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笑えるように  作者: 遠藤 敦子
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 27歳のとき、僕はマッチングアプリで知り合った同い年の女性と結婚した。妻は結婚前に販売員として働いていたけれど、本人の希望で専業主婦になる。女性が多い職場だったので、女性特有の人間関係に疲れたと妻は言っていた。私は働くのに向いていない、とも。

 僕は仕事、妻は家事に専念するという役割を果たしていた。マッチングアプリで知り合ったので共通の知り合いはいない。けれど、もはやどのようにして出会ったかということを忘れそうになるくらい仲良しだ。なんでも気兼ねなく相談し合える関係だと思っていた。それなのに……ーー。

 結婚して1年が経ち、妻から相談を持ちかけられる。

「家にいても暇だし、私も外で働いても良い?」

正直な話、僕1人の稼ぎでは生活費がカツカツになることもあったので、妻がそう言ってくれるのはありがたかった。何しろ妻が働いてくれることで、家計にゆとりができるから。僕が快く了承すると、妻は就職活動に励むようになる。就職活動の結果、妻は小さな会社の事務として働くことが決まった。家庭との両立を考え、正社員ではなく契約社員として勤務することにしたそう。僕はこのとき、これが破滅の始まりだったとは知らずにいた……ーー。

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