表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

171/317

【プロット】感情を失った海外ツアーガイドが、花火大会で思いにふける

 人気のパリやローマへ旅行客を案内する海外ツアーガイドは、時差に悩まされメンタル不調に(おちい)る者が少なくない。

 河川敷に佇む綾乃は、ため息交じりに夜空を見上げた。

 お客さんと一緒にいると、疲れた顔を見せられない。

 そして、トラブルは日常茶飯事である。

 そんな毎日が、少しずつ心を削り取っていった。

 夜空にパッと花が咲いたように広がる花火を見上げて、疲れた心を慰めようとして出てきたのだが、騒がしさに落ち着かなかった。

 ぼんやりしていると、喧噪の中に子どもの鳴き声が混ざっていることに気づいた。

 その声は、どうやらフランス語のようだった。

 子供の脇にしゃがんで話しかけてみる。

 流暢(りゅうちょう)な言葉に安心したのか、落ち着きを取り戻した子どもが、迷子になったと言った。

 綾乃は手を取って、一緒に喧噪の中心に向かって歩いて行った。

 本部で放送を流してもらうと、すぐに両親が駆けつけて何度もお辞儀をして去っていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ