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59 王都

「ねぇ、アレ!」


 仮眠を取っていたナルヤを起こしたのは、そんなミユキの声だった。ナルヤは目を手で擦りながら窓の外を覗いた。


「うわっ!」


 見えたのは、何十メートルあるのか分からない程の巨大な城壁、今まで見てきたどの町と比べてもスケールが段違いな建物群、極め付けには、中央に聳え立つ王城が見える。


「これが王都か」

「そうか。ナルヤは初めてだもんな」


 ユノは村が王都に近いため、稀に来る事があるそうだ。ミユキも来たことがあるそうで、王都の外観を知らなかったのはナルヤだけである。


 中は一体どうなっているのだろう、期待を胸に膨らませながら、馬車での時間を過ごした。


◆◆◆◆◆


 到着したナルヤ達は、馬車を降りる。だが、何か物足りないような気がする。


「そうだ。ミユキ、今回は叫ばないんだね」


 今までは町に着く度にやたらとテンション高く叫び声を上げていた。王都ならいつも以上にそうしてもおかしくない気がするのだが、ミユキから帰ってきた答えは、


「あっうん。楽しみだね」


 という歯切れの悪いものだった。


「どうしたミユキ、元気ねぇな?」

「うーんなんでなんだろう。朝ご飯が少し少なかったせいかな?」

「なら昼は沢山食わねぇとな!」

「いや、結構食べてなかった?」


 確か朝ご飯はおにぎり三つに唐揚げ二つ。元気が極端になくなる程少なくはないような……。少し疑問に思ったナルヤだが、深くは聞かないことにした。


「まあ観光もいいけど、まずは修練出来る場所を探さないと」

「それなら修練場があるよ」

「修練場? そんなのあるんだ……」


 流石王都、設備も他の町とは比べ物にならないようだ。


「修練場はスゲェぞ。体を鍛える為の設備が揃ってやがる」

「それは楽しみだ。あっ今日しかしっかりと特訓出来る日はない。いつもより厳しく頼むよ」

「任せろ!」



カウントダウン

       4day

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