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【プロット】ゴミ屋敷にいる面倒くさがり屋の幼女

 物心ついたときから、家の中はおもちゃで溢れていた。

 両親は共働きで、近所の託児所に預けられることが多かった。

 だが、父親が借金返済で苦しんでいることを理解する歳になると、

「れいちゃん、一人で遊べるよ。

 ラーメンのおじさんに電話してご飯も食べられウから、お家で遊んでいたいな」

 思い切って自分から言ってみた。

 お金のことで度々揉めている両親を、これ以上見たくなかった。

 託児所も安くはない。

 実際一人で遊んでいると楽しいし、好きな動画も見放題。

 大好きなタンメンを心待ちにしながら今日もブロックを組んで花畑を作っていた。

「お待ちどうさま」

 ラーメンのおじさんにお金を渡すと、ニッコリと笑って、

「小さいのに偉いね」

 といつも言ってくれる。

 片付けができないので、ゴミだらけの廊下で割り箸を取り出し、ラーメンにかかったラップを取る。

 むわっと熱気が指先にかかって、火傷するかと思うほどに熱い。

 指をふうふう吹きながら麵をつまみ上げた。


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