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【プロット】天真爛漫な声優が、中学校で

「沙耶、これ食べる?」

 ウインナーを一本差し出すと、満面の笑みで口へ放り込む。

「うわっ、おいしい!

 ありがとう」

 もぐもぐと噛みながら両手を頬にあてる。

「ああ、おいしいものを食べると幸せだなあ」

「ねえ、高校に行ったら何するの?」

 まだ口をもぐもぐさせながら、宙を見つめた。

「うーんと…… おいしいウインナーをたくさん食べたいから、お肉屋さんとか」

「ちょっとあんた、昨日声優になりたいって言ったじゃない」

 こんな天真爛漫さが沙耶の武器だった。


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