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ヌベールの映画の旅  作者: ヌベール
第4部 他の面白かった作品
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浮草

1959年の日本映画です。


小津安二郎監督の作品だ。

1934年に小津監督が作った「浮草物語」を自分自身でリメイクしたものだそうで、1963年には小津安二郎の追悼企画として、テレビドラマにもなったそうだ。


旅芸人の一座と、その座長の家族に焦点を当てた作品で、座長とその連れ添い(京マチ子)との喧嘩や,川口浩と若尾文子の初々しいキスシーン、父と子の確執など,小津作品としては物語に比較的起伏が多い方なのではないかと思う。


しかし画面は相変わらず素晴らしく、ワンカットワンカットが絵のように考え尽くされていて美しい。


旅芸人の一座が船で港のある町に着く。そこで暫く興行を打つ予定なのだが、その町には座長の駒十郎の妻と、おじさんということにはしているが、本当は実の息子である清(川口浩)が住んでいた。


清は高校を卒業して、更に上の学校へ行くのにお金を貯めるため、郵便局でアルバイトをしている。


駒十郎はその町に着くと待ちかねたようにその自分の家へ行き、おじさんとして清と釣りに行ったり、将棋をしたりする。しかしそこには妻(杉村春子)もいるわけである。


この一座がこの町に来たのは12年振りで、駒十郎の事情を知らない一座での連れ添いすみ子(京マチ子)は、座長を怪しみ、一座の花、加代(若尾文子)に、小遣いを渡して清を誘惑させるのだが・・・。


話はちょっと跳ぶ。

私は18歳の時、麻布のスーパーマーケットの肉売り場で対面販売のアルバイトをしていたことがあり、その頃よく来てくださる女優さんの1人に若尾文子さんがいた。

18の私には,「昔の女優さん」という認識しかなかったが、こうして改めて見てみると、綺麗な方である。

若くて世間知らずとはいえ、18の頃でさえ「昔」という認識だったのだから、今はどう考えればいいのやら。


ところでこの作品、YouTubeを開いてみたら英訳付きであがっていた。ただ、機械で変換しているらしい変な日本語の字幕も付いていたのでご注意を。


しかし今見ても、これだけ丹念に作られた映像はそうそう見られない。

19歳の頃、スペインで見まくっていた頃は何とも思わなかった小津作品だが、今は「秋刀魚の味」を見て以来すっかりファンになってしまった。


だから小津作品はまた取り上げたいと思っている。

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