を向け、その瞳をじっと見つめる。
「汝はその歳にして、これだけの娘たちの母親代わりをしてきたのであるな。辛かったであろう」
ゾーヤの目に涙が浮かび、小さくうなずく。
「……この子たちだけは、守りたかった」
悔しさの滲む声が静かに震えた。
ラウムは耀に視線を戻し、彼の瞳を覗き込む。
「案ずるな。其方の言いたいことは心得ておるゆえ」
「頼めるか?」
「問題あるまい。ちょうどカリサとヴァレリアに屋敷を与えたゆえ。共に暮らすと良いであろう」
「勉強も教えてやってくれ」
「ヴァレリアに任せておけば問題あるまい。あの娘は、学も知識も豊富である」
「——頼む」
「では、連れて行くとしよう」
ゾーヤは少し逡巡したあと、耀を見つめる。
「……私は、そこの喪女の行く末を見たい」
ラウムは小さく笑い、軽くうなずく。
「直ぐに戻ってくれば良かろう」
「うん」
ラウムを中心に黒い霧が渦巻き始め、ゾーヤと少女たちを包み込む。
やがて霧が静かに晴れると、その場には誰の姿もなかった。
「遅くなってすまぬの」
声と同時にミスティがアンナを伴って戻ってきた。
同時に空間の澱みは消え去り、何もなかったかのように青白く輝いている。
「何かあったか?」
「レイ殿がわがままを申しての。苦労したのじゃ」
アンナが静かに、耀に歩みよる。
「ご主人様、どうなさいました?まさかお怪我を——」
伊耶那美とミスティはうつむき、決してゾーヤと絡み合っていたと言わないよう、目で合図を送る。
そんな気遣いを気にもせず、耀は捕えられている三人を指差す。
その三人を見たアンナは、思わず息を飲んだ。
「こいつらの指揮を取っていた女に見覚えがあってな、いろいろ思い返してみたんだが…」
アンナが呟く。
「聖女の騎士……」
「そうだ、お前の記憶だった」
アンナはゆっくりと足を踏み出し、捕えられた三人を見つめる。
その瞳に宿る感情は、誰にも読み取れない。
張り詰めた空気が場を支配し、沈黙が落ちる。
その静寂を破るように、一人が叫ぶ。
「あなたは、悪魔の子!アドリエンヌ様に殺されたはず!」
アンナは三人を一瞥し、静かに語り始める。
「やはり覚えているのですね……あの時の私を、どれほど笑ったことでしょう」
「ええ、あなたが聖女アドリエンヌ様を助けたからこそ、私たちの口添えで処刑されたのですもの」
「なぜ……?それだけでは足りず、家族まで?」
「貴族の生まれでない者が、聖女の騎士を目指した報いですわ」
「そうですか……ですが、一つだけ訂正を。私はもう『悪魔の子』ではありません。『悪魔のメイド』です」
「なるほど、それでそんな道化のような姿を?ええ、あなたにはお似合いですこと」
「あなたのようなものを囲う悪魔とは……どのようにして堕ちたのか、想像に難くありませんわ。よほど下等な存在なのでしょうね」
三人は互いに顔を見合わせると、口元を隠すようにうつむき笑い始めた。
振り向いたアンナを、耀はただ静かに輝きのない深淵のような瞳で見つめた。
「ご主人様……この者たちを、どうなさるのですか?」
「アンナに任せる」
アンナの視線が雷神に向けられた。
その眼差しは、かつて蹂躙された時と同じ冷酷な輝きを帯びていた。記憶が脳裏をよぎり、無意識に一歩、後ずさる。
「その三人を離してください。どうせここからは逃げられないのです」
伊耶那美は、雷神の視線を静かに受け止め、ゆっくりとうなずいた。
拘束を解かれた三人は、ゆっくりと立ち上がり、侮蔑に満ちた視線をアンナに向けた。
「まさか、助けたつもりですか?ふざけるのもいい加減にしなさい」
その嘲笑を、アンナの落ち着いた声が遮った。
「剣を抜きなさい。私に勝てば、ご主人様があなた方を見逃してくださるでしょう」
「思い上がりも甚だしいわね」
「悪魔の子風情が、聖女の騎士に勝てるとでも?」
「命が惜しいなら、今のうちに謝罪なさっては?」
アンナは一歩前に進み、変わらぬ口調で話しかける。
「覚悟があるのなら、どうぞ遠慮なく私を殺してください」
聖女の騎士たちは、一斉に剣を抜いた。それと同じくして、アンナの手に漆黒の槍が現れる。
「下賤の者には、ふさわしい槍ですこと」
「その禍々しさ、そのままあなたの生き様を表しているのでしょう?」
「いいえ、きっと死に様ですわ」
アンナの口元に微かな笑みが浮かぶ。
「どうしました?口喧嘩に応じるつもりはありませんよ」
その時、不意に耀の声が響く。
「お前ら三人が負けても、帰してやる。だから心配することは何もない」
その言葉が合図のように、聖女の騎士たちは一斉に斬りかかった。
次の瞬間——黒い槍が一閃する。
静寂の後、槍の石突が地面を叩く音が響くと同時に、聖女の騎士三人の首が地に転がった。
「正妻殿、まこと見事なり」
伊耶那美の静かな声が響くなか、アンナは目を閉じ、ゆっくりと天を仰いだ。
「少し腕が落ちていないか?」
「でも、聖女の騎士の誰も勝てない」
鈴を転がすような透きとおる声が、耀の言葉に続く。
——しかし、アンナはそれをまるで聞かなかったかのように、耀の前にひざまずく。
「ご主人様、ありがとうございました」
「少しは気が晴れたか?」
その瞬間——槍の穂先が、一閃。鋭く耀の喉元へ突きつけられる。
「いいえ。その背中に抱きついている女は誰ですか?」
殺気が滲むアンナの声。だが、耀の背中にいる女は、それをまるで意に介さない。
「私はゾーヤ。耀の女」
槍の穂先がわずかに耀の首を撫でる。
「聞き間違えでしょうか?」
低く響くアンナの声に、場の空気がさらに冷え込む。
「……間違えた」
「そうでしょう」
「耀に——女にされた」
その一言で、空気が凍りついた。ただ見ているだけだったミスティ、黄泉醜女、雷神までも、息を呑む。
——静寂が、張り詰める。
「正妻殿、そこまでにしておかれよ」
張り詰めた空気を切り裂くように、伊耶那美の声が響いた。
「君に女が寄るのは、致し方なきことよ」
宥めるようなその言葉に続くように、ミスティが小さく肩をすくめる。
「アンナ殿、殿は拒まぬ男であるゆえ、妾たちにはどうにもできぬ」
その一言に、アンナは静かに息を吐く。
呆れとも、諦めともつかぬ表情のまま、彼女の手から黒き槍が掻き消えた。
「そのとおりですね」
言葉とは裏腹に、微かな棘が滲んでいた。
アンナは再び、耀に頭を垂れた。
「私が仕えるべきは、あなたでした」
その様子と言葉に、耀は首を傾げる。
「……何を言い出すんだ?」
「私の過去を知り、理解してくれたのは、あなただったようです」
「俺だけとは限らないだろう?」
「いいえ——」
アンナはゆっくりと顔を上げ、耀の瞳をまっすぐに見つめる。
「過去の記憶を共にしたとき、私が見たのは、もうひとりのあなたの記憶だけ。あなた自身のものは、どこにもありませんでした」
「……それなのにあなたは、混乱の中で冷静に私の記憶を辿り、聖女の騎士を私の前に引きずり出してくれた。それはあの夜あなたも私の記憶を知った証拠です」
これ以上、余計なことを口走らせまいとするかのように、伊耶那美とミスティがゾーヤに厳しい視線を向ける。
「私は、仕えるべき相手を——間違えていました。何の見返りも求めず無条件に私を受入れてくれたあなたこそ、私のご主人様です」
静かに絞り出した言葉とともに、アンナの目から涙がこぼれ落ちる。
ミスティがゆっくりと口を開いた。
「アンナ殿、殿に仕える時は、今ではないと思うのじゃ。何も間違えておらぬ」
慰めにはならぬ言葉。だが、それが誤りではないことを暗に伝えていた。
「アンナ、俺はしばらく自分の世界に隠る……ひとりでいたいだけじゃない。三千人以上を魔力に換えた。だから、暴走しないようにする必要がある」
「……もう、会えないのですか?」
アンナの問いに、耀は少しだけ目を伏せた。
「分からない。ルシファーやラウムの言ったことが正しければ——いつか、会える日が来るかもしれない」
「……分かりました。今は、時を待ちます」
静かに決意を固めるアンナの言葉を聞きながら、ゾーヤがさらりと言葉を挟んだ。
「大丈夫、あなたの分まで私が可愛がられる」
「吾が君に大事なきよう、吾が取り計らう。ゆえに、正妻殿、どうか安んじられよ」
「いつか——私も……可愛がってください」
ゾーヤと伊耶那美に続き、アンナがそっと囁く。
耀がじっとアンナを見つめる。二人の間にある、見えない深い溝を埋めるように、ゾーヤが微笑み声をかける。
「耀、約束してあげて」
耀は一拍置き、ゆっくりとうなずいた。
「分かった。アンナ、約束しよう」
「……はい!」
アンナの瞳が、少しだけ揺れた。
アンナが落ち着いたのを見て、耀がゾーヤに声をかける。
「ゾーヤ、一瞬だけ元の世界に戻れるか?」
「ラザールのところ?」
耀はアンナに切られた、三人の聖女の騎士を指差す。
「いや、人通りの多い場所に——その首を置いてきてくれ」
ゾーヤは少しだけ目を見開いたが、すぐに口元を緩めた。
「……耀は約束を守る……分かった。すぐに帰る」
「そのまま、あの子たちのところに行ってやれ。いろいろ不安だろう」
「大丈夫。カリサとヴァレリアもいるから」
その名を聞いた途端、アンナの表情が再び曇る。
「ご主人様……聞いたことのない女性の名前が聞こえましたが?」
「やっぱり、ラウムのところに行く」
ゾーヤはそう言い残すと、地面に転がる三つの首を乱暴に拾い上げ、闇の中へと消えていった。
「ご主人様……お答えください」
「いずれ紹介しよう。俺の朋友だ」
「そうですか……いつまで友の範囲でいられるか……」
アンナは伏し目がちに言いながらも、その声には微かな棘が混じっていた。
耀は答えず、ふと伊耶那美に視線を向ける。
「伊耶那美、男の死体はあるか?」
「そこらに、いくつか転がっておる」
「お前の配下か?」
「吾が下僕は、死してなお、我が身へと還るのみ」
「なら、状態のいいものをひとつくれ。できれば若い男がいい」
「……何を為すおつもりか?」
「試したいことがある。うまくいけば、概念世界での身体を得て、魔力をそれに移せる」
「心得た。傷浅き骸、君のもとへ届けようぞ」
耀はミスティに視線を向ける。
「ミスティ。疲れただろう、戻ったらゆっくり休むといい」
「うむ。真由美殿の膝で休ませてもらうかの」
小さく微笑むミスティを見届け、耀は続いてアンナに視線を移し、優しく髪を撫でた。
「アンナ、みんなを頼むぞ」
「はい。お任せください」
「邪魔するやつはいなくなったはずだ」
「そうじゃの。あの損害はそう容易に回復できまい」
耀は静かに天を仰ぐ。
「人間の世界はもう暖かくなる頃だろう。存分に楽しんでくれ」
「はい、感謝いたします」
「じゃあな」
耀が伸ばした手の先で、空間が揺らぎ、淡い澱みが生まれる。
アンナとミスティは迷いなくその前へと進んだ。
澱みに足を踏み入れる直前、ふたりは同時に耀を振り返る。
耀がゆっくりとうなずいた。
その瞬間、空間の澱みが波紋のように広がり、ふたりの姿はすっと溶けるように消えていった。
「……これにて、悔いはなきか?」
背中から届いた伊耶那美の声に、耀は振り向いた。
「ああ、これでいい。あの世界は俺がいるべき所ではない」
「左様か。黄泉醜女四柱、新たに産み出さん。君に仕えさせても差し支えなきや?只今のままでは、男子ひとりにて、何かと難儀もあろうてな」
「伊耶那美がそれでいいなら、俺は拒まない」
「黄泉醜女四柱、侍女とは名ばかりにて、君の目付といたそう」
伊耶那美はそう言い残し、微笑を浮かべながら歩き去っていく。
耀はその背中を目で追いながら、ふと空を仰ぐ。
どこまでも青白く輝く空間が広がり、吸い込まれそうな錯覚を覚えた。
まるで、自分の存在そのものが境界を失い、どこか遠くへと溶けていくような——
終わった……
再び空間の澱みを作り出す。
その先には、自宅のリビングが見える。もうひとりの俺の帰りを、みんなが待っているようだ。
「——帰るか」
そう呟くと、足を踏み入れた。
お読みいただきありがとうございます。楽しんでいただけたなら幸いです。
休憩時間や移動時間に書いていますので、のんびり投稿を進めます。
出来上がっているあらすじから考えて、R15設定にしました。




