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熟したトマト  作者: naomitiara-tica
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結婚生活

この物語は全て創作です。モデルはありません。

治子はとにかく、身体を疲れさせる事に専念した。



手始めに、子供達が幼稚園や学校に行ってる間に、市でやっているダンス教室に入る事にした。



洋裁もたまにはやったのだが、子供服は直ぐに出来てしまい、大したところにも出かけ無いのに、自分のものをしみじみ作る気にもなれなかった。



ヒップホップやジャズなどのダンスは治子にあっていたらしく、その後も随分、治子の人生を助けてくれる事になる。



スイミング教室にエアロビクス。ウォーキングやジョギング、マサヒロのいる時はテニスはハイキングに出かけてたりした。



運動してクタクタになって、シャワーやサウナに入り、眠る前に水割りや焼酎をぐっとあおって寝る。



人様が聞いたら優雅な結婚生活に違いないだろうが、とにかく治子は毎日、自分の中の女と戦っていた。マサヒロが居ない生活をなんとか生き抜こうとしていた。



マサヒロが帰ってくると、治子は娘達が呆れるほど離れていられなかった。



よく部屋飼いの犬や猫が、飼い主の後をペタペタ付いて回るが、まさにそれだ。朝から夜までマサヒロから離れなかった。



マサヒロもさすがに新婚の頃はそんな治子が愛おしかった。出張先からも飛んで帰って来たものだ。



しかし子供が生まれ、10年経っても変わらない治子にさすがにいささかうんざりして来た。



出張から帰って来た時、マサヒロはまずはゆっくり眠りたかった。しかし、治子が待ってましたとばかり、薄いナイティを着て隣に滑り込んでくる。



人間とは不思議な生き物だ。



男も女も手に入らない、自分のものにならない、近づく事が出来ない、触る事が出来ない....と言うようなものに憧れ、夢中になり金を出す。



芸能人や韓流スターに一時的に熱を上げるのはまさにそれだ。男が高い銀座のホステスに入れあげるのもそれだ。



人間は、あんまり構って欲しいオーラが出ている人間をうざいと思い、知らんぷりしている人間の気を引こうとする....それはもう太古からのお約束なのだ。



不幸な事に、治子達夫婦はまさにその定番だった。治子があんまりマサヒロを大切にし、構って欲しくてまとわりついたため、マサヒロは治子を避けるようになった。



マサヒロは海外出張組を希望するようになった。過酷だと言われる国にも希望を出した。



景気が良い訳でもなかったが、仕事はいくらでもあった時代だ。



マサヒロは今までは、日本に半分くらいはいたが、サウジやシンガポールに行き出して、一年に1週間ぐらい帰るのが普通になった。



そんな生活が10年近く続くと、治子は段々、気を病むようになった。

夫婦の理想が噛み合わない2人....まぁ、そんなもんだよね?

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