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笑えるように  作者: 遠藤 敦子
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 妻は外で働き始めてから、最初の1ヶ月は18時前には帰宅している。というのも勤務時間が9時から17時までと決まっており、定時で帰ることができていたからだ。僕より帰宅時間が早いので、夕食の準備はいつも妻がしてくれていた。

 しかし入社して2ヶ月以降は、妻の帰宅時間が22時や23時になることが増える。帰宅時間が遅くなる理由として、「残業」「同僚の送別会」「新人社員の歓迎会」と妻は言っていた。今思うとおかしな話だけれど、僕は妻の言うことを信じて疑わなかったのだ。後から冷静に考えると、「残業が多く、さらに人の入れ替わりが頻繁に起きるなんて、妻が勤めているのはどんなブラック企業だよ?」という話だが。

 妻の22時台や23時台の帰宅ーー理由は変わらず、残業か歓迎会か送別会だったーーが3ヶ月以上続くようになり、さすがの僕も妻の浮気を疑うようになった。さらには、将来マイホームを購入するために貯金していた口座から3万円引き落とされていることも発覚する。多いときは10万円引き落とされたこともあった。

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