表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1日10連ガチャスキルの力で異世界ダンジョン攻略旅  作者: 四羽陸
2章 王都生活と初めてのダンジョン編
17/30

14連目

 「ダンジョンに行くにはランクが必要なんですか?」


 カイトは、ダンジョン攻略を目的としている為、この質問はどうしても聞いておきたかった。


 「はい、どのダンジョンもそうですが、ダンジョンに入るには冒険者ランクD以上じゃないと入れません。理由はお気付きかも知れませんが、依頼失敗や死者を減らすためです。FやEランクでは実力が不足している為ダンジョンに入っても途中で依頼を失敗したりそのまま戻って来なかったりと、過去に何回もあった為、数年前からルールが変わったんです。」


 「なるほど、では僕はダンジョンに入っても大丈夫なんですね?」


 「はい、問題ございません。ダンジョンに行く際はギルドの裏に設置してある転移魔法で行けます。」


 「転移魔法?」


 カイトは、初めて聞く言葉に疑問を抱き聞き返す。


 「はい、王城にいる王様直属魔法師部隊ホワイトラウンズのリーダー、レイン・シュバルツ様が新人騎士の修練の為に、床に設置した魔方陣の事です。これを使うと一緒でダンジョンの入り口に移動できるんですよ、すごいでしょ!」


 レオーナは腕を組み胸を張り誇らしげに答える。


 (なんでレオーナさんが誇らしげなんだよ?)


 カイトは、そんな疑問を抱きながらレオーナの話の続きを聞く。


 「こほん!なのでカイトさんもダンジョンへ行く際は是非ご利用下さい。」


 レオーナは咳払いをすると次の説明に移る。


 「次の説明に移りますね。先ずは此方をお受け取り下さい。」 


 レオーナはそう言うと、カウンターに何か重そうなものが入った革の袋を置く。


 「これは?」


 カイトがレオーナに訪ねる。


 「此方は昨日、カイトさんが置いていった魔物の討伐金です。全部で金貨31枚と銀貨95枚です。」


 「えぇー!こんなに貰えるんですか?」


 カイトは思った以上の金額に目を見開いて驚愕した。


 「はい、むしろ少ないくらいですよ。Cランクの魔物2体で金貨31と銀貨50枚、ゴブリンが38体で銀貨50枚、合わせて金貨32枚、そこから剥ぎ取り金銀貨5枚(今回は量が多かった為)を引くと金貨31枚と銀貨95枚になりますご確認ください。」


 (へえ~Cランクってそんなに高いんだ)


 カイトは、意外と高かったCランクの魔物に驚くも袋を手に取り中を確認する。


 (うっ!眩しい!)


 カイトは、金貨の眩しさに目をやられるも中身をしっかり数える。


 「確かに受け取りました。」


 「はい、またお願いいますね。次回から買い取りの際は左の買い取り用のカウンターで行ってください。因みに真ん中のカウンターは、クエストの受注用のカウンターになります。やりたいクエストがありましたら真ん中のカウンターでお願いいたします。」


 「分かりました」


 「以上でギルドカードの説明は以上になります。何か質問はございますか?」


 「特にありませんが、図書館って何処に建っているか分かりますか?」


 「図書館ですか?それならギルドを出て右に行くと看板が立ってますよ。」


 「なるほど分かりました。ありがとうございます。」


 「いえ、では以上でギルドカードの説明を終わります。これから頑張ってくださいね。」


 カイトはお礼を言うと、金貨の入った袋を持ち周りに見えないようにストレージにしまうと、ギルドを出る。


 外に出るとカイトは、早速先程の串焼きの屋台に行き串焼きを買う。


 「兄ちゃん来てくれたのか、ありがとなこれはおまけだ持っていきな。」


 串焼きをニュアの分を合わせて2本買うと、店主の男性が1本サービスしてくれた。カイトは、お礼を言うと図書館に向かって歩き始める。


 「うまい!肉がジューシーでタレは甘辛くとてもうまい!」


 「きゅ~!」


 図書館に向かいながら先程買った串焼きを食べるカイトとニュアは、初めて食べる串焼きの美味しさに舌鼓をうっていた。


 「う~ん何の肉何だろう?今度聞いてみようかな~」


 串焼きを食べながらカイトは、そんな事を考え図書館に向かって行く。





 「ここかな?」


 串焼きを食べなから歩く事10分、カイトは、図書館に来ていた。


 「公共の施設って皆大きいのかな~」


 「きゅう~」


 図書館は、冒険者ギルドと同じくらいの大きさがあり、門には門番が2人立っていた。


 カイトは、そのまま門を通り過ぎ中に入る。途中門番がカイトを見ていたが何も言われずすんなり入ることができた。


 図書館の中は、ギルドよりも広くどこか元の世界の雰囲気に似ていた。カイトは、取り敢えず受付のカウンターに向かう。


 「すみません図書館を使いたんですけど」

 

 カイトは、カウンターに立っている40才位の男に話しかける。


 「ようこそフェルノート王立図書館へ。此方のご利用は初めてですか?」


 「はい」


 「ではまず、使用料として銀貨一枚頂きます。」


 「はい」


 カイトは念のためストレージからポケットに入れていた銀貨を1枚出し受付の男に渡す。


 「確かに頂きました、では説明いたします。図書館にある本は自由読んでいただいて結構ですが、持ち出しは禁止となっていますのでお気を付けください。また、本を汚したり、破損した場合銀貨50枚の罰金となりますので大事に扱っていただくようお願い申し上げます。以上で説明を終了します。何か質問はございますか?」


 銀貨を受け取った受付の男は、図書館の使用説明をする。破損の説明をした所で、男は、ニュアを見たような気がしたが、ニュアはカイトの頭の上で寝ていた為、これ以上言われることはなかった。

 

 「大丈夫です。」


 カイトはそう言うと、受付から離れ目当ての本を探しに行く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ