表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/317

【プロット】トイレを我慢している清掃スタッフが、VR空間にいる。

 VR空間には、当然ながら(ちり)一つない。

 誰もゴミを捨てないのは、捨てても地面に保持されないためである。

「この世にはなぜゴミがあるのだろう ───」

 唐突な問いは、普段清掃スタッフをしているせいだった。

 ゴミは不要物である。

 プログラミングするときに、ゴミを表現すること自体も不要である。

 その不要物をメシの種にする自分は、バーチャル世界では不要物になる。

 コントローラーを置き、頬に手を当てた。

「俺は不要物か ───」

 先ほどから、トイレに行きたくなっていたのだが我慢していた。

 考えがまとまるまで入らないつもりだ。

 外国に行くと、トイレも有料である。

 清掃スタッフにチップ程度のコインを置いていくのである。

 なぜ日本は清掃スタッフを空気のように扱うのだろう。

 バーチャル空間で出会ったネット民に尋ねてみた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ