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1日10連ガチャスキルの力で異世界ダンジョン攻略旅  作者: 四羽陸
1章 異世界フェルフフェリア転生編
14/30

12連目

 「長々と話してしまったね、今日はもう遅い、ギルドカードとギルドの説明は明日しよう取り敢えず明日の朝また来てくれ。」


 「分かりました」


 ダンジョン話が長くなってしまったカイトは、クロンに明日また来てくれと言われ頷く。

 

 「ギルドから左に行くと安らぎ亭と言う宿があるから今日はそこに泊まるといいよ」


 「あの~それなんですけど、僕お金を持っていなくて、倒した魔物を換金して宿に泊まるつもりだったので、どうすれば…」


 クロンは、カイトにおすすめの宿を紹介するが、カイトは、そもそもお金を持ってなく、魔物を換金して足しにしようと考えていたため、どうやって宿に泊まるかカイトは難しい顔をして考え始める。


 「それならこれを宿のご主人に見せればいいよ」


 クロンはそう言ってズボンのポケットから一枚の黒いカードを出しテーブルに置いた。


 「これを安らぎ亭のご主人に見せるとただで泊めてくれるよ」


 「ええ!そうなんですか?それは助かりますけどいいんですか?」


 「ああ、元々ギルドの依頼で遅くなった人のために、宿の方に交渉してこのカードを見せると無料で泊まれるサービスをしているんだ。まあ代金はギルド側が後々払うんだけどね。」


 「まあ、そう言うことなら有りがたく使わせて貰います。でもなんでこんなに良くしてくれるんですか?僕が転生者だからですか?」


 カイトは、テーブルのカードを受け取ると、ふと、そんな質問をする。


 「勿論、転生者って言うのはある、でもそれだけじゃあないんだよ」


 クロンはそう言うと立ち上がり、先程仕事をしていた机から手紙をカイトに見せる。


 「それは、エドガーさんの手紙ですか?」


 カイトは、レオーナに渡した手紙を思い出す。


 「ああ、そうだよ。私とアルフレッド公爵様の騎士エドガーとは古い友人でね、この手紙にはゴブリンの襲来やカイトの事がいろいろかかれていたよ、カイトの事をよろしくともね。」


 (へー、エドカーさんと知り合いだったんだ、だから手紙をギルドマスターに渡してほしいって頼んだのか、なるほど)


 「そうだったんですね。分かりましたありがとうございます。」


クロンの答えにカイトは納得するとソファーから立ち上がり扉に向かう。


 「待ちたまえ、討伐した魔物はギルドに置いて置けば解体して明日来る時お金を渡そう」


 「分かりました」


 クロンはそう言って、立ち去ろうとするカイトを引き止め、一緒にギルドの倉庫に向かう。





 冒険者ギルドでの用事を終えたカイトは、クロンの言っていた安らぎ亭と言う宿の部屋の中にいた。あれから、クロンの案内でギルドの倉庫に行き、倒したゴブリンやゴブリンジェネラル、ついでに最初に倒したシャドウベアーもストレージから出し買い取りをお願いした。初めは倉庫にいたギルド員が1人で対応したが余りの量に対応仕切れず他のギルド員も呼んで最後4~5人程集まったところで明日また来ることを伝えてカイトはギルドを出た。

 

 ギルドから出た後は、真っ直ぐ安らぎ亭に向かった。カイトとしては、王都観光もしたかったが、日も落ち辺りがすっかり暗くなっていることから、既に店が閉まっていると思い、観光は明日にし、今日はそのまま宿で休むことにしたのだった。


 宿に入ると、ふくよかな身体の50代程の女性(名前がマーサさんと言うらしい)が対応してくれた。早速クロンから渡されたカードを見せ、一泊お願いするとマーサさんは快く承諾してくれた。そして今に至る。


 「う~ん、疲れた~明日はどうしようか?」


 カイトは、部屋においてある木のベッドに寝転がり明日の事を考えていた。ちなみにニュアはと言うと、ギルドにいた時は寝ていたのに今は起きて狭い部屋を散策していた。


 「う~ん先ずは、ギルドでカードを貰ってそのあと少し王都を観光しようかな~図書館にも行きたいしな~取り敢えず明日ギルドカードを貰ってから考えよう」


 カイトはそう言いながら明日の予定を考えていると、いつの間にか部屋をうろうろしていたニュアがベッドで横になっていたカイトの足元で寝ていた。


 「ニュアは寝るのが好きだね、僕も寝よ、お休みニュア」


 そうしてカイトが異世界転生して2日目が終わった。


 

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