表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

77/89

76 森の果て

「ここ……なのか?」


 どれだけ時間が経ったのかは分からない。太陽が真上にある事から、十時間以上は経っていそうである。


 そんな中、ナルヤは一つの洞窟を見つけた。それも、しっかりと入口が見えないようにカモフラージュされたものだ。


 今までも何度か洞窟を見つけはしたが、今回は期待値が違う。ナルヤは大きく息を吸い込み、洞窟に向けて叫んだ。


「メェェェイ! ザァァァド! 僕だ! ナルヤだぁぁぁぁぁ!」


 洞窟内を声がこだまする。それから数分、奥からドタドタと音が聞こえ、一人の魔族が姿を現した。


「ナルヤ! 来てくれたんだ!」

「久しぶり。メイは元気にしてたかい?」

「うん。お兄ちゃんとここで遊んでたんだ」


「メイ! 嬉しいのは分かるが、そんなにはしゃぐな。高貴なる魔族の名に汚れがつく」


 言って洞窟から出てきたのはザードだ。相変わらず、態度はドライである。


「ナルヤ。ミユキは一緒ではないのか?」

「その事で話がある。君達に教えてもらいたい事があるんだ」


◆◆◆◆◆


 ナルヤはザードとメイに、今までの事を話した。

 

 魔族も魔力を扱うので、これを知れば敵になる可能性がある。だが、彼らに聞くしか道はない。はたして乗ってくれるのか。


「僕はミユキを助けたい。お願いだ、共に戦ってくれとまでは言わない。魔王の力のありかを教えてほしい」


「我達は魔族、恩は返す主義だ。ミユキのピンチとあれば、戦わぬ訳にはいくまい」

「メイ、ミユキお姉ちゃんともっと遊びたい」

「二人共……」


「着いてこいナルヤ。魔王の力が宿りし剣──魔剣の元へと案内しよう」

「ありがとう」

カウントダウン

       11time

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ