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熟したトマト  作者: naomitiara-tica
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新しい道

この物語は創作であり、モデルはありません。

治子はその後、自分に近寄ってくるいかにも身体目当てだけのような男だけを選んで、適当に日々をやり過ごした。



あまり、難しい事を考えたくなかった。




楽しく遊んでいるつもりも無かった。



治子に取って、男が自分の中に入るのは快楽のためと言うより、生きる栄養剤のようなものだった。




そんなこんなで、要領も良くて、決して高校の成績も悪くなかった治子であったが、勉強するのがばかばかしくなって、高3で中退してしまった。



治子の家は、父親は平凡なサラリーマンだったが、母親が長年、市役所で働いており、古い家土地も祖父から譲られており、経済的には困っていなかった。




しかし、高校を勝手に辞めてしまった治子に母親は激怒し、家で遊んでいるくらいなら、働くかお稽古事で身を立てるよう、吠えた。



なので渋々、その辺でも名高い洋裁学校に通う事にした。治子は洋裁が割と好きだった。



洋裁学校のメンツは多岐に及んでいた。



治子が入った服飾造形科は、治子みたいな半端ものも何人かいたが、大部分は高校、または中学を卒業して、きちんと技術を身につけて、アパレル業界に就職しようと頑張っている生徒達だった。



治子はここでも決して真面目な生徒でも無かったが、洋服が着々と出来上がるのが嬉しくて、いずれはブランドお抱えのデザイナーチームに入れれば良いなどと、たいそうな夢まで持つようになった。



ボーイフレンドも、治子の家に出入りしていた大きな植木屋の孫息子とか、駅でナンパされた大学生とか、治子にしてはまぁ、そんなに危なくも無い男と適当に遊んでいた。



治子はその学校で二年間、夢中で洋服を作る技術を学んでている時に悟った。



どうやら自分は、我を忘れるぐらい一生懸命の時は、そんなに男の事を考えなくても大丈夫なのだという事を。



それは治子にとって大きな発見であり、その後の長い苦しみにおける治子の自分への戒めになった。



治子はドレメを卒業して、地方で一番大きな百貨店の中に入っている、『洋服をなんでもお直しします』が歌い文句の会社に就職した。仕事は多忙を極めたが毎日が楽しくて仕方無かった。




治子は植木屋の孫息子の借りている小洒落たアパートに、ほぼ住み着いており、こいつと結婚してもいいか、実家も大金持ちだし。2人で働けば何とかなるだろ....なんて漠然と考えたいた。



そんなに時、出会ったのが夫のマサヒロだった。

洋裁学校を卒業して社会に出た治子。夫となる人と出会いました!

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