表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

70/317

【プロット】牛丼屋で夕飯を食べるFXで有り金全部溶かしたスクールカウンセラー

 決められた地域を行き来して、一人当たり1時間ほどのカウンセリングをしている私は、牛丼屋にいた。

 スクールカウンセラーという仕事は最近になってニーズが増えてきている。

 様々な理由で家庭に問題を抱え、集団に馴染めなくなった児童生徒が対象になる。

 子どもたちが復帰できるかどうかは、自分の技量というよりも家庭にかかっている。

 経験からそう思うのだが、カウンセリングを擦れば原因がわかって立ち直ると思われがちだ。

 そもそもメンタル不調は一筋縄ではいかない。

 そして、カウンセリングは治療ですらない。

 病院で行うカウンセリングが保険適用でないのだから明瞭である。

 だが現場では切羽詰まっている。

 すぐに解決しないと学校はたちまちパンクするからだ。

「どうしようもないんだよ」

 と匙を投げたくなる案件ばかりである。

 カウンセラーほど報われない仕事はないし、ストレスを抱える人種である。

 そのはけ口はFXだった。

 スマホを叩き、残高を確認した。

「牛丼大盛、サラダセットです」

 いつものやつが運ばれると同時に凍りついた。

 大損が出て、手数料を引くと手元資金がなくなっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ