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【プロット】記憶を売る男

 記憶を売買できる世界で、記憶を失った男が自分の過去を取り戻そうとする。しかし、彼の記憶には、世界の命運を左右する秘密が隠されていた。


 俺は一体、何者なのか。

 ある部分の記憶がすっかり抜け落ち、子どものころの記憶と最近の記憶が繋がっているような違和感があった。

 空白の時期に、何か重大な秘密があるのではないか。

 そう思い始めたのは、時々自分を観察する視線を感じるようになってからだ。

 この前はカフェに入ったときに、新聞の裏からちらちらとこちらを見ている男がいた。

 マンションに帰ってきて、自動ドアを開けた瞬間、路上駐車している黒塗りの車から、窓越しに見られている気がした。

 手がかりがないわけではない。

 毎朝円周率の計算をする癖があって、スラスラと数千桁まで言えるのである。

 なぜこんな特技があるのか、理解できないが恐らく空白の時間に関係しているのだろう。

 そう、俺は数学者なのではないか。

 何かの暗号を解く鍵を握っているのではないか。

 だからつけ狙う奴らがいるのだ。


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