【プロット】ミラーラビリンス2
すべてが鏡に映し出され、具現化する」
鏡迷宮は、ユウの心の迷宮でもあった。
過去のトラウマ、果たせなかった夢、そして、向き合いたくなかった自分自身の影。
鏡迷宮は、それらを容赦なくユウに突きつける。
鏡迷宮の奥深くへ進むにつれ、ユウは自身の心の闇と向き合うことになる。
過去の自分自身の姿、あるいは未来の自分が、ユウに語りかける。
それは、ユウが目を背けてきた自身の心の声だった。
「お前は、いつまで逃げ続けるのか」
鏡迷宮の中心で、ユウは、自身の心の影と対峙する。
それは、ユウが恐れ、拒絶してきた自分自身の姿だった。
心の影との対話を通して、ユウは、自身の弱さを受け入れ、過去と向き合い、未来へと進むことを決意する。
心の影が消え去ると同時に、鏡迷宮は崩壊し始める。
ユウは、崩壊する迷宮の中を駆け抜け、再び鏡の世界の入り口へとたどり着く。
鏡の世界から抜け出したユウは、以前とは全く違う景色を目にする。
それは、心が浄化されたことで、世界が美しく輝いて見えたのだった。
古びた洋館の地下室の鏡は、もはやユウを誘うことはなかった。
ユウは、鏡に背を向け、新たな一歩を踏み出す。
鏡迷宮での経験を通して、ユウは、心の闇を乗り越え、自分自身を受け入れることができたのだった。