青いパパイヤの香り
1993年、ベトナム、フランス合作映画です。
きょうはひどく疲れが出た。
明日金曜日から有給休暇を取ったので随分久しぶりの4連休で、仕事が終わるとどっと疲れが出てしまった。
それでもこの映画は観たかった。
随分前に観て、その不思議な世界に随分癒された記憶があった。
今回観て、物語は全く覚えていなかったのだが、持っていた前回観た時の印象は、さほど間違っていなかった。
何の物語があるわけでもない。覚えてなくて当然だ。しかし観終わって、疲れた心に何か温かなものが湧き出してくるのを感じた。
ステキな映画だと思う。
内容は少女ムイ(10歳の設定らしい)が、都会の大きな屋敷に住み込みの使用人として雇われるところから始まる。
まだまだ子供で,純粋な心を持ったムイは、使用人としての仕事を覚え、仕事に励みながら、色々なその家の事情に囲まれながらも、細やかな感性を捨てることなく、瑞々しい心を大切に生活していく。
見ていて1番心配だったのは、小学生くらいの男の子が2人いるその家で,男の子に意地悪されないかということだった。
実際、ちょっと嫌がらせみたいな事もされたりするが、大きなキズを負うような事件は幸い起こらず、10年間が過ぎる。
ムイは綺麗な大人の女性に成長していて、その家の長男の友人クエンのもとで使用人として働いてた。
本当に,なんてことない話である。
ひとつだけ言えば、最後はハッピーエンドだ。
不思議なことに、なぜか私は(多分多くの人が)このなんてことのない物語に惹かれ、ついつい最後まで観てしまう。
そして、観終わって、なんてことはなかったな、と思いながらも心に温かな感情が湧いてくる。
不思議な映画である。
多分作り手の感受性によるところが大きいのだろう。
私などはただ、細かい美しさや良さを、認識しきれないだけで、無意識に感じているのだと思う。
静かな温かさに触れたい方にオススメの映画です。




