表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
笑えるように  作者: 遠藤 敦子
3/20

3

 大金が引き落とされている割に、妻の見た目は劇的に変わっているわけではない。高いブランド物を身につけている感じではなかったから。妻は働き出したのに、そんな大金が必要になるほどの何が起きたのかと気になって仕方がなかった。まさか借金とか? それともホストか誰かに貢いでいるとか? 僕はぐるぐる考えるようになる。

 帰宅時間が遅くなる日が増えたこと。3万円以上の大金が僕への相談もなしに貯金用口座から引き落とされていること。僕はもう、妻を信用することができなくなった。これで浮気や誰かに貢いでいることが発覚したら、離婚しようと考えていたくらいだ。

 僕は意を決して、興信所に妻の素行調査を依頼する。興信所の若い男性職員は「浮気調査というと、女性の方が旦那さんの浮気を疑って調査を依頼されることが多いんですけど、最近は男性の方から奥さんの浮気を疑って調査依頼されるケースも増えてきてて……」と言っていた。それで彼は僕の相談内容に驚かず、耳を傾けてくれる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ